特集企画/天鳳位vs.連盟プロ対抗戦 3rd season 決勝レポート:ケネス徳田
2018年01月17日
~天鳳位vs.連盟プロ ついに終止符~
1stシーズン(天鳳ルール)はASAPINさんが優勝。
2ndシーズン(プロ連盟公式ルール)は前原雄大プロが優勝。
イーブンでむかえた3ndシーズン(WRCルール)。奇しくも1st・2ndで優勝した2人が決勝に進出している。
決勝3人目は独歩さん。1stシーズン以来の決勝。この3ndシーズンでは予選序盤から1人抜けており、悠々と決勝進出を決めている。
そして4人目はかにマジンさん。これで天鳳位のオリジナルメンバー5名は全員決勝進出経験を持ったことになる。
~1st覇者が早々と脱落!~
初戦から本手のぶつかり合いとなったこの決勝戦。最初にテンパイが入ったのはASAPINさんだが…
のシャンポン待ちだが打としてテンパイ外し。狙いはソーズの一通とのくっつき。なのでツモでもテンパイ取らず。あくまで手役を狙う。
しかしこの選択が最悪の結果に。まさかのツモで一度目のアガリ逃し。そして9巡目に独歩さんのリーチ。
[独歩さん捨て牌]
このリーチに対し
ツモの時にテンパイを取っていたなら…これで2度目のアガリ逃し。それでもスジのを切ってカウンターに構えたら…
独歩「ロン」
ロン ドラ 裏
123三色の放銃となってしまう。
続く東2局もASAPINさんが親番の7巡目で
を切ればテンパイだが、打とテンパイを外す。もちろん678三色狙いなのだが…これも結果は
独歩「ロン」
ロン
またもや満貫の放銃となってしまったASAPINさん。若干本来の打ち方とは違う(?)手役を重視してしまったがための連続放銃。本人も後まで悔やんでいたほどで、挽回も難しく早々と優勝戦線から脱落する。
~自分の型で戦い続けることが大事~
独歩さんを追うのは、決勝唯一の連盟代表前原プロ。最初のアガリはなんとメンチン!しかも独歩さんから。
ASAPINさんの仕掛けに通っているドラの待ち。余ってないマンズ、直前切った2枚も安全牌だっただけに完全に気配を消していた前原プロの技ありのメンチンと言える。
このアガリを足掛かりに南場の親番で5万点後半まで稼ぎ出し初戦を制す。
さて2回戦東4局。わずかながらトップ目の独歩さんが
前原プロ、ASAPINさんが2人仕掛けているところからツモでこのメンホンテンパイを…取らず! 打から次巡ツモでツモリ四暗刻テンパイ。そして…
8,000・16,000! 6万点オーバーの大トップで2戦目を制す。
前原プロ、独歩さんのマッチレースの呈をじっと耐えてチャンスをうかがっていたのがかにマジンさん。南場の親番、独歩さんの先制リーチを受けて
をポンしてカン待ちで突っ張る。同巡前原プロも追っかける。
独歩
前原
結果は独歩さんがを掴んでかにマジンさんの12,000のアガリ。この半荘を制して最終戦は実質3人での争いとなる。
現状トータルトップの前原が東4局で先制リーチ。
この状況でこのリーチを打つのも非常に勇気がいる。現にかにマジンさんが
ドラトイツのカンイーペーコーから3枚目のドラをツモってくる。自分のアガリだけ見て、そしてトップ目がリーチときたのなら、切りの追っかけリーチの一手である。とはいえ親リーチ、一発で打ったらほぼ終了、というリスクもよぎったのか打。結果ツモで再び打。
ドラ
形だけ見たらテンパイなのだが完全にのアガリ逃し。その後前原がしっかりツモ。この2,000オールが決定打となってしまっただけに、かにマジンさんの胸中は…。
終わってみれば前原プロが2ndシーズンに続いての連続優勝。現・鳳凰位にふさわしい絶対王者ぶりを天鳳側に見せつけた格好となった。
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