日本プロ麻雀連盟関西プロリーグ レポート／第13期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第３節レポート - 日本プロ麻雀連盟

Ａリーグレポート：辻本翔哉
 
Ａ１卓:花岡、米川、上村、堀
Ａ２卓:藤川、仁科、貫上、中川
Ａ３卓:横山、佐々木、勝間、辻本
早速Ａ１卓のレポートから始めます。
私が入っていたＡ３卓が終了した時にはすでに終わっていたので、観戦は出来ませんでした。
成績は、花岡▲82.5P、米川＋60.0P、上村＋42.2P、堀▲19.7Pとかなり幅広く差が広がったようです。
終了後に談話を聞くと、半荘のトップは４回とも同じ席に座った人のようで、私はあまりそのような事は信じない様にしていますが、偶然なのだろうか。
Ａ３卓での実戦の中での気付いた点などをレポートしたいと思います。
東家に対して南家、西家、北家の打ち方などに注目しました。
１回戦、佐々木の親、辻本南家、西家・勝間、横山が北家で開始し、勝間の満貫ツモでスタートしました。
そして、局が流れ勝間が親で辻本北家の東３局。
勝間はその時点でトップ。親の連チャンを嫌った北家は、あまり動かないようにと考えた。
しかし、配牌には役牌がトイツ。２枚目に出た牌に飛び付いてしまった。
叩いて２シャンテン。その局は運よく流れたが、親の連荘。
北家は１本場の時と同じような事をしてしまった。親の調子が好調なら独壇場になる所だった
本当に麻雀ではよくある事で、北家が動くと親のツモが増え連チャンされてしまう。
南家は早くアガリ、西家は比較的自由に北家は動かずの格言の通り打つのは、プロとして当然のようでもあるし、それを打ち破ってもみたいが、あまりにも自分の状態などを加味せずに仕掛けるのは無謀であろう。
全体的な状況などをもっと考え柔軟かつ慎重に動かなければ、」プロリーグでは少しの隙も命取りになると思います。
プロとしてまだまだ学んでいく事は沢山あり、魅力溢れるプロ雀士になる為にも、反省点を分析し今後に活かしていきたいと思います。
Aリーグ

 
 
Ｂリーグレポート：宮田豊夢
 
Ｂリーグ３卓　(稲盛、近野、玉木、中川)
Ｂリーグきっての練達の打ち手が、私の目の前で戦いを繰り広げている。
全員高段者で、Ａリーグでの経験も豊富な打ち手が出そろっていて、素晴らしい対局を見ることができそうである。
東１局、東２局と中川が2,000、2,600と静かな立ち上がり。
東３局、親番の玉木
  ツモ  ドラ
まずは2,000オール。
１本場
  リーチ  ツモ  ドラ
4,100オール、高得点の連続で躍進する。
しかし、他家も黙っていない。
南３局、近野がリーチ。
  ロン  ドラ
トップ目の玉木から11,600を奪取。この出アガリで勝負はもつれる雰囲気になってきた。
しかし、ラス親との中川の勢いが凄かった。
  リーチ  ツモ
この4,000オール。このアガリから始まる。
２本場
  リーチ  ツモ
2,700オール
３本場
  リーチ  ツモ
4,300オール
と、４本までつむ独壇場となり、中川の勝負強さに圧倒された。
Ｂリーグ２卓では、Ｃリーグから昇級したばかりの山本の独り舞台で、大きくポイントを上げた。今後に期待したい。
Bリーグ

 
 
Ｃ１リーグレポート：秋山淑子
 
成績上位者の多い卓でトータルトップとラスの差が大きい節となりました。
１卓(吉本、赤木、中安、川上）
川上が大きくポイントを伸ばし、赤木がマイナスになったのですが、両者ともアガっている局を見ることが出来たので、その対比を伝えられたらと思います。
１回戦南４局、34,600持ちのトップ目の川上が親で早々にをポンとし、33,100持ちの２着目の南家・吉本はトップを目指しソーズのホンイツに向かっていた７巡目。
南家・吉本の手牌
  ドラ
対して20,000持ちで１人沈みの赤木の手牌。
  ツモ
前巡にドラそばの２面子構成を嫌い、打としていたので完全に裏目に出たツモ。
しかも、同巡に下家の中安からトイツの２枚目が場に放たれてしまい、手がどんどん安くなっていきます。
そして、をツモった吉本があっさり打。
もし６巡目でをはずしていたら
  ロン
この3,900のアガリとなり、ラスという順位は変わらなくても、１人沈みの状態は回避できていたかと思います。
ツモだと跳満ツモ以外順位は変わらず、浮きにも回れないので、直撃で誰からでも3万点を削るには5,200以上の手作りが必要でした。
ゆえに、にこだわり、ドラに拘った手作りを進めざるを得なくなったのです。
赤木にとって、とても厳しい局だったようです。
しかし、驚くべきことに、次巡をツモ。300・500としました。
  ツモ
どんどん手役が落ちて、最低のところのアガリとなってしまったのですが、薄いところをことごとくツモっていたので、次回に期待が持てる一筋の光明になるのではと思ったのですが、
３回戦東１局、４巡目で、南家・中安の手牌
  ドラ
対して西家・赤木の手牌

とても滑らかで、ドラ入りの三色があっさり出来てしまいそうです。
次巡、中安がをツモり、７８９の三色狙いとなるのですが、が場に２枚、赤木に１枚と完成が難しそうな状況になります。
６巡目、中安がをツモ切り、赤木の次巡のツモも。ますますは出ない状況に。
赤木手牌

７巡目、南家・中安がツモ、打とします。
  ツモ
それをすかさずチーとし、片上がりの三色テンパイを取ります。
  チー
のべ単の選択で、後々タンヤオにも移行できるように打としたのですが、結果的に、中安のトイツ持ちのアガリづらい選択になってしまいました。
しかも、赤木の下家の川上があっさりをツモ切り。
逆から言うと、川上は当たりを回避出来たのです。
そこから、まったく中安、赤木ともツモに恵まれず、14巡目に親・吉本のテンパイを意識して、場に３枚切れの単騎にとり打とします。
15巡目、南家の中安が出アガリの利かない形ではありますがやっとテンパイ。
  ツモ  打
赤木も待望のをツモリ、単騎状態から脱却
  チー
16巡目、西家赤木の切ったを北家川上がチー、打とします。
次巡、中安がをツモ切りロンの声
  チー  ロン
遥か前を走っていた赤木と中安を、ゴール直前まとめて差しきった瞬発力のあるアガリでした。
３卓(伊原、三好、川崎、木下）
川崎が＋50.2Pと大きく伸ばし、上位戦線に名乗りを上げました。
反対に、伊原は卓内で１人マイナスになってしまいました。
３回戦南１局１本場、東家・川崎の配牌
  ドラ
南家・伊原の配牌
  ツモ  打
川崎の手もよいわけではないですが、伊原の重たい配牌を見てしまうと、とてもよく見えてしまいます。
そこから、とツモり、タンヤオ七対子の１シャンテン。
  ツモ
が暗刻になったことで、メンツ手へ修正していきます。
８巡目に待望のドラをツモり打。
  ツモ  打
９巡目、重たかった伊原の手が、なんとかマンズのホンイツに間に合い、をポン
  ポン
同巡、北家・木下も、西家・三好のをチー。
一気に加速度が増して11巡目、北家・木下のをチーしてテンパイ。
  チー
14巡目、しっかりをツモり2,000オールを手にしたのでした。
南家・伊原も
  ポン
ここまでもってきたのですが、やはり最初の配牌の差のせいか、追いつけなかったようです。
動いてアガれる、動かないほうががアガれた、特に鳴きのタイミングがアガリに大きく影響するのだなと思いました。
C1リーグ

 
 
Ｃ２リーグレポート：下山学
 
１卓　後藤×永田×下村×辻井
今期が折り返し地点になるところで上位の直対でした。
３回戦南１局、親・後藤、西家の下村の手牌は
  ドラ
ツモ→
ポン→
ポン→
ポン→
待ちのところへ南家・永田からリーチがかかる。
直ぐにを持ってきた。ここは無理せず現物切りとして、
次巡、ツモで4,000・8,000のラッキーなアガリとなって、そのままトップで逃げ切った。
結局、この日１日絶好調、４連続のトップを勝ち取った。
あと残り２節、まだまだ激しい争いが続く模様です。
Ｃ１昇格をかけていい勝負をしていきたいと思います。
C2リーグ