第17期女流桜花決定戦~最終日~レポート
2023年01月20日
【白銀紗希が10回戦に大トップを決めて悲願の初優勝!】
決定戦対局者は
山脇千文美
魚谷侑未
白銀紗希
内田美乃里
【9回戦】
勝負の分岐となったのは東3局1本場。
まずは内田がとのシャンポン待ちで先制リーチ。
続いて親番の魚谷がドラ雀頭の待ち追っかけリーチ。
白銀がとのシャンポン待ちで3軒リーチに出る。
トータル首位の山脇も七対子テンパイ。4軒リーチを打って宣言牌が通れば途中流局だが、メンホン七対子のアガリを取りに行ったか、ヤミテンを選択。
しかし1巡後はのトイツ落としで迂回し、3者の捲り合いに。
結果は魚谷が満貫ツモのアガリ。
連荘に成功した魚谷はこの機会を逃さず、4本場には山脇から11,600は12,800。
魚谷が山脇をかわしてトータル首位に立つ。
【10回戦】
10回戦も魚谷が好調。4,000オールツモでリードしたままオーラスを迎える。
オーラス1本場。
親番白銀から先制リーチを受けて、魚谷もテンパイ。
打点はないが、この局アガれば山脇とトップラスを決められる。追っかけリーチで応戦するが
結果は白銀に7,700は8,000(+1,000)の放銃。
その後、連荘した白銀を止められる者は居なかった。
4本場のツモでトータル首位に立つと
7本場では一通確定のペンツモ。
さらに9本場では山脇の先制リーチにドラ待ちのカンで追っかける。
魚谷も一通確定のペンで3軒リーチとなるが
魚谷から打たれたダブロン牌のは白銀のアガリ優先。
11本場まで積んだ白銀が1人浮き。+68.8Pの特大トップとなった。
【11回戦】
大きなアドバンテージを得た白銀だが、一切手は緩めない。
東3局にはメンホン七対子単騎のアガリ。
南3局に山脇が6,000オールツモで一矢報いるが
白銀が11回戦もトップを取り2連勝。圧倒的リードを持って残り1回戦となった。
【最終12回戦】
東場は山脇が満貫を2回アガリ
魚谷も南場の親番で12,600。
4,300オールと懸命に追いかける。
最終戦オーラス。
山脇に国士無双待ちテンパイが入るが
白銀から役満直撃条件は満たせず、山脇の1人テンパイで流局。
白銀紗希が悲願の初タイトルを獲得した。
第17期女流桜花 最終結果
優勝 白銀紗希
2位 山脇千文美
3位 魚谷侑未
4位 内田美乃里
内田「9回戦に何とかくらい付いて行けたらと思ったのですが大きなラスを引いてしまって、10回戦目が終わった辺りからもう自分は何も出来ないと諦めてしまい、その点では申し訳ないなと思いました。自分だけが力が及ばなくて、3人が良い麻雀を打っていたので本当に完敗です。こういう負け方をした今、来期の意気込みとか考えられないですが、まだ数ヶ月あるので気持ちを立て直してのぞめたら良いなと思います。」
魚谷「9回戦がツイていて、かなり優勝が見える位置に居たんですけど、10回戦の白銀さんが強かったですね。(9回戦終了後に)マークを山脇さんだけにしちゃったのが敗因だった。もうちょっと白銀さんに楽させないようにする事も考えられたのかなと。今期は負けてしまいましたが、3月まで良いシードも頂けて戦えるので、何かで決勝に残って応援してもらいたいと思います。」
山脇「今期は1節目から+100Pとかしてずっと上に居て初めて決定戦に残れてこの3日間もワクワクしてたんですけど。今日は負けちゃったけど来年からもAリーグで戦っていくつもりなので、今日の反省を来年以降に繋げて行けたらいいなと思います。」
白銀「嬉しいです。Aリーグに来てから残留争いばかりで、プレイオフに残れたのも決勝も初めてでした。色んな人に楽しんで来てねと言われたけど、初日は全く楽しめなくて、でも2日目と今日は楽しめました。途中(リードしてからも)ポイントは見ていなかったです。まだまだ力は足りないのでしっかり練習して頑張りたいと思います。」
(文・吾妻さおり)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート