プロリーグ(鳳凰戦)レポート/第32期A2リーグ最終節C卓レポート 古橋 崇志
2016年02月02日
第32期鳳凰戦A2リーグ最終節C卓。
本日は9節終了時の5位、6位、7位、8位の組み合わせ。
ポイントは以下の通り。
5位猿川真寿+49.6P
6位吉田直+35.4P
7位藤原隆弘+18.9P
8位西岡慎泰+18.0
昇級のボーダーは2位内川幸太郎の+112.4P、
降級は13位滝沢和典の▲52.0P。
打ち手のタイプとポイントを加味すると猿川・吉田は昇級を目指し、
藤原・西岡は降級しないように戦うのではないか。
1回戦
まず先手を取ったのは吉田。東1局、リーチ白三色の満貫を猿川から打ち取る。
その後藤原、西岡も加点し迎えた南3局。14巡目、北家の吉田がテンパイを入れる。
チー
ドラ
そして藤原の手牌。
ツモ
親番と言うこともあり、役なしドラ1ならばリーチか?と思いきや、藤原の選択は打。
リーチをしなけばテンパイすら取らない。これが「緻密な仕事師」たる所以か。
オーラスは吉田が500・1,000をツモり3人浮きのまま終了。
2回戦
連勝しポイントを伸ばしたい吉田。東1局から早速チャンス手が入る。
ドラ
10巡目テンパイを迷い無くリーチ!
しかしここに立ち塞がったのが西岡。
ドラ
リーチに向かって無筋を切り飛ばしていく!
そして3巡後に吉田が掴んだのはドラの5であった。
西岡はこのままの勢いで1人浮きのトップ。
昇級ラインが遠くに見えてきた吉田は痛恨のラスとなってしまった。
3回戦
東1局、吉田この日一番の大物手のテンパイ。
ドラ
親なのでツモれば16,000オール。一気に昇級が視界に入る。
最後のツモ番、吉田の手にも力が入る。山にはが1枚残っている。
吉田の盲牌の隙間からピンズが見えた!
か!と期待が膨らんだが、そこに見えたのは
。
チャンス手をモノには出来なかったが、この半荘は吉田の独壇場。
53,800点持ちのトップとなり昇級にわずかな可能性を残した。
4回戦
ここまでのトータルポイントは、
吉田+76.6P
西岡+37.1P
猿川+7.8P
藤原+0.4P
吉田は最低でも6万点のトップでD卓の対局者にプレッシャーを与えたいところか。
拮抗した展開を打破したのは、やはり吉田。
東3局、9巡目にリーチ!
ドラ
ホンイツのテンパイをしていた親の猿川との1対1になったが、山に2枚のをツモ!
2,000・3,900のアガリで1人浮きとなった。
しかしそこに立ちはだかったのは緻密な仕事師、藤原。
南2局、藤原の親番。
ドラ
13巡目に力強くリーチの声!同巡、吉田の手牌。
ツモ
タンヤオドラ2の1シャンテン。
藤原の河には4巡目にが切られており、場には
が3枚見えている。
藤崎智は「が早いとは言えドラが
だから
が通る保証は無い。あとは行くか行かないかの選択。」と解説。
結果、吉田は勝負を選択。11,600の放銃となってしまう。
吉田は対局後に「藤原さんの自信満々のリーチなのでは危険と感じていたが、自身のアガリを見た結果、放銃となってしまった。」と語る。
この放銃で昇級は厳しくなってしまった吉田であったが、私にとっての吉田の本当の見せ場は次局に訪れる。
南家の猿川が、
とポンしてピンズのホンイツ模様。
その中親番、藤原がテンパイ。
ツモ
ドラ
は通る保障は無いが藤原は
を叩き切ってリーチ!
そして猿川がそのをチー!
チー
ポン
ポン
さらに吉田にテンパイが入る!
ツモ
私は「吉田、ここは地獄待ちのタンキでリーチにいってほしい!」と軽はずみな実況をしたことを少し後悔している。
吉田は次巡、2枚切れのタンキに待ちを変え、そしてさらに次巡、自身で切っている
をツモる。
ピンズのホンイツの猿川はもちろん、親リーチの藤原にも通っていない牌。
吉田の選択は打。しかもほぼノータイムであった。
点数状況、自身の打点、そして何より放銃しても降級などのリスクは全く無い局面。
私であったらそんな言い訳を並べてをツモ切っているであろう。
そして次巡のツモは無筋の。ここでもフリテンである
を切ってもおかしくはない。
が、吉田は切りでオリを選択。
この局が1年間A2リーグの実況をさせてもらった中で最も感動し、身震いした局である。
結果、吉田は残留となるのだが、来期もこんな感動を与える麻雀を期待したい。
(いち視聴者としての意見なので決して上から言っている訳ではありません・・・)
この結果、滝沢・佐々木・二階堂という連盟屈指のスター選手のBリーグ降級が濃厚となった。
人気・実力共にトップクラスの選手でも降級してしまう。それだけ今のA2リーグのレベルが高いということであろう。
残すはいよいよ最終D卓。
安定の石渡か?昨年のリベンジに燃える内川か?
1年での復権を狙う柴田か?それとも山田の大逆転か?
プロ連盟最高峰のA1リーグに挑戦する2名が決定する!
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