第17期女流桜花BCリーグ最終節レポート
2022年10月02日
1年の集大成となる、女流桜花B・C1・C2リーグ最終節。
[Bリーグ]
<4回戦までハイライト>
【1卓】
3期連続昇級で一気のAリーグ入りを目指す後藤が好調。首位スタートの井上も4回戦のトップで、自動昇級へ大きなアドバンテージを得た。
【2卓】
黒沢が連勝で昇級争いに参戦するも3回戦でラスを引き後退。北條が4回戦でトップを取り、自動昇級争いに参戦。
【3卓】
3位スタートの蒼井はポイントを伸ばして最終戦勝負に。高宮は初戦ラスも3回戦で四暗刻単騎をアガリ、4回戦もトップで自動昇級争いに加わる。
【4卓】
18位スタートの北野が3回戦に77000点1人浮きの特大トップで降級圏脱出に成功。稲岡・小笠原も残留を果たした。
そして、上位陣同士による最終戦がスタートした。
最初に終わったのは2卓。大野が1人浮きのトップで北條がラス。両者とも相手待ちの状況になる。
続いて3卓。オーラスに高宮が7700を、1人浮きだった天音から奪いトップも逆転。昇級を決める。
そして1卓。昇級圏の後藤と、入れ替え戦出場を目指すオーラス親番の早川の激しい勝負が繰り返された。
1本場に後藤はテンパイまで入れるも、早川のリーチに放銃し無念の後退。
代わりにこのゲームトップの早川が、入れ替え戦出場を決める6位に入った。
井上はこの日ポイントを減らすも、優勝とともに初のAリーグ入り。高宮は6年ぶり、北條は11年ぶりのAリーグ復帰を決めた。
蒼井は北條に0.1ポイント及ばず入れ替え戦2nd stageへ。後藤・早川は入れ替え戦1st stageから昇級を目指す。
[C1リーグ]
今期異次元の強さを発揮した手塚は今節もプラスで完勝し、昇級と入れ替え戦2nd stageへの切符を手にした。
焦点は2位争い。高橋の欠場でターゲットが明確になる中、大久保が最終戦大きなトップを奪い逆転成功。入れ替え戦1st stage出場を決めた。
高橋は3位で2期連続の昇級。
また、14位スタートの水越が1回戦に親で四暗刻をツモアガリ、その後もポイントを伸ばして1年でBリーグ復帰。
2回戦以降ポイントを伸ばした松田や、王との卓内勝負を制した波奈もBリーグ入りを果たした。
[C2リーグ]
初戦で大きなトップを奪った蒼木が、その後も素点をまとめて優勝。2日前にプロクイーン決定戦出場を果たした勢いを保ち、入れ替え戦に臨む。
静岡県内の大雨による影響を受けた平岡は、無罰欠場を拒否して上京し奮戦したが、優勝には届かなかった。
昇級争いは8位スタートの山口が大きくポイントを伸ばしてボーダーが上がり、無風かと思われた。
しかし星乃が3回戦に70700点1人浮きの特大トップ。同卓する太田との最終戦直接対決に持ち込む。
昇級をめぐる争いは南4局に平岡が親番を続ける間にも二転三転したが、最後は太田のアガリで決着し昇級圏へ。星乃は次点で涙を飲んだ。
他、さくら・内田・山口・安藤・川上がC1リーグ昇級を決めた。
10/30(月)より、女流桜花Aリーグ進出を目指す入れ替え戦がスタートする。
1st stage(10/30 16:00~)
後藤咲vs早川林香vs大久保朋美vs蒼木翔子
※半荘4回戦・最上位が2nd stageへ
解説:HIRO柴田
実況:部谷幸則
2nd stage(11/7 16:00~)
Aリーグ13位vs蒼井ゆりかvs手塚紗掬vs1st stage勝者
※半荘4回戦・最上位が来期Aリーグ所属
解説:山田浩之
実況:部谷幸則
(文:梅中悠介)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート