プロクイーン決定戦 レポート/第13期プロクイーン決定戦一次予選レポート 福光 聖雄
2015年10月05日
私が入会した頃は片手で数えられたのだが、気づいたら13期目を迎えていた。
歴代のプロクイーン優勝者はこちらをご覧いただきたい。
今でこそ人気も実力もトップの女流プロばかりかと思われるが、黒沢咲、石井あや(最高位戦)、和久津晶、安田麻里菜が獲った当時は、あまり目立った存在ではなかったと記憶している。
彼女らの努力がプロクイーンの戴冠へと導き、またプロクイーンの名が彼女らをより強くしたのだろう。
この一次予選に集まったのは、4団体(日本プロ麻雀連盟・最高位戦日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会・RMU)延べ72名。
そんなスターがここから誕生するか、予選とはいえ目は離せない。
プロクイーンのルールは一発・裏ドラありの日本プロ麻雀連盟Bルールで行われる。(順位点は5-15)
簡単に一次予選のシステムを紹介すると、全部で6回戦を行い
・組み合わせを変えて4回戦行い、4回戦終了時に下位12名が敗退 (72名→60名)
・ポイント持ち越しで5回戦目を行い、5回戦終了時に上位4名が二次予選に通過、下位4名が敗退 (60名→52名)
・残った52名で6回戦目を行い、上位23名が二次予選に通過 (計27名通過)
※ ポイントは6回戦まで持ち越し
となっている。
4回戦終了時に残念ながら敗退となってしまったのは・・・と例年は何人か名前と写真が載るのだが、今年は載せません!
悔しさをバネに来年や別のタイトル戦で活躍してください!(なぜか上から)
次の5回戦で通過した上位4名はこちら
1位通過・平岡理恵 |
2位通過・鳥越智恵子(最高位戦) |
3位通過・七瀬真実 |
4位通過・渋谷菜瑠美 |
平岡は1期目のファイナリストであり、この中ではベテラン。
「小娘には負けてられませんわ、おほほほほ。」と圧勝。(編集注:平岡プロはいい人なので、そんなこと言いません。)
渋谷は2回戦目オーラスにこの四暗刻!
このは親リーチの現物であり、放銃した高田麻衣子はトイツ落とし(単騎にしか当たらない)。これは不運。
逆に5回戦で敗退となったのはこの4名。また来年に期待したい。
小笠原奈央 |
川原舞子 |
杉村えみ(協会) |
黄河のん(協会) |
最終の6回戦。各卓でドラマチックな結末に。
トップ条件だった山本えりかは、親のホンイツ仕掛けにこのリーチ!
リーチ 一発ツモ ドラ 裏
この4,000・8,000で見事通過を決めた。
3着以上が条件だった片倉まちは、なんとオーラス15,000点持ちのラス目。
ツモ
最後にこのアガリで辛うじて通過となった。
ツモ ドラ
楠原遊は42,000点持ちからこの6,000オールと猛追したが、、、
これまでのマイナスが大きく、惜しくも届かず敗退。
水瀬夏海(協会)もオーラスの親番で更なる加点を目指したが、最終局に放銃した5,200点の分、敗退となってしまった。
東北から参戦の早川林香も、あと2ポイントの次点と悔しい悔しい敗戦。
ほんの少しの差で負けると、あの時の放銃が・・・とか、あのリーチをヤミテンにしてアガってれば・・・と何度も思い出すもの。
また来年に生かしてほしい。(なぜか上から)
楠原遊 |
水瀬夏海(協会) |
早川林香 |
6回戦での通過はこの23名(順位順)
大里奈美 |
逢川恵夢(協会) |
優月みか |
命(協会) |
高田麻衣子 |
西川舞 |
愛内よしえ(協会) |
柚花ゆうり(協会) |
石田亜沙己 |
稲岡ミカ |
北野由実 |
山本えりか |
吉田彩乃 |
トントン |
片倉まち |
青山めぐみ |
池田幸枝(最高位戦) |
佐月麻理子(協会) |
古川彩乃 |
高橋侑希 |
南里はるみ |
長内真実 |
内田美乃里 |
そういえば、不運な四暗刻を放銃した高田は、4回戦オーラスに箱下からの国士無双!
役満を放銃し、役満をアガって通過するという貴重な体験となった。
高田麻衣子
最後にこの選手も取り上げたい。
3回戦まで全部ラスの▲85ポイントと敗退濃厚なところから、7万点のトップ、7万点のトップ、2着、での通過!
諦めてしまっても仕方ないとは思うが、気持ちを切らさずに臨んだこその結果だろう。
佐月麻理子(協会)
二次予選は翌日に開催される。
タイトルホルダーや前年度ベスト16の選手がシードとなっている。
勝ちあがった選手はよいイメージが残っている中での対局となり、シード選手は大いに苦戦するのではなかろうか。
その模様も近日レポートを掲載したい。
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