プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第31期A2リーグ第5節レポート 櫻井 秀樹
2014年08月27日
雷電風雨(動けば雷電の如く、発すれば風雨の如し)
臨機応変(機に臨みて、変に応じる)
私の掲げる人生の行動指標、いわゆる座右の銘だ。
もちろん我々麻雀プロにとっては麻雀=人生でもあるので、麻雀における行動指標といってもいいだろう。
特に2の臨機応変。
麻雀は、タイトル戦ごとのシステム、毎半荘、毎局、毎巡、他家の所作1つ1つ毎に状況が変化しうるため、固定概念や、当初の思い込みといったもので見落としや誤判断を招くことが多いというのが私の考えだ。
常に情報収集を欠かさず、変化に応じていかなければならない。
例えば、
リーグ戦(Aルール)のオーラス、原点より6,000点ほどの浮きだが現状トップ目。
さらに付け加えると、本日は4連勝すると決意し会場入り、1戦目もトップで終了。
配牌は上々、第一ツモでタンヤオの1シャンテン!2連勝も目前だ。
ところが。
2巡目にドラのファンパイをツモ切ると、2,000点強浮いている2着目(下家)が「ポン」!
状況は一変する。
変に応じるのなら、ここは下家を絞り込み、放銃だけは絶対に避ける。
最悪ツモられても、原点は切らないので、プラスポイントを維持できる
と、切り替えて対応していくのが自分の麻雀である。
ましてやリーグ戦の中盤戦ならば、1着にこだわる理由も全くないのだから・・・
今節2回戦オーラス、私はで佐々木のドラポンに放銃し、トップから沈みの3着まで転落してしまった。しかも、ドラもテンパイになる牌も私が鳴かせており、挙句にはテンパイ打牌のマタギで自身が暗刻の牌での放銃である。
<牌姿>
櫻井
ツモ 打 ドラ
佐々木
チー ポン
佐々木 捨て牌
(中ポン→)(八チー→)
麻雀を多少知っているものなら絶対に打たない、プロ競技者ならなおさらという大暴牌だ。
しかし、私には後悔は全くなかった、自身の信条に背き、あえて上記の決意「4連勝」に拘ってみたのだ。
初のリーグ配信卓、そして同世代の人気実績共にトッププロ3人、これ以上ないアピールの場である。多少無茶してでも、自分の意思を見せつけたかった。
これからも麻雀を続けていくという意思、絶対彼らを並び追い越すという意思。
まだまだ折り返し地点、20半荘でついた差は20半荘あれば取り返せるはず。
優勝も全く諦めるつもりはない。
今回預けた点棒も必ず取り戻す。
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