JPML WRCリーグ レポート

第12期JPMLWRCリーグ決勝レポート

石立が4連勝で圧巻の連覇!

2月10日(金)、第12期JPML WRCリーグ決勝戦が放送された。
対局者は石立岳大、渡辺英梧、伊藤俊介、仲田浩二。

 

 

前回優勝でB1リーグ所属の実力者・石立に、38期前期の同期3人が挑む形となった。

 

★1回戦

東3局、先制リーチをかけた仲田(親)・石立に伊藤が追いつき、3軒目のリーチ。
この局は伊藤がドラを掴んで2人からロンの声がかかるも、頭ハネでアガリは石立。

 

 

親リーチにドラ待ちのカンチャンで追いかけ、5,200のアガリはかなりの好感触だ。
平たい点数状況となってきた南1局。先程頭ハネされた仲田が高目タンヤオピンフ三色のリーチをかけるも…またもや阻んだのは石立。すぐさま追いかけるとリーチ・一発・ピンフ・イーペーコー・裏2の12,000で接戦を抜け出し、トップを獲得。

 

 

渡辺はアガリも放銃もなく3着目で耐えていたが、オーラスに仲田のアガリを許し4番手での立ち上がりとなった。

石立 +21.4P
伊藤 +11.2P
仲田 ▲8.9P
渡辺 ▲23.7P

 

★2回戦

東2局1本場、ドラトイツの石立が五万を暗刻にしてリーチすると、一発で高目をツモり裏ドラが五万

 

 

リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・ドラ2・裏3の8,000オール。石立vs3者の構図が明確となった。

南2局は、親の石立がホンイツでドラ単騎のテンパイ。
決定打を狙うも、この局は仲田がタンヤオ高目三色でリーチをかけ、めくり合いに。ここは仲田が8,000の直撃に成功。

 

 

着順を上げるには足りなかったものの、決定打を阻止した価値あるアガリとなった。

石立 +28.8P
渡辺 +9.0P
伊藤 ▲7.8P
仲田 ▲30.0P

 

★3回戦

この半荘連対すれば優勝に王手のかかる石立。
東1局、ホンイツの3フーロ。親リーチを受けるも、テンパイを入れた渡辺から5,200のアガリ。

 

 

かなり有利な立場となった石立だが、手を緩めず役牌を仕掛け、なんと東2局、東3局、南1局、南2局、南3局、南4局は全て石立のアガリとなった。

 

 

解説の藤島も「簡単に見えるけど、石立の強さが詰まったプレー」と絶賛。

この半荘は全9局中7回のアガリをものにし圧巻の3連勝。

最終戦は2番手の伊藤ですら「トップラス+約5万点差」と厳しい条件となった。

石立 +28.3P
仲田 +2.7P
伊藤 ▲8.9P
渡辺 ▲22.1P

 

★4回戦

東1局、石立がスピード重視でドラの五索切りの選択。もう一度ドラを引いてきてツモ切ると、伊藤がリャンメンチー。
伊藤としては早そうな石立を黙って見過ごすわけにはいかずやむを得ない鳴きとなったが、石立視点では高打点の可能性が低そうな仕掛けとなってしまった。
この後役なしテンパイを入れた石立は、2番手・伊藤の親番ということもありカンチャンリーチを敢行。

 

 

700・1,300で最初の勝負所を制した。

なんとか石立の着順を落としつつ高打点を決めたい3者であったが、目論見が実らない。
東3局、仲田が役役ホンイツトイトイの發単騎。一度は見逃して直撃を狙うも、最終巡目で再び打たれアガリを宣言。

 

 

トップ目に立ち、ようやく石立まで100ポイントまで詰めるが、南2局には石立の何度目かわからないダメ押し。

 

 

既に折れていておかしくない3者の心がさらにへし折れるようなピンフツモリャンペーコードラドラの3,000・6,000。

オーラスには全員がダブル役満をツモっても届かない状況に。伊藤・仲田はトリプル役満、渡辺は4倍役満ツモ条件となり、全員ノーテンでの流局。

石立 +44.2P
仲田 +7.0P
渡辺 ▲18.0P
伊藤 ▲33.2P

終わってみれば石立の4連続トップ。

 

 

8,000オールのアガリで連勝を決めた2回戦以降も、守備面を担保しながら積極的にアガリへ向かい、石立に勝つことは至難の業だと印象付けるような内容での優勝となった。

石立プロの今後の活躍にもぜひご注目ください。

 

 

(文・浜野太陽)