王位戦 レポート

王位戦 レポート/第42期王位戦A級決勝レポート  蒼山 秀佑

2日続けて行われた王位戦、
「今日勝てばベスト16!ニコ生!」と、ここまで残った若手プロたちはこのチャンスを逃すまいと特に力の入るA級決勝。
その熱戦の模様を本戦に引き続き私蒼山が務めさせて頂きます。
まずはシステムの説明をします。
ベスト72から始まるこのA級決勝は全7回戦行い、
4回戦終了後に下位24名が敗退し、ベスト48
5回戦終了後に下位12名が敗退し、ベスト36
6回戦終了後に下位8名が敗退し、ベスト28
最終7回戦に、上位15名が準決勝へと駒を進め、現王位・石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)を加えた16名での戦いとなります。
A級決勝シード選手は、鳳凰位、十段位、歴代王位、前年度決勝進出者4名となります。
 
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4回戦が終わり現十段位藤崎智をはじめ、荒正義、前原雄大、滝沢和典、佐々木寿人、猿川真寿、山井弘、高宮まりといった連盟を代表する選手が敗退となりました。
 

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第5,29期王位・荒正義

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前原雄大

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第32,33期王位・滝沢和典

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佐々木寿人

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猿川真寿

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山井弘

 
佐々木「ダメだ。全然アガれん。」
高宮「1回戦に親の大三元に放銃してしまって、そこから取り返すのが厳しかったです。また頑張ります。」
 
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高宮まり
 
その1回戦に大三元をアガったのは歴代王位の井出一寛。4回戦を終えた時点で+132Pと絶好調。
このままベスト16に駒を進めるのでしょうか。
 
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第36期王位・井出一寛
 
5回戦で現鳳凰位・勝又健志が無念の敗退。他にも吉田直や、柴田吉和が敗退となりました。
 
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鳳凰位・勝又健志
 
柴田「樋口さんに四暗刻アガられて親被りしたのが痛かったなぁ。また来年リベンジします。」
6回戦。
ここまでのボーダーは+12P程度。次の7回戦に進むには+30P強必要になってきます。
A1リーガーの伊藤優孝と近藤久春に新人王である藤井崇勝が挑む。
オーラス、親番伊藤のダブルリーチ。24,400点持ち、浮かなければ敗退の藤井の手牌。
西家
二万三万一筒一筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒西西  ツモ二筒  ドラ六筒
ここで一筒を切れば条件を満たすリーチドラドラの5,200テンパイを果たしたが藤井の選択は打二万
元々+30P程度では次の戦いが苦しくなると見たのか、はたまた親の現物としての選択だったのか、ピンズのホンイツへと向かった。
しかし次のツモ三万で軌道修正。
三万三万一筒二筒三筒四筒五筒六筒六筒七筒八筒西西
この形でリーチを打った。
結果論ではあるが、四万を自分の河に並べてしまい、2,000・3,900のアガリ逃し。流局。
次局は近藤が捌いて終了。新人王の挑戦はここで終わりました。
藤井「あのアガリ逃しは痛かったです。勉強不足でした。また出直してきます。」
 
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藤井崇勝
 
7回戦。
毎年ベスト16に駒を進めるにはおおよそ+50P程度必要と言われています。
6回戦終了時+68P持っていたダンプ大橋。
平岡の猛攻に遭い、遂に10,000を切り敗退の位置まで来てしまいました。
しかし、そこは幾度となくピンチを切り抜けてきたダンプ大橋。
オーラスに
三万四万五万三筒三筒三筒四筒五筒六筒七筒七筒八筒八筒  リーチ  ツモ七筒  ドラ五筒
この2,000・3,900のアガリ。一時捲られていた同卓の二見大輔を抜き、勝ち上がりを決めました。
 
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第34期王位・ダンプ大橋
 
平岡「女流桜花は降級してしまったので、ここは勝ちたいです!」
昨日、怒涛の追い上げで4位通過した黒沢。この日も最終戦5万点トップ条件に向けて攻め続けるも最後の親番を樋口徹に捌かれ勝負あり。ここで敗退となりました。
今期A2昇級、サイバーエージェントカップ優勝と波に乗る古橋。オーラス条件を満たした5,200テンパイを果たすもアガることが出来ず、17位で敗退となりました。
 
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古橋崇志
 
今年のマスターズ決勝進出が記憶に新しい優木。ここでも予選1位通過!好調ぶりが伺えました。
「王位戦のベスト16は初めてなので、1週間しっかり練習して臨みたいと思います!」
 
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優木美智
 
通過ギリギリの15位には1回戦ラススタートも、この後着々とポイントを積み重ねていった森山が最終半荘で4人を捲り通過を果たしました。
 
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第9期王位・森山茂和
 
ベスト16のメンバーは下記の通り
現王位 石井一馬(最高位戦)
1位通過 優木美智
2位通過 井出一寛
3位通過 ケネス徳田
4位通過 本多大将(最高位戦)
5位通過 樋口徹
6位通過 浦山祐輔
7位通過 堀慎吾(協会)
8位通過 平岡理恵
9位通過 伊藤優孝
10位通過 藤田典明さん(一般)
11位通過 三戸亮祐
12位通過 近藤久春
13位通過 宮内崇成
14位通過 ダンプ大橋
15位通過 森山茂和
この中から4名が決勝の舞台へ進みます!