日本プロ麻雀連盟静岡プロリーグ レポート／第23回静岡リーグ（プロアマ混合）第４節レポート - 日本プロ麻雀連盟

梅雨明けの暑さがまたひとしおに感じられる季節となった７月中旬、静岡でも熱い闘いが繰り広げられた。
もちろん気になるのは上位陣の変動だが、例年第４節はポイントを大きく伸ばして下位から一気に入り込んでくる選手がいる。
おそらく残り２節しかない状況がそうさせるのだろう。ポイントが必要な選手の超攻撃的な麻雀がぴたりとハマることで、誰かしら駆け上がってくるのだ。
今節は果たして誰なのか。その点を注目していたのだが、意外というべきか全体的に比較的穏やかなポイントにまとまった。
挙げるとすれば＋94.1Pを叩きだした北島さんで、最終節次第では一気の決勝進出も十分に狙える位置につけている。
前回の繰り返しになるが、静岡リーグは５節を終えた時点での上位５名までが決勝に進出できるシステムとなっている。
先にも述べた通り上位陣はポイントの振れ幅が小さくかなりの混戦模様を展開している。首位の田中さん、２位の竹内さんまではほぼ当確といっても良いが、３位の坂本さん以下、17位の杉村プロまでが69.6Pの差の中にありまさに最終節勝負となった。
ただ静岡リーグには別日対局という制度があり、簡単にいえば、当日都合により参加できなかった選手同士が日を改めて対局し、未消化分の試合をこなすことである。執筆の時点でまだ消化し切っていない別日対局がある為、最終節までにまだ順位に変動が出ることを付け加えておく。
私はというと▲15.5Pと沈んでしまい、よく言えば耐えたと言えるのだろうが、反省点ばかり先行して浮かぶので、やはり内容も良くないものであった。対局中に自分で気持ちの揺れを感じ取れるほどであった為、その日は自分の未熟さを痛感した。
また第３節分の別日対局でも大きくマイナスしてしまった為、可能性はまだあるものの少し厳しい状況に立たされてしまった。
私がアマチュア時代に初めて出場した静岡リーグでの苦い経験が甦る。あの時は最終２節で失速し決勝進出を逃した。また同じような失態を繰り返さないように、今回のチャンスは何とかモノにしたいところだ。
６位の鷲見プロは、最終半荘に大きいラスを引いてしまい結局トータル沈みで終了。それさえなければ決勝進出濃厚となっていただけに、終局後かなり悔やんでいたのが印象的であった。気持ちを切り替えて最終節に臨んでもらいたい。
最終節はポイントが詰まっているだけに激しい打ち合いも想定される。たった一打の
打牌が直接敗退につながる可能性もあれば、たった1,000点のアガリが勝因になることあり得る。とにかく面白い麻雀になることは間違いない。
最終節の緊迫感が今からでも伝わってくるようである。