静岡プロリーグ レポート

静岡プロリーグ レポート/第28回静岡リーグ(プロアマ混合)第2、3節レポート

第2節レポート
夏の暑さも終わり、秋の訪れから涼しさを感じるようになってきた。
この日の私は体調がとても悪かった。
元々、季節の変わり目には必ずと言ってもよいほど体調を崩すのだが、今回の風邪はいつもより少々たちが悪かった。いつもなら2、3日で体調万全になるのだが、今回は1週間経っても治らずにいた。
午前中に行われているプロリーグで上位につけていた私は今節もプロリーグにかける思いが非常に強いのもあったのだろうか、体力を激しく消耗し、神経をすり減らしてしまっていた。
情けないことではあるが、体力が無くなるとどうしても思考が鈍る。この日の私は今になって考えてみると普段とは違う選択ばかりしていて、何度も大きなミスをしていたように思える。
とは言っても、大事なリーグ戦の日に体調が悪いのは自己管理ができていない証拠であり、自分が悪いのである。体調管理の重要さを改めて大きく感じた一日となった。
その中でも特に印象に残っている1局。
1回戦東3局、28,800点持ち3着目。トップ目31,300点。
一万二万三万三万五万五万五万六万九万九万九万中中
この牌姿から7巡目に出た1枚目の中をポンして打三万とした。
一万二万三万五万五万五万六万九万九万九万  ポン中中中
実際に私の選択と同じ選択をする人は多くいると思う。
しかし、この選択は普段の私の打ち方とは異なるものである。
他三者に動きがなくテンパイ気配もない段階で1枚目の中のポンテンを取るのは面前高打点を意識する私の取るべき選択ではないだろう。
仮にこのポンテンを取ったとして、打つべきは六万ではないか。全員が30,000点付近に位置しているこの段階では5,200のアガリよりもその先に見える3,000・6,000を目指すべきではないかと私は考える。
実際、二万三万とツモ切ることとなった。
そのうえ、肝心のアガリ牌が姿を現すことはなかった。
結果は結果ではあるが自分の打ち方に反した上でのアガリ逃しなので反省の1局となってしまった。
今回の静岡リーグは2節を終えて100Pを超える選手が1名と拮抗した戦いとなっている。決勝戦のボーダーは120~130Pが目安となるため、参加選手全員にまだまだチャンスがある。今後、誰が大きく抜けてくるのか非常に楽しみである。
 
 
第3節レポート
冬が徐々に近づいてきて、朝晩は寒いと感じる日も多くなってきた。
この日は静岡リーグ第3節。
全5節を戦うリーグ戦での第3節というのは非常に重要な節だと私は考えている。
第1節、第2節というのはひたすら自分のスタイルを貫いて戦う。それに対して第4節、第5節は自分のポイント状況と、決勝進出や昇降級ボーダーを考慮に入れた戦い方となってくる。その後半戦の戦い方に大きく関わってくるのが第3節である。
私の今回の目標は決勝進出である。
そのためにはどこかで大きくポイントを叩く必要がある。後半戦を楽に戦うために今節で叩きたいと思っていた。
そんなことを頭の中で考え過ぎてしまい、今節の私の試合の入り方は決して良くなかった。
1回戦
とにかく前に出ようという考えから、いつもは取らないタンヤオのみのポンテンや待ちが良いとは言えない安手のリーチがほとんど裏目に出て放銃に回ってしまった。
2回戦
頭ではなんとかしようと考えているが手もまとまらず押し引きが中途半端な打牌が続き、オーラスを迎えた時には16,800点持ちのラス目だった。
しかし、オーラスにチャンス手が入る。
南家 6巡目
六万六万七万二索三索四索九索九索八筒八筒九筒南南  ドラ三索
ここで上家の親から1枚目の南が打たれる。放銃が続き、(これはあくまで筆者の私見だが)状態が良いとは言えないこの状況で一枚目から積極的に動くことは良い結果を生まないと判断した。
直後、ダブ南が暗刻になった。九筒切りとし、今度はポンテン、チーテンを取るべきなのかを考えた。どの形を鳴いてテンパイを取ったとしてもアガリまで結び付くような気はしなかった。私は面前でテンパイするのを待つことに決めた。すると14巡目に八筒を引いた。
六万六万七万二索三索四索九索九索八筒八筒南南南  ツモ八筒
点棒状況としては、満貫をツモると3着、跳満をツモると沈みではあるが2着になる。場況としては九索が1枚切れ、五万八万もそれぞれ1枚ずつ切れていた。
私はノータイムで七万切りリーチとした。
萬子が場に高く、どの牌が山に残っているのか判断するのが難しかった。それならばより手が高くなる方を選ぶべきだと思った。
結果は海底で九索をツモって、4,000・8,000で浮きの2着になることができた。
このアガリで落ち着きを取り戻し、今節を+24.7Pでまとめ、トータルでも7位に浮上して、決勝を狙える位置まできた。
全体を見ると足立プロが+102.3Pを今節で叩き出し首位に躍り出た。上位陣が順調にポイントを上積みしており、ボーダーが例年よりも上がることが予想される。
難しい戦いが続くが、あと2節、私も強い気持ちで目の前の試合に挑んでいこうと思う。
 

順位 名前 プロ/一般 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 足立 純哉 プロ 40.7 25.5 102.3 168.5
2 鈴木 雅人 プロ 14.9 66.2 65.4 146.5
3 青嶋 宏樹 一般 31.0 29.6 76.9 137.5
4 山本 拓哉 プロ 52.6 ▲ 12.6 91.8 131.8
5 堀 孔明 一般 39.4 53.0 29.0 121.4
6 松井 和志 一般 105.9 ▲ 5.8 ▲ 7.9 92.2
7 島﨑 涼 プロ 20.5 32.2 24.7 77.4
8 平野 敬悟 プロ ▲ 13.1 0.0 74.7 61.6
9 都築 友和 プロ 45.2 15.7 ▲ 0.2 60.7
10 春田 篤志 一般 27.0 ▲ 10.5 29.8 46.3
11 渡辺 洋巳 プロ 40.0 0.0 ▲ 1.1 38.9
12 舟橋 晃 一般 4.3 ▲ 18.2 49.9 36.0
13 竹内 仁 一般 36.0 2.8 ▲ 8.6 30.2
14 鈴木 郁孝 プロ 38.2 3.5 ▲ 13.3 28.4
15 村瀬 光佳 一般 ▲ 36.9 69.5 ▲ 8.3 24.3
16 太田 昌樹 プロ 23.2 ▲ 19.4 18.6 22.4
17 杉村 泰治 プロ 12.7 15.7 ▲ 6.5 21.9
18 鷲見 隼人 プロ ▲ 47.6 ▲ 40.5 106.6 18.5
19 土屋 幸弘 プロ 38.6 ▲ 18.1 ▲ 4.2 16.3
20 中 寿文 プロ 35.7 ▲ 29.0 0.0 6.7
21 源馬 健太 一般 ▲ 0.7 16.8 ▲ 23.0 ▲ 6.9
22 蓮池 浩太 一般 ▲ 20.8 32.3 ▲ 18.8 ▲ 7.3
23 京平 遥 プロ 36.8 0.0 ▲ 51.7 ▲ 14.9
24 鈴木 秀幸 プロ ▲ 7.1 ▲ 20.8 0.0 ▲ 27.9
25 本田 真之 一般 ▲ 5.3 ▲ 13.8 ▲ 12.8 ▲ 31.9
26 大石 康平 一般 ▲ 60.3 19.0 8.4 ▲ 32.9
27 望月 雅継 プロ ▲ 1.0 ▲ 34.0 1.6 ▲ 33.4
28 岡本 和也 プロ ▲ 3.6 ▲ 14.1 ▲ 20.7 ▲ 38.4
29 田中 良典 一般 ▲ 29.1 11.8 ▲ 24.2 ▲ 41.5
30 中野 一男 一般 55.8 ▲ 45.8 ▲ 52.2 ▲ 42.2
31 白井 健夫 一般 4.8 ▲ 3.3 ▲ 51.2 ▲ 49.7
32 川崎 義之 プロ 25.0 ▲ 29.1 ▲ 46.3 ▲ 50.4
33 鈴木 博直 一般 0.0 ▲ 45.2 ▲ 17.8 ▲ 63.0
34 山内 紀博 一般 ▲ 74.9 21.5 ▲ 13.7 ▲ 67.1
35 越川 清一 プロ 2.2 ▲ 25.1 ▲ 44.7 ▲ 67.6
36 伊藤 真 一般 ▲ 38.6 8.6 ▲ 39.5 ▲ 69.5
37 松永 誠 一般 6.6 ▲ 75.7 ▲ 1.3 ▲ 70.4
38 坂本 彰光 一般 ▲ 31.4 26.9 ▲ 66.3 ▲ 70.8
39 大口 伸也 一般 ▲ 61.5 19.0 ▲ 45.2 ▲ 87.7
40 平田 拓也 一般 ▲ 30.4 ▲ 42.8 ▲ 15.3 ▲ 88.5
41 伊藤裕美子 一般 ▲ 44.9 ▲ 29.7 ▲ 15.1 ▲ 89.7
42 大橋 義一 一般 ▲ 80.8 15.0 ▲ 25.3 ▲ 91.1
43 徳永 翔 プロ ▲ 47.9 ▲ 32.4 ▲ 17.7 ▲ 98.0
44 福井 弘人 一般 ▲ 60.3 ▲ 52.2 ▲ 57.3 ▲ 169.8