関西プロリーグ レポート/第15期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート
2016年05月11日
Aリーグ第1節:坂本誠裕
はじめまして、Aリーグレポート担当させていただきます坂本です。
あこがれのAリーグに緊張し、更にレポートまで担当なのでちゃんとこなせるか心配ですが、頑張りますのでよろしくお願いします。
まだ少し肌寒い中、第15期太閤位リーグ初節が始まりました。
A2卓(米川・藤川・貫上・坂本)
今回は覇王決勝進出の米川、覇王連覇の藤川、前回太閤位2位の貫上、自分だけが全く場違いな感じですが、胸を借りるつもりで挑みました。
団子状態で始まった東4局1本場
南家・米川がとを仕掛け、更にとが見えず緊張が走ります。
そんな中、親 坂本
ツモ ドラ
流石にリーチはしないものの、何時もならテンパイにとりそうな形でしたが、をはずし1シャンテン維持、そんな所にをツモの声が、藤川が七対子ドラドラをアガリ、この勢いのまま初戦を制しました。
2回戦・3回戦は大きな動きはなく、3回戦終了時
貫上+27.5P 坂本+5.8P 藤川▲10.8P米川▲22.5Pで迎えた4回戦オーラス
米川33,300 藤川33,000 坂本30,500 貫上22,900
なんとかトータルプラスの貫上の1人沈みで終了したいところ、藤川の早い仕掛けに対し
北家 坂本
明カン ドラ
これに対し米川から藤川の現物が出て坂本2,000のアガリで終了。
2,000ならロンされても大丈夫と見た米川の一打に、まだまだ自分の力不足を痛切に感じさせられました。
A1卓(花岡・仁科・辻本・森下)
太閤位決勝戦常連の花岡、Bリーグをぶっちぎりの通過をした森下の卓。
3回戦終了時
辻本+58.9P 森下+27.7P 花岡▲23.5P 仁科▲63.1P
こちらはかなりの乱打戦がくりひろげられた様
4回戦 花岡が東4局の親番で、5万点越えの貫禄のトップ目、流石に辻本の3連続トップは無理そうに見えました。
さらに、南3局 親仁科
ドラ
これを辻本からアガリ12,000。
これで辻本のプラスは厳しいかとおもわれたが、ラス親でアガリを重ね、3連勝を決め+87.4Pの大幅プラスとなりました。
その中で印象に残ったのが、オーラス 親辻本
ドラ
ここから切りなのだが、リーチせずに次巡にを引き入れてを切りリーチ。
1位の花岡と数百点の状況、自分なら焦ってリーチをしてしまいそうな場面、辻本に聞いてみると、
「も見えてない状況だったので、を引く以外のリーチは考えていませんでした」との事、こういった冷静な判断が今回の大幅なプラスを生んだと思いました。
Bリーグ第1節:吉田圭吾
1卓(吉田哲・松永・吉田圭・吉本)
2卓(上村・高谷・筒井・原田)
3卓(山室・中川・山中・掛樋)
4卓(中安・宮田・城・稲岡)
1卓1回戦東2局
南家、吉田が
ポン ポン
このテンパイを入れるが親の松永のヤミテンに放銃。
ロン
11,600のアガリとなりました。
これを含めアガリを重ねた松永が1回戦のトップを取り、連続を狙いにいきます。
しかし、2回戦、3回戦、4回戦と吉本が3連勝、そして、この日トータルトップに立ちました。3・4回戦は1人浮きでのトップとなり緒戦を大きく制しました。
2卓4回戦東4局
西家・原田がリーチ、南家・筒井がドラのをポンと挟まれた親の高谷ですが、
ここからをポン打、ツモ打でテンパイ。が出てアガリ切りこの局を制しました。
もし私が打っていたらオリていたかもしれません。そんな局面で、高谷は自分のアガリにしたので、キレのある良いアガリだと思いました。
卓内では高谷がトップとなりました。今後に注目したいと思います。
C1リーグ前期第1節:伊原達矢
今期C1リーグのレポート担当となりました伊原達矢です。よろしくお願いします。
C1は半期の決戦で昇級人数が2人、降級人数が4人というシビアなリーグですので、第1節から重要な戦いとなります。
1卓(延原・秋山・川上・山神)
この卓は川上がオールプラスでまとめトップ、延原にとっては厳しいスタートとなりました。
2卓 (大橋・長野・赤木(由)・中野)
この卓は大橋が1人浮きのトップとなり、好調なスタートを切っています。
3卓 (伊原・長尾・赤木(里)・木下)
この卓は攻めが裏目に出てしまった伊原が1人マイナスという厳しい結果となりました。
4卓 (坂上・辻井・丸山・後藤)
この卓は大きなトップを2回取った丸山が1人浮きで好調なスタートとなりました。
4卓 (4回戦 南4局1本場 親坂上)
オーラストップで迎えた坂上の手牌は
ドラ
七対子、ドラ2の2シャンテンからドラを重ねて
タンヤオ、ドラ3のテンパイにたどり着くが、後藤が割り込んでホンイツ、の5,200を辻井からロン。
残念ながら坂上の加点とはなりませんでした。
これで後藤は4回戦をプラスで終えることとなりました。
大きなプラス、マイナスの生まれた波乱の第1節となりましたが、
第2節からは、今回プラスの結果となった方も、マイナスだった方も昇級を見据えて
1戦、1戦大切にしていきましょう。
C2リーグ前期第1節:鎌田周平
花散らしの雨もあがり、初夏を思わせる陽気が漂い、また、新しいスタートを感じさせる雰囲気の中でリーグ戦はスタートしました。
年度始めになると、新しい生活へと踏み出す人も多いでしょう。
花冷えの時期を越え、青葉芽吹く季節と陽気が歩み出し、それが後押しをしてくれるかもしれません。ですが、時として立ち止まることもまた重要なのではないか、ということを考えさせられる内容を含んだ第一節となりました。
2卓(冨田・南田・中島・土田)
東3局の出来事です。トップは4万点オーバーの土田。この時点での冨田は20,500点持ちのラス目。
配牌はチンイツの見える牌姿。8巡目で3シャンテン。
ドラ
次の9巡目で親の中島からリーチがかかります。
リーチ宣言牌は。中島の河にソーズは0枚、第一打は。
以降はマンズがと字牌が3枚散らばっている状態です。
同巡目に冨田はを引き込みを切ります。そして10巡目にもを引き込みを切り1シャンテンに。
そして11、12巡目と安牌をツモ切った後、13巡目に上家の土田からが出ます。
ここでとチーしてを切れば、牌姿は
チー
こうなり、受けの広いチンイツの1シャンテンとなります。
がチーもしくはツモることができれば高目一通付きの跳満テンパイですし、現物のやがチーできてもを落としての3面待ちのテンパイとなります。
ですが、冨田はをチーすることなく、を引き入れて現物のを落としてオリる選択をしました。
結果、親の中島はをツモっての2,600オールのアガりとなります。
ツモ ドラ
仮に13巡目で冨田がをチーしてを落としていれば、3,900点の直撃を受けていたことになります。
ラス目からチンイツのアガリを目指してやを切り、前へ出る一方で、当たりの可能性が高いと思われるは切らないというということ。
この局から、前へ進むだけではなく、時には立ち止まることも重要であるという事の一端を垣間見た気がしました。
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