中部プロリーグ レポート

中部プロリーグ レポート/第30期中部プロリーグ 最終節レポート

Aリーグ:山本拓哉
街を彩るイルミネーションに12月を感じている方も多いと思われるが、我々中部本部員としては中部プロリーグ最終節こそ12月の風物詩である。先日行われたこの最終節で、遂に決勝進出者が確定した。
なお、今期よりAリーグの決勝戦は配信対局となり夏目坂スタジオで行われる。栄えある夏目坂スタジオへの切符を手にした4人を本人のコメントと共に紹介しよう。(以下敬称略)
1位通過 寺戸孝志 +125.4P
2期前の中部プロリーグ優勝者の寺戸が堂々の1位通過で決勝進出を決めた。今もまだ記憶に新しい地方リーグチャンピオンシップ2017では惜しくも予選で敗れたものの、配信対局ではいつも通りの寺戸の麻雀を魅せてくれた。優勝して今年も地方リーグチャンピオンシップに出場し、去年のリベンジを果たせるか。
寺戸「3人の先輩と良い麻雀が打てるように頑張ります」
2位通過 古川孝次 +111.4P
もはや紹介はいらないのではないだろうか。今もなお鳳凰位戦のA1リーグという最前線で活躍し続ける古参の古川。衰え知らずのサーフィン打法で4度目の優勝を狙う。
古川「誰が勝ってもおかしくないメンバー。配信慣れしている私が有利だと思う。頑張ります。」
3位通過 杉村泰治 +73.2P
ロン2ではおなじみの杉村。前期の優勝者だけに厳しくマークされながらも、守備型の安定した麻雀で前期に続いて今季も決勝に進んだ。狙うは15期16期の鈴木雄介以来の中部プロリーグ連覇。
杉村「2期連続決勝戦はなかなか残れることないので先輩方に胸を借りるつもりで頑張りたいと思います。」
4位通過 三戸亮祐+67.0P
名古屋の絶対エース・三戸。中部プロリーグでは最多の4回の優勝経験を誇る。しかし近年は優勝が無く、その座を狙う若手が増えている状況。エースの意地を見せ、絶対に優勝したい。
三戸「初めての中部プロリーグの映像対局に出場できて光栄です。14期以来優勝していないのでこの機会に優勝したいと思います。」
さて、半年間に渡って中部プロリーグのレポートを書かせていただいた私・山本はというと、最終節は降級争いで8位残留という結果でした。初めてのAリーグで先輩方とのレベルの違いに圧倒され、思うような麻雀が打てなかったです。来期は今期の経験を生かして決勝進出、さらには優勝出来るように精進して参ります。半年間お付き合いいただきありがとうございました。
Aリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 寺戸 孝志 3.4 26.9 26.0 94.1 ▲ 25.0 125.4
2 古川 孝次 71.2 44.3 17.7 8.4 ▲ 30.2 111.4
3 杉村 泰治 92.1 ▲ 4.6 9.2 ▲ 26.8 3.3 73.2
4 三戸 亮祐 34.8 ▲ 13.0 ▲ 7.3 ▲ 0.5 53.0 67.0
5 清水 哲也 11.4 ▲ 1.3 ▲ 2.9 ▲ 36.7 56.9 27.4
6 森下 剛任 ▲ 31.0 ▲ 8.7 18.0 64.2 ▲ 48.0 ▲ 5.5
7 日下 健司 ▲ 3.1 35.7 ▲ 36.8 ▲ 19.0 16.9 ▲ 6.3
8 山本 拓哉 ▲ 20.0 ▲ 11.8 ▲ 17.4 18.9 13.5 ▲ 16.8
9 小野 雅峻 42.9 ▲ 34.0 ▲ 14.3 ▲ 31.4 16.4 ▲ 20.4
10 土岐 雄太 ▲ 11.8 ▲ 18.2 36.2 ▲ 11.1 ▲ 25.8 ▲ 30.7
11 林 俊宏 ▲ 51.0 ▲ 29.7 ▲ 15.9 81.0 ▲ 21.4 ▲ 37.0
12 朝岡 祐 ▲ 74.3 18.4 11.6 ▲ 35.4 38.3 ▲ 41.4
13 伊藤 鉄也 5.0 ▲ 34.3 ▲ 25.9 ▲ 51.6 58.7 ▲ 48.1
14 掛水 洋徳 ▲ 8.4 2.9 ▲ 15.8 28.6 ▲ 59.2 ▲ 51.9
15 佐藤あいり ▲ 56.7 14.6 48.7 ▲ 57.4 ▲ 34.4 ▲ 85.2
16 青山 大 ▲ 64.5 12.8 ▲ 72.1 ▲ 25.3 ▲ 13.0 ▲ 162.1

 
 
Bリーグ:高橋侑希
半年間というのはあっという間で、第30期中部プロリーグも最終節を迎えた。
皆が上だけを見て戦えれば良いのだが、リーグ戦はそうはいかない。「昇級」が叶わなければ次に「残留」を目指さなければならないのだ。
最終節を迎えて私のポイントは▲8.7P。昇級を目指すのであれば大きなプラスが必要である。
しかしがむしゃらに攻めてポイントを減らすようであれば、見えてくるのは「降級」だ。それだけは避けたい。
今回の同卓者は4節終了時、7位斎藤+18.6P、8位大西+1.4P、9位高橋▲8.7P、14位中谷▲56.6Pという組み合わせである。
降級ボーダーの中谷はどうしてもプラスが必要。昇級ボーダーは+62.9P。
残りの3名は1回戦目がとても重要であった。
1回戦目トップを取れる(最低でも浮く)ならば、2回戦以降も腕を振って前に出ることができる。
しかしラスでも引こうものならば、残留を意識し、考えを改めなければならない。
私は、1回戦はどんな結果になったとしても強く打とうと考え対局に臨んだ。
結果1回戦目は中谷以外の3名が浮き。私はトップを取り可能性を残せたが、他2名もそれは同様だ。
2回戦目、私は南場の親番を迎えてトップ目。こうなると昇級への欲がどんどん出てきてしまう。
斎藤が役牌を仕掛けソーズの染め手の捨て牌模様。9巡目にすでに1枚余らせていて、そこから手替わりはない。
13巡目私はドラを引いてきてテンパイ。親番ということもあり攻めたいところ…しかしそれにはソーズを押さなければならない。
私は押す選択を取ってしまった。
せっかくのトップ目。相手が先にテンパイをしている可能性が高い中、加点に目が眩んで押してしまった1牌。これが3,900点の放銃となり、2回戦目の結果は浮いたものの3着となってしまった。
大事な局面であったのに冷静さが足りなかったと反省。押してしまったことももちろんだったが、染め手が見えていたならばもっと早い段階で手牌構成を変えることもできたはずだ。己の未熟さを感じる。
1、2回戦と浮きで繋げた斎藤、高橋であったが3回戦目は2人ともマイナス。大西も含め、皆残留となった。
そして1回戦目1人沈みの4着となり辛い展開と思われた中谷だったが、2回戦以降3連続トップを取りこちらも残留となった。
今期Aリーグへと昇級を決めたのは加藤、都築の2名。都築はCリーグからの連続昇級となった。
今期の私は良くも悪くも落ち着いた成績で、今のままでは残留はできても昇級は難しいと感じた半年でした。来期はもっと内容を詰め、昇級を目指したいと思います。
初めてのレポートで拙い文章でしたが、お付き合いありがとうございました。
Bリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 加藤 泰史 35.1 17.8 36.8 34.9 ▲ 24.1 100.5
2 都築 友和 63.4 ▲ 62.7 58.0 4.2 26.9 89.8
3 富村 つぐみ 36.1 37.0 ▲ 28.2 17.3 6.5 68.7
4 越川 清一 19.1 ▲ 4.0 11.2 17.1 15.8 59.2
5 金平 裕樹 5.4 ▲ 24.0 ▲ 11.8 73.4 ▲ 19.6 23.4
6 長谷川 弘 1.5 ▲ 47.9 ▲ 11.6 14.0 51.0 7.0
7 高橋 侑希 9.6 ▲ 18.0 7.0 ▲ 7.3 0.6 ▲ 8.1
8 斎藤 寛生 ▲ 16.3 8.6 25.5 0.8 ▲ 29.5 ▲ 10.9
9 安藤 大貴 19.8 48.1 ▲ 4.1 ▲ 93.9 14.7 ▲ 15.4
10 大西 義則 44.0 ▲ 21.7 14.6 ▲ 35.5 ▲ 21.8 ▲ 20.4
11 中谷 彰吾 ▲ 32.5 ▲ 3.2 ▲ 14.3 ▲ 6.6 28.7 ▲ 27.9
12 木村 東平 ▲ 74.9 92.0 ▲ 39.6 46.8 ▲ 60.1 ▲ 35.8
13 牛尾 信之 ▲ 82.9 16.1 33.0 ▲ 21.7 18.6 ▲ 36.9
14 大滝 聡 25.6 37.0 ▲ 60.7 ▲ 56.6 ▲ 33.8 ▲ 88.5
15 堤 文吾 ▲ 39.6 ▲ 31.8 ▲ 40.7 19.7 ▲ 9.5 ▲ 101.9
16 河合 慎悟 ▲ 34.4 ▲ 47.3 ▲ 25.1 ▲ 46.6 11.6 ▲ 141.8

 
 
Cリーグ:花井香央理
いよいよ迎えた最終節。
現状1位の田村、2位の太田(充)はともに+100Pオーバーで抜けているが、5位の若松も+80.2Pと、3位以下は団子状態であった。
現実的に8位の蓮池くらいまでは昇級を狙えるポイントを持っている。また、田村、太田、4位の村瀬は今節同卓であり、一波乱ありそうな予感だ。
対戦相手は、鈴木(基)・杉浦・蓮池
私自身は昇級には厳しい位置ではあったが、最後まで諦めず、大きくポイントを叩きたいと思っていた。
しかし、その気持ちが空回りしてしまう。打点を意識しすぎてしまい、通常ヤミに構えるところもリーチをかけたりと、不安定な麻雀になってしまった。
前半では8,000オールをツモアガるなど、順調な出だしであったのだが、随所のミスが尾を引いて失速。冷静な判断ができなくなっていたと思う。改めて自分のメンタルの脆さを思い知った。
卓内では、ベテランであり実力者の鈴木(基)が安定したアガリを重ね卓内トップ。
全体では田村、村瀬、大橋が昇級。田村はなんと今節全連対で首位での昇級を決めた。+163Pと新人でありながら堂々とした成績である。
田村は前期ではあまり思わしくない成績であったのだが、この半年でとてつもない変化をとげており、その成長の速さには驚かされた。
村瀬、大橋は「首位での昇級を目指していたので少し悔しい。」と口を揃えており、その志の高さがうかがえる。3位でもいいから昇級したいと思った自分を恥ずかしいとさえ思った。
やはり昇級した人たちには理由があり、とても刺激を受ける。
シーズンオフである1ヶ月の間にどれだけ成長できるか、また楽しみになってきた。
Cリーグ

順位 名前 1節 2節 3節 4節 5節 合計
1 田村 良介 37.6 26.4 1.8 57.6 39.6 163.0
2 村瀬 寛光 89.5 28.5 40.6 ▲ 76.2 46.6 129.0
3 大橋 幸正 105.1 ▲ 10.2 ▲ 15.1 2.9 26.7 109.4
4 鈴木 基芳 ▲ 59.1 6.5 59.8 62.5 10.0 79.7
5 蓮池 浩太 ▲ 1.7 14.7 26.7 4.2 6.8 50.7
6 太田 充 82.3 44.3 14.7 ▲ 21.8 ▲ 74.7 44.8
7 若松 正和 ▲ 2.9 13.1 44.0 26.0 ▲ 45.2 35.0
8 太田 峻也 ▲ 25.4 12.5 61.6 ▲ 1.1 ▲ 25.8 21.8
9 大町 篤志 32.6 ▲ 6.9 ▲ 43.6 26.5 11.3 19.9
10 原田 知彦 ▲ 37.9 0.4 ▲ 26.2 22.3 58.8 17.4
11 岡本 丈司 ▲ 13.8 31.5 ▲ 15.6 11.1 ▲ 11.6 1.6
12 大高坂 松城 19.2 20.7 ▲ 22.5 7.6 ▲ 24.0 1.0
13 岡田 智和 52.9 ▲ 34.2 ▲ 5.4 ▲ 9.7 ▲ 7.4 ▲ 3.8
14 花井 香央理 ▲ 61.2 55.7 23.6 ▲ 16.5 ▲ 16.5 ▲ 14.9
15 鈴木 淳 ▲ 13.9 2.1 ▲ 81.5 ▲ 6.3 63.2 ▲ 36.4
16 杉浦 貴紀 27.1 32.8 ▲ 100.0 16.0 ▲ 20.3 ▲ 44.4
17 池沢 麻奈美 ▲ 50.6 ▲ 34.8 ▲ 18.0 10.4 40.3 ▲ 52.7
18 鈴木 雄介 ▲ 0.7 ▲ 45.7 13.2 ▲ 94.0 35.6 ▲ 91.6
19 浅野 文雅 ▲ 75.4 ▲ 49.8 ▲ 2.9 16.7 ▲ 25.8 ▲ 137.2
20 家田 みゆき ▲ 52.9 ▲ 67.3 ▲ 7.8 ▲ 12.8 ▲ 38.3 ▲ 179.1
21 山本 美文 ▲ 52.8 ▲ 40.3 ▲ 49.4 ▲ 26.4 ▲ 71.3 ▲ 240.2