第39期 A1リーグ 最終節C卓レポート
2022年12月30日
【第39期鳳凰戦A1リーグ最終節A卓 一井慎也と藤崎智の残留が確定】
本日の対局者は
9位 藤崎智 ▲64.5P
10位 一井慎也 ▲79.9P
11位 黒沢咲 ▲110.1P
12位 近藤久春 ▲193.3P
卓内上位2名に残れた者はA1残留が確定する。
【1回戦】
開局から近藤の大物手が炸裂。
純チャンドラドラのペンリーチをツモって6,000オール。
東2局。今度は黒沢がドラ暗刻のカンツモで4,300オール。
オーラスにはドラドラを一井からロン。
1回戦は黒沢、近藤、一井、藤崎の並びで終了。
黒沢が藤崎を100点上回って卓内最上位の9位まで浮上する。
【2回戦】
親番一井のリーチに藤崎が追っかけリーチで対抗するが、高めのダブを掴んで親満の放銃。
この瞬間、藤崎は降級圏の11位に足を踏み入れた。
一井は1本場も終局間際にドラのをツモって55,000点に。
一井がトップ目で藤崎がラス目なのは黒沢にとっても良い展開だったが、近藤の親リーチを受けてドラが出て行くテンパイ。
1シャンテン戻しのとするも、どちらもロン牌の形で7,700は8,000の放銃。
オーラスは黒沢と親番藤崎の2軒リーチとなり、黒沢がツモアガリでラス抜け。
一井も沈みの2着となり、ポイント差がぐっと縮まった。
2回戦は近藤の1人浮き。
一井、黒沢、藤崎の並びで終了。
【3回戦】
3回戦の勝負局は南2局2本場。
藤崎がドラ3枚使いのテンパイ。待ちを選択してリーチ。
近藤も待ちで追っかけリーチに出るが
アガったのはカンをツモった一井。
本場と供託を合わせて10,600点の収入となった。
3回戦は一井が1人浮きのトップ。
藤崎、近藤、黒沢の並びで終了。
【最終 4回戦】
3回戦を終えて一井はかなりの安全圏に。
10位藤崎と11位黒沢は8.6ポイント差。
近藤は藤崎と44.4ポイント差。実現可能な範囲ではあるが、近藤は藤崎と黒沢を両方かわさなくてはならない。
東1局。藤崎が待ちで先制リーチ。
近藤も国士無双1シャンテン、全面対決の構えだったが
またもアガったのは一井。
藤崎は5,800(+1,000)の放銃となり、この瞬間黒沢が残留圏に。
一刻も早く加点したい黒沢は待ちリーチを打つが
藤崎が追っかけリーチを打ち、2,600は3,200(+1,000)の直撃で再逆転。
東3局には藤崎がツモリ四暗刻、待ち。
は山に2枚ともあり、役満への期待も高まるが
結果は一井からロンで跳満に。
役満にはならずとも残留を大きく手繰り寄せるアガリ。
南2局3本場。
黒沢がメンホン七対子単騎をアガって何とか浮きに回るが
南3局の黒沢の親番は藤崎が全力で流してオーラスへ。
現状は一井・藤崎が残留。
親番は近藤で連荘必須。
黒沢は倍満ツモ条件(リーチ棒で条件が緩和される可能性あり)。
近藤が連荘するが、1本場に一井がアガって残留を確定させた。
以上の結果により、一井と藤崎の残留が確定、黒沢と近藤の降級もほぼ確定となった。
近藤「(藤崎に流局で)あれ開けられた時は、止められたのわかってイラっと来ました(笑)。今期は手が入った時は放銃が続いて下手な麻雀を見せてしまい、応援してくれた方にはとても申し訳ないですけど、来期またA2でやり直します。」
近藤がイラっと来て藤崎ファンが歓喜したビタ止め2人テンパイの局はこちら。
黒沢「正直今日がどうこうではなくこれまでが酷かったので。牌は来ていたので私の中で完璧に打てれば残れたと思いますが、力及ばすという感じでした。明日からまた精一杯戦いたいと思います。」
藤崎「第6節から本当に苦しい半年でした。(最終節1回戦という)大事な所でノー和了のラスでドキドキしましたが、もう1年A1に居られるのでギリギリの戦いで頑張って行きたいです。」
一井「今日の3回戦は(麻雀牌に)助けられたという感じでした。終わるまで残留の確信はなかったですが、A2昇級の時よりも嬉しいです。ここで残れたらやっとA1リーガーになれると思ってやっていたので、来期は自信を持てるように仕上げて戦いたいです。」
次回A1リーグ最終節B卓は
2022/12/14(水) 16:00
西川淳
古川孝次
杉浦勘介
勝又健志
解説 佐々木寿人
実況 古橋崇志
ナビゲーター 阿久津翔太
(文・吾妻さおり)
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート