女流プロリーグ(女流桜花) レポート/第9期女流桜花第2節レポート 中山 千鶴
2014年06月04日
「女流桜花第2節A卓 二階堂瑠美・二階堂亜樹・和久津晶・中山千鶴」
プロ1年目から女流桜花リーグへ参加し、今年で4年目。
リーグ戦で戦う者に、昇級を目指さない者はいない。
未熟ながらに当時の私も、そう燃えていました。
去年までは神戸から、今年からは名古屋から東京へ、リーグ戦の度に上京しながら、少しでも経験を積もうと必死で過ごしてきました。
女流桜花のタイトルを獲るためには、まずAリーグへあがらなければならない。
幸運なことに前期でそれが叶い昇級し、冒頭の連絡を受けました。
暫く時が止まった。
私がプロになる以前から知っているトッププロの名と共に、中山千鶴の名が・・・。
実力、経験、全てにおいて格上であることは間違いない3名との対局に、正直不安しかありませんでした。
ただ、こんな気持ちでいたら打つ前から負けているし、私からしたらこんな好機を自分の経験に生かせずに終わったら一生後悔するだろう。
約3ヶ月かけて気持ちを落ち着け、当日はあれこれ考えずに全てをぶつけるつもりで対局に臨みました。
1回戦(亜樹・瑠美・中山・和久津)
ツモ ドラ
タンヤオ三色イーペーコー、親で跳満まで見える手牌。
三色目を残すかリャンメンにとるか選択の場面です。
ドラがで、が直前に亜樹さんから切られたところ。
和久津さんにが早く変則な捨て牌のため、は使っていても1枚だろうか。
は場には出ていないが、が良いという情報も拾えず、見えている枚数だけで、三色を見切る理由にはならなかったのでツモ切りを選択しました。
1巡前に、にを引き入れたことからも、ここはMAXを狙って何が入ってもリーチと考えていました。
すると直後に、和久津さんから先制リーチ。
リーチ
程なくして私は を引き入れ、が高目のメンタンピンで追っかけリーチ。
結果は流局。私は普段から「純チャン三色には放銃しても良いと思うくらい大好きな役」と言っているのですが、放銃しなくて良かったとさすがにこの時は思いました。
私も一切引くつもりはなかったので、和久津さんとのめくり合いを純粋に楽しんでいました。
その後はミスはあるもののアガリに繋がり、南3局の親番を迎えた時には56,700点持ち。
しかし、このまま終わらせてくれないのがAリーグ。
ツモ ドラ
1巡目でを重ね打。3巡目に3,000点持ちの亜樹さんが、この手でを一鳴き。
この仕掛けに私は恐怖を感じました。
ソーズのメンツを全て払い、ホンイツ小三元へ。
その後、を暗刻にし、最後の1巡でをツモり、大三元8,000・16,000をアガリきり、1局で原点復帰。
役満を親被りしつつも、なんとかトップで終えられたが、残りの3半荘に正直不安を感じていました。
3回戦南4局、25,900持ち4着目の親番瑠美さんの10巡目。
ツモ ドラ
–待ちをヤミでテンパイしているところに、イーペーコーになるを引くがツモ切り。
この時の和久津さんの手牌が、
チー ポン
タンヤオドラ2仕掛けで待ち。
この仕掛けに、瑠美さんはは打ちづらかったと、イーペーコーに取らず。
その後、を引き入れタンヤオイーペーコーとなり、をツモり4,000オールのアガリでトップ。
最初のテンパイでリーチを打たず、打点より放銃しない選択、視野が広く余裕のある選択がトップの決め手となった素晴らしい一局でした。
4回戦(和久津・亜樹・瑠美・中山)
ドラ
南3局、和久津さんがこの配牌から
ポン ポン ツモ
ここから打、ツモ、打と小四喜を見据えた2シャンテン戻し。
ポン ポン ツモ
とのテンパイで打。
そのには声がかからず、直後の亜樹さんの手牌が、
ツモ 打
字牌を抱えていた私がをあわせると、亜樹さんにポンの声。
本日2度目の大三元、1シャンテン。
しかし打が和久津さんに通らず、小四喜32,000のアガリとなりました。
終わってみると、和久津+40.3P 瑠美▲0.8P 中山▲11.5P 亜樹▲29.0Pと、
役満2回とその他にも濃い内容のイメージでしたが、このような結果となりました。
内容は反省点もありますが、テーマであった全力でぶつかることが途中から出来なくなっていたので、次節へ向けて気持ちを入れ替えて挑みたいと思います。
現在最下位ですが、残り4節で上を目指して精一杯頑張ります。
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