北陸プロリーグ レポート

北陸リーグ レポート/第13期北陸リーグ決勝レポート

2月11日、第13期目となる北陸リーグ決勝が開始された。
北陸リーグの今回の決勝システムは、予選通過順で上位3名に40P、20P、10Pが与えられる。
予選最終結果
1位・押川+214.2P(+40P)
2位・久保+132.0P(+20P)
3位・栗野+124.6P(+10P)
4位・中野+111.2P(±0P)
ポイント差がある為、1回戦から押川さんが全員にマークされる事は間違いない。
だが、押川さんも1回戦からポイントを伸ばせた場合、優勝にグッと近づく為、序盤から受け一辺倒ではないだろう。
1回戦
起家、栗野-押川-中野-久保
東2局2本場
静かに親の押川さんの手が開かれる。
二万三万四万六万七万八万三索四索二筒三筒四筒八筒八筒  ツモ二索  ドラ八索
4,200オールで早くも加点に成功。
東2局3本場、久保さんが親とのリーチ合戦を競り勝ち跳満を力強くツモ。
三万三万七万七万一索一索四筒四筒五筒五筒西西発  リーチ  ツモ発  ドラ発
東3局、親の中野さんが見事な手順を見せる。
二万三万五万六万七万二索三索四索一筒二筒三筒東東  ドラ中
ここから役無しヤミテンで123・234の三色とダブ東狙い。
ツモ四万
二万三万四万五万六万七万二索三索四索二筒三筒東東  打一筒 左向き
リーチ後に四筒が3枚切れになるも、最後のツモで四筒を引き当て3,900オール。
二万三万四万五万六万七万二索三索四索二筒三筒東東  リーチ  ツモ四筒
このアガリを皮切りに、ノーテン罰符やアガリを重ね、南3局の親でも加点し、50,000点オーバーで1回戦は中野さんが制した。
1回戦から様々なアガリがあり、誰もが譲らない決勝ならではの1回戦となったのではないか。
1回戦スコア
押川さん(+3.4P)久保さん(+9.5P)栗野さん(▲42.8P)中野さん(+29.9P)
2回戦目も1回戦同様、押川さん、中野さんの勢いが止まらない。
2人とも優勝を目指すにあたって、局回しはほとんどせず、高打点シフト重きを置いている。
その為、ツモや放銃による失点が敗因になりかねない。その緊張感の中で、アガリを重ね栗野さん、久保さんを引き離す。
2回戦スコア
押川さん(+17.2P)久保さん(▲25.2P)栗野さん(▲14.9P)中野さん(+22.9P)
前半戦終了時ポイント
1位・押川さん+60.6P
2位・中野さん+52.8P
3位・久保さん+4.3P
4位・栗野さん▲47.7P
3回戦
起家、栗野-中野-押川-久保
東1局に中野さんが1,000・2,000ツモ。
東2局に栗野さんが500・1,000をツモり、迎えた東3局に局面が大きく動く。
東3局、久保さんがドラ単騎でリーチ。
二万三万四万六万七万八万三索四索五索四筒五筒六筒白  ドラ白
それに対し、仕掛けを入れていた押川さんの手が開かれる。
五万五万南南南北北北白白  チー七万 左向き六万 上向き八万 上向き  ツモ白
追いかける3名の心を折るかのような8,000オール。
途中マンズの形が難しかったが、見事最高の手に育て上げた。
東4局、栗野さんが序盤に仕掛けて8,000点のテンパイ。
七万七万五筒五筒五筒八筒九筒北北北  ポン白白白  ドラ五筒
これもすぐ押川さんに阻まれる。
二万二万六万七万八万一筒二筒三筒六筒六筒七筒八筒八筒  ツモ七筒 
500・1,000
栗野さんも負けじと失点を取り返す力強いツモで楽にさせない。
南1局
栗野さん
六万六万八万八万二索二索三索三索一筒一筒南南発  リーチ  ツモ発  ドラ発
6,000オール。
これに対し、中野さんが南1局、南3局、南4局とアガリ、次回最終戦に臨みを繋げる。
南1局
中野さん
五万八万八万一索一索五索五索三筒三筒五筒五筒発発  リーチ  ツモ五万
6,400点
南3局
一索二索三索七索七索一筒二筒三筒五筒六筒西西西  ツモ七筒  リーチ  ドラ五筒
1,000・2,000。
南4局
八索八索三筒四筒  チー五万 左向き四万 上向き五万 上向き  ポン白白白  チー四筒 左向き二筒 上向き三筒 上向き  ロン二筒  ドラ五筒
2,000点。
3回戦スコア
押川さん(+28.9P)中野さん(+9.7P)久保さん(▲32.1P)栗野さん(▲6.5P)
トータルポイント
1位・押川さん+89.5P
2位・中野さん+62.5P
3位・久保さん▲27.8P
4位・栗野さん▲54.2P
各自のポイント差を確認し、第13期北陸リーグ決勝もついに最終戦を迎える。
4回戦最終戦
規定により、起家、中野-久保-栗野-押川
東1局、追いかける中野さんがまず5,800をアガリ。
三万四万五万七万八万九索九索一筒二筒三筒五筒六筒七筒  リーチ  ロン九万  ドラ九万
東1局2本場
久保さんが中野さんとのリーチ合戦に競り勝つ。3,000・6,000。
四万四万七万七万二索二索三索三索五索五索三筒三筒北  リーチ  ツモ北  ドラ七万
久保さん、栗野さんも優勝を諦めず、1局1局大事に進めていく。
南1局
中野さんの大事な親番であったが、栗野さんのツモ和了。だが押川 さんも沈んでいる為まだまだわからない。
四万四万九索九索九索一筒二筒三筒四筒六筒七筒八筒九筒  リーチ  ツモ五筒  ドラ二索
2,000・3,900。
南3局、中野さんが勝負手を入れる。これをアガれば逆転、手に力が入る。
三万四万五万八万八万八万四索五索五索六索七索三筒三筒  リーチ  ドラ七索
これに対し押川さんも追っかけリーチ。
一万二万三万五万六万七万三索三索四筒四筒四筒七筒八筒
中野さんから九筒で大きな1,300のアガリ。
南4局、押川さんは流局で優勝。
中野さんの条件は、12,000アガリ。満貫ツモ。6,400直。
配牌は良かったが、条件に見合うツモが来ず、海底牌を力なく切り対局は終了。
残念ながら河にある牌をかき集めても条件を満たす中野さんのアガリはなかった。
4回戦スコア
栗野さん+41.6 中野さん▲1.6 押川さん▲14.2 久保さん▲25.8 
決勝採集スコア
優勝・押川さん+75.3P
2位・中野さん+60.9P
3位・栗野さん▲12.6P
4位・久保さん▲53.6P
優勝者コメント
「展開に助けられた面もありましたが、最後まで集中して打てました。来期も決勝に残れるように頑張りたいです」
押川さん北陸リーグ初優勝おめでとうございます。予選から安定した成績での優勝は見事の一言です。
Aルールにおける攻守のバランスが素晴らしかったです。
最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートに お付き合い戴き有難うございました。
次回も富山開催となります。
またいつかお目にかかる事があれば、宜しくお願い致します。