麻雀マスターズ レポート/第23期マスターズ 本戦レポート
2014年05月16日
4月26日(土)新橋 AM11:00
「このマスターズも今年で23期目を迎えます。マスターズが初めて開催されたとき、僕はまだ30代でした。時代は過ぎ、今年からベスト8(準決勝)、決勝と日本プロ麻雀連盟チャンネルで生放送されます。プロはそのチャンスを未来に繋げ、アマチュアの方はこの大会を大いに楽しんでください。」
「昨年マスターズを優勝することが出来て、たくさんのチャンスを頂きました。今年も、チャレンジャーの気持ちで臨みます。」
日本プロ麻雀連盟森山茂和会長と現・マスターズ小車祥の挨拶ののち、第23期マスターズ本戦が幕を開けた。
全国の一般予選、プロ予選を勝ち上がりこの本戦に進んだ選手は216名。
本戦のシステムは日本プロ麻雀連盟Bルール(一発裏ドラあり)をまず4回戦(50分打切)
戦い、そこで成績プラス者がたすき掛けで(各卓の順位の和が一緒)5回戦目を行う。
本戦出場選手の内訳は以下のようになった。
日本プロ麻雀連盟151名
最高位戦日本プロ麻雀協会15名
日本プロ麻雀協会16名
一般34名
そして5回戦に進んだ内訳を比べてみると、、、、、、、、、、、
通過率は5回戦に進んだ人数÷本戦出場×100%(各団体、一般ごと)
連盟79名(通過率52%)
最高位戦9名(通過率60%)
協会12名(通過率75%)
一般12名(通過率35%)
プロの通過率では一発裏ドラありのBルールでは連盟よりも、最高位戦、協会のプロが勝り、一般の方は普段打ちなれている馴染みのルールとはいえ、プロの前に後れを取った。
ここで、4回戦で惜しくも敗退した面々の紹介
【連盟】
小島 武夫 |
沢崎 誠(A1、現最強位) |
ともたけ 雅晴(A1) |
望月 雅継(A1) |
前田 直哉(A1、現グランプリMAX) |
二階堂 亜樹(A2) |
佐々木 寿人(A2) |
仁平 宣明(A2) |
黒沢 咲(A2) |
中村 毅(昨年十段戦3位) |
安村 浩司(グランプリ準優勝) |
羽山 真生(元王位) |
ガース・ネルソン |
中川 由佳梨 |
優木 美智 |
松岡 千晶 |
立花 つくし |
大久保 朋美 |
斉藤 麻衣子 |
ケネス・徳田 |
【最高位戦】
近藤誠一(前最高位) |
水巻渉(元マスターズ) |
石井一馬(元マスターズ) |
佐藤聖誠(元發王) |
【協会】
矢島亨(協会) |
【一般】
牧野卓人さん(元マスターズ) |
伊藤康宏さん(王位戦3位、インターネット選手権優勝) |
5回戦目終了時ベスト56トーナメントが行われる。
ここにシード選手が加わる為112名中成績上位52名が通過。
ここで1位になるとベスト16へのジャンプアップとなる。
5回戦開始前、藤原審判長からボーダーが40ポイント以上の予想になると発表された。
そしてここでもう1つ。
今年から、予選、本戦含め最終戦は現在の自分のポイントの持ち点を卓内で開示することが義務づけられた。
これはどういうことかと言えば、まずそれぞれの目標設定が分かることでどのような戦い方をするか明確になる。
例えば、トップ条件なのか、浮き条件なのか、特例で言えば1位通過を狙っているなど。局面に於いての相手の狙いが分かる。そして敵は卓内ではなくボーダーが軸になる。
条件が残っている間は自分が勝ち上がるための最善を尽くし、諦めずに戦う事はプロとして当たり前の事である。
この開示を行ったものの、プロとして全く理解していない者も予選、本戦通じて少なからず見受けられた。トリプル役満(今年から複合役満が導入)という条件はある意味条件ではない。幕の引き際は己に任せられているはいるものの、いずれにせよプロらしく美学をもって戦って欲しいものだ。
さてベスト56への最終5回戦で惜しくも敗れた面々の紹介
【連盟】
森山茂和(会長) |
灘麻太郎(名誉会長) |
荒正義(A1) |
藤原隆弘(競技委員長) |
山井弘(A2) |
ダンプ大橋(A2) |
白鳥翔(A2) |
内川幸太郎(A2) |
刀川昌浩(A2) |
河井保国(A2) |
吾妻さおり(現女流桜花) |
手塚紗掬(プロクイーン5位・王位戦5位) |
【最高位戦】
村上淳(最高位戦、元最高位) |
新井啓文(最高位戦、現最高位) |
【協会】
五十嵐毅(協会、代表) |
二見大輔(協会、前王位) |
本戦1位通過の紺野真太郎(+157.9)はベスト16へジャンプアップ。怒涛の5連勝だった。
紺野 真太郎 |
そして40ポイント前後と予想されたベスト52のボーダーは大木亮典の48.7ポイント。
約10ポイント以上ボーダーが上がったことになる。
ベスト56本戦トーナメント
「相手の体が温まってる分ここから出るのはやや不利なんだよ。」
これは何年か前の瀬戸熊の言葉ではあるがタイトルホルダー。これも宿命。
ここからの登場は5名。
鳳凰位・藤崎智 |
現十段位・瀬戸熊直樹 |
昨年2位・四柳弘樹 |
昨年3位・西岡慎泰 |
昨年4位・勝又健志 |
ここからは同メンバーで半荘2回戦を行いトータルポイント上位2名が明日のベスト28トーナメントへ駒を進める。つまり、ここから敵は卓内にいることになる。
戦い方は今までと大きく異なる。(今までのポイントは持ち越さないため、2位通過も52位通過も同じ。ただし卓組は順位によるたすき掛け)
ベスト56トーナメントダイジェスト
1卓(四柳VS大木VS猿川VS穴澤)
2回戦共に四柳は連帯。シード組の実力を見せる。
猿川は2回戦目、南場の親で大フィーバー。初戦ラス、この親を迎えた時もラス目と厳しかったがA1リーガーの実力か、ワンチャンスをものにした。
大木、穴澤さんも勝ち上がるチャンスがそれぞれあっただけに悔やまれるだろう。
猿川 真寿 |
大木 亮典 |
穴澤 義則さん(昨年王位戦4位) |
1位通過 四柳弘樹 2位通過 猿川真寿
2卓(西岡VS魚谷VS小池VS須藤)
こちらは、前・女流桜花・魚谷と現・女流最高位小池の興味深い卓組。
男性陣は、女流2人が2回戦共に連帯するのを阻むことが出来なかった。
魚谷 侑未 |
小池 美穂 |
1位通過 魚谷侑未 2位通過 小池美穂
3卓(勝又VS鳥居VS斉藤VS安田)
トーナメントマスターでもある勝又は、調子が良くないなりにも番手通過。
安田はわずか6ポイント差で敗退。
安田 麻里菜 |
鳥居 裕一 |
1位通過 鳥居裕一 2位通過 勝又健志
4卓(藤崎VS滝沢VS丸江VS本多)
鳳凰位の登場、しかしまさかの連続ラス。
滝沢が裏ドラ条件を見事クリアーした。
滝沢 和典 |
丸江 茂さん |
1位通過 丸江茂さん 2位通過 滝沢和典
5卓(瀬戸熊VS近藤VS仲田VS市橋)
十段位瀬戸熊と現在A1リーグで1位の近藤の一騎打ちと思われたが揃って敗退。
近藤 久春 |
仲田 加南 |
1位通過 市橋篤文さん 2位通過 仲田加南
6卓(渋川VS太田VS西島VS岡本)
このルールでは渋川、新人王・岡本、予選2位の太田、準決勝常連西島の戦いは最終戦オーラス珍しい出来事が。
親番の西島は、通過確定で他の3者はなんと全員が27,300点の同点。
満貫をツモれば全員通過。
2位から4位の順位点は上下20ポイント(順位点は5P-15P)
流局なら渋川。
太田が跳満リーチをかけるも流局。
太田 優介 |
渋川 難波 |
1位通過 西島一彦 2位通過 渋川難波
7卓(金VS荒木VS木原VS甲州)
ここは協会3名相手に、本戦常連の甲州さん成す術なし。
金 太賢 |
荒木 栄二 |
甲州 龍太さん |
1位通過 木原浩一 2位通過 荒木栄二
8卓(山田VS中村VS柴田VS小西さん)
初戦ラスの山田が75,000点の大トップ。連続2着の小西さんが番手につけた。
柴田 弘幸 |
山田 浩之 |
小西 隆之さん |
1位通過 山田浩之 2位通過 小西隆之さん
9卓(宮崎VS小南VS山本VS中西)
条件確認に大変時間のかかる大接戦。
一般2名VS地方プロ2名の対決は1名ずつの勝ち上がり。
1位通過 中西正行さん 2位通過 宮崎皓之介
10卓(櫻井VS葛山VS伊藤VS杉浦)
こちらは充実著しい若手コンビが圧勝
伊藤 優孝 |
櫻井 秀樹 |
杉浦 勘介 |
葛山 英樹 |
1位通過 杉浦勘介 2位通過 櫻井秀樹
11卓(寺戸VS西野VS平山VS船木)
一般2人VSプロ2人対決はまたもや1名ずつの両成敗。
寺戸 孝志 |
船木 伸一 |
1位通過 西野圭介さん 2位通過 寺戸孝志
12卓(芝VS坂本VS鈴木VS前原)
こちらは一般参加の芝さんが強い。前原、鈴木の連盟両名揃って敗退。
前原 雄大 |
坂本 大志 |
1位通過 芝美穂子 2位通過 坂本大志
13卓(和久津VS水沼VS谷口VS萩原)
元最強位でもある水沼さんが初戦で突破を決める。
番手にはアマゾネス和久津。
和久津 晶 |
水沼 利晃さん |
1位通過 水沼利晃さん 2位通過 和久津晶
14卓(森下VS奈良VS蛯原VS浅井)
元マスターズ奈良、現王位・森下、元新人王・蛯原、そして連盟のタイトル戦に滅法強い浅井の若手4人の対決は、蛯原、浅井の2名が勝ち上がり。
森下 剛任 |
奈良 圭純 |
蛯原 朗 |
浅井 裕介 |
1位通過 蛯原朗 2位通過 浅井裕介
以上が明日のベスト28トーナメントに駒を進めた。
後2つ勝てばいよいよテレビ対局へと移る。
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