プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ第5節レポート 藤原 隆弘
2015年09月15日
2回目の自戦記レポートの順番が回ってきた。
気持ち良く大勝ちした開幕戦のレポートは心地よく書けたのだが、今回は今期最低の対局内容だったので筆が重く気が進まない。
しかし、締切も迫りきて仕方なくタイムシフトを見直しながら書くことにしました。
前半戦の折り返しとなる5節目の位置取りで後半の対局日や組み合わせが決まるし、ほぼ並びで2位に着け今期有力な昇級候補と予想する滝沢との対戦ということで、この日の対局は自分では平常心で臨むように心がけていたつもりでしたが、無意識のうちに前がかりになっていたようです。
1回戦東2局、北家の私は猿川の仕掛けを受けつつ14巡目にテンパイ。
ツモ ドラ
不本意ながらフリテンのを引き戻してのテンパイだが、ここでリーチ宣言をしてしまった。
残り3巡しかなく、ツモればリーチしてもしなくても跳満、役の無いはドラだから出るはずも無く全く無駄なリーチ棒。
私の辞書には、こんなときのリーチは御法度と書いてあるのに・・・滝沢にあっさりかわされ、結局このリーチ棒が祟り1回戦は100点沈みの2着で約6ポイントの損。
緻密で繊細な麻雀をこよなく愛する私は、こんな細かいミスからハートが揺れていく。
負の気持ちを引きずったままの2回戦東1局、滝沢と猿川のホンイツ気配を感じながらも、猿川の仕掛けで掴まされたを「俺は100年前からテンパイしてるんだ(ピンフのみ)」とツモ切りし滝沢に8,000点放銃。
迎えた親で12,000点をアガれて自分の悪運に感謝するが、この後南場でヒドい事になる。
まず南1局(ドラ)親の猿川が遠いタンヤオの仕掛けに出る、中盤に滝沢の切ったを大明カン、これで滝沢にリーチが入り、さらに猿川がポンすると滝沢が倍満ツモ!
「サル、何すんネン(怒)」だが、まあ親カブリは猿川で自業自得と自分に言い聞かせるが、次の私の親で白鳥がダブポン、そのまま中盤にもつれ込みツモ切りを続けていた猿川が、やおらリーチで即ツモの跳満!今度は私が親カブリ(涙)
タイムシフトを観ると、私のサイコロの振り方が悪かったのか、猿川に好配牌で序盤早くも贅沢な選択。
ドラ
普通は落としでチャンタ三色だろうが(それなら白鳥が放銃していたはず。)
前局の失敗で捻ってみたのか、猿川の選択は落とし。
直ぐに絶好のを引きしばらくはステルスのヤミテン。
をツモ切りし満貫放銃を助かった白鳥は、1シャンテンでも発射台だがテンパイせず、滝沢もが浮いているのだが切らない(切れよ!)かくして可哀想な私の親カブリとなる。
猿チャン素直にチャンタにしてくれよ~
さらに次親で、ラス目の白鳥が6巡目リーチ(ドラ)
まさか白鳥にまで(汗)・・・空振りしてくれるか安手である事を願いながらオリたが、終盤、哀しくも3,900オールを引かれる(また涙)
なんと3局連続でツモられ14,000点の支払いΣ(゚д゚lll)。
落ち着いて冷静に考えれば、自分のエラーではなく不可抗力のようなツモられ貧乏は、我慢していれば必ずこちらにも一度は手が入る事を長い経験で知っているはずの私、やはりオーラスの滝沢の親番でチャンスは来た。
更に言えば、ダントツの親は下手な事をしない限り手痛い親カブリはしない事も私の中の常識。
しかしまだまだ修行が足りない弱い私は気持ちが揺れていたようで
ツモ ドラ
この手からドラ引きの跳満しか考えず、を切らずにをツモ切ってしまった。
から指が離れる瞬間気がつき、ややがこない事を願ったが悲しいかなとをツモってしまい満貫ツモでの沈みの2着浮上を逃した(約10ポイント損)
やらかした感満載を引き摺り3回戦も3着。
幸いトップは白鳥で、猿川が私よりも沈んでいたのがせめてもの気休めになったが、4回戦でもまたやらかした(アホや)
東場の親でドラが暗刻なのに、四暗刻や三色同刻を意識しすぎて手なりの6,000点オールを河にカブる。
もう穴があったら入りたいくらいだ。
ダメだし麻雀ならこの日の自己採点は30,000DDPくらいだ。
それでも南場2局の親で4,000点オールがアガれてトップ目になり、この日のマイナスが帳消しになるのかと神に感謝したが、猿川にあっさりと満貫ツモでマクリ返される。
まだ滝沢がラスだったので、これなら大した差はつけられないと気持ちを切り替えたのだが、滝沢はラス前の親でしぶとく粘りラス抜けをするとオーラスで渾身のメンタンピンドラ1をアガリ浮きの2着でフィ二ッシュ!
私はまたしてもマイナス3着で、首位ターンを決めた滝沢に50P以上離されてしまった。
4戦オールマイナスを喰らったのは何年ぶりだろうか?
ラスが無かったので大敗には至らなかったが、内容が悪すぎて悔やまれる対局になってしまった。
滝沢は私が前節終了後のインタビューでも昇級候補にあげたが、実際対戦してみてやはり一番軸がブレていなくて対局姿勢もフォームも素晴らしいく見習いたいくらいだ。
私は前半戦を終えて辛うじて3位に着けているが、上位2人とはやや開き私の真後ろには元A1リーガーの活きのいい若手がひしめいているではないか。
もう少し楽な位置取りで後半戦を迎えたかったが、大変厳しい展開になった。
こうなっては後半の作戦を変更するしかあるまい。
作戦内容はまだ秘密ですが、A1に復帰するためには後半の第6節からギアをトップに上げて戦わねばなるまい。
もし次の対局でマイナスするようなら、昇級を諦めて残留にシフトチェンジしようかと本気で思っている。
ただ、私のギアは古くなって錆もでてきているので、ちゃんと上がるかどうかが心配である。(笑い)
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