北陸プロリーグ レポート

第3期北陸プロリーグ 第1節レポート

4月14日(日)、第3期北陸プロリーグ第1節が行われました。
今期の開催地は富山市、そして決勝戦は今年もあの「夏目坂スタジオ」にて全国配信予定であります。
今期は誰の元に栄冠が輝くのでしょうか?

●A卓(阿戸、荒谷、安城、里木、南)

荒谷・安城の中堅と若手3人の対決。
安城は第1期・第2期と連続で決勝進出しており、今期こそ初優勝を果たしたいという強い気持ちで挑む。
しかし、開幕ダッシュを決めたのは荒谷。
①②①②と連対率10割でトータルトップスタートとなった。
本人曰く、キーポイントになった1局。

2回戦、東4局1本場、ドラ発

八万八万四索五索三筒四筒五筒六筒七筒八筒発発発  ツモ三索

「削られて1人沈みの形になりかけたところでの上記のアガリは、点数的にもメンタル的にも楽になれました。」

との事。オールプラスの荒谷だが、実は満貫以上をアガれたのは上記の1回のみ。リーチを打ったのも2回だけで、決して調子は良くなかったが、上手くまとめた模様。
荒谷は22期生、同期の後藤プロが第1期優勝、1つ下の23期生の木戸が第2期優勝と、同じ中堅どころとしては負けられず、本人にも強い対抗心があるのは間違いない。
先ずは初の決勝進出を目指したい。

プロリーグデビュー戦となった新人の阿戸。
緊張もあったかもしれないが、トータルポイントをプラスで終え、次回以降上位を目指す。

●B卓(梅本、浦田、木戸、獅坂、藤本)

前回決勝戦メンバー木戸、浦田、藤本の3人が対決となる、いきなり激しい組み合わせ。
木戸は連覇を目指し、浦田・藤本はリベンジに燃えていて、早くも互いに火花をちらす。
これに獅坂、そして新人の梅本が向かっていくカタチとなった。

結果は藤本が勝利。
②①①と順調にポイントを伸ばし、向かえた最終戦オーラス親番、10巡目の手牌。

二筒二筒二筒三筒三筒三筒四筒四筒四筒九筒北北北  ドラ八筒

なんとメンホン四暗刻タンキのテンパイ。
この日の態勢の良さを物語るような手だが、ここは梅本が捌き、惜しくも成就ならず。
しかしトータル2位と3期連続決勝進出に向けて好発進を果たし、今期も優勝大本命である事は間違いない。

好調の藤本とは対照的に乗り切れないのが、ディフェンディングチャンピオンの木戸。
③③④とマイナスを重ねていってしまう。

2人の態勢を象徴するような局が、4回戦オーラスの1局。

東家 木戸 +6.3P
南家 藤本 ▲1.3P

4回戦目にしてやっとトップ目に立った木戸、最後の親で更なる加点をしたい。
8巡目にして下記の手牌。

六索一筒二筒五筒六筒七筒北北白白  ポン南南南  ドラ北

役牌南を鳴いていて、ドラ北がトイツの大物手の1シャンテン。
既に捨て牌に九筒が切られていて、ホンイツの匂いも少し消されている。
この時点で、少し沈み3着目の藤本の手牌。

二索二索三索三索四索四索二筒四筒七筒八筒九筒北発

こちらも1シャンテン、イーペーコーが出来ているが、生牌のドラ北発が浮いており、いかにも木戸に打ちづらく苦しいカタチ。
ここに木戸の上家から白が出て当然のポンテン。

一筒二筒五筒六筒七筒北北  ポン白白白  ポン南南南 

すると下家の藤本に流れた牌がなんとドラの北
そして次のツモが木戸と同テンの三筒

二索二索三索三索四索四索二筒四筒七筒八筒九筒北北  ツモ三筒

木戸が白をスルーすれば親の跳満をアガっていたことになり、勿論白ポンは当然の仕掛けではあるが、木戸にとってはトップを藤本に明け渡し、なんとも悔しい結果となった。

落ち着いてポイントを重ねたのが新人の梅本。
ベテランのリーチや仕掛けに対し臆する事なく勝負を繰り返し、2回のトップを奪取、堂々トータル4位につける。
今後も上位を目指して、阿戸同様、初出場初決勝を目指してほしい。

●C卓(後藤、志多木、成田、本田、前田)

第1期初代チャンピオンの後藤、今年こそ初の決勝進出を目指す4人の対決。
卓内トップで勝ち名乗りをあげたのは成田。①②②①と連対率100%で、トータル3位となった。

最終戦オーラス2本場
東家 志多木  +13.0P
南家 成田 +4.5P
西家 本田 ▲2.3P
北家 前田 ▲15.2P

好調の成田は5巡目にして早くも下記のテンパイ。

一万二万三万五万五万二索二索三索四索四索三筒四筒五筒  ドラ二索

トップまで8,500点なのでリーチを打てば誰からでも逆転可能だが、リーチを打って万が一本田へ4,500(3,900の手)の放銃をすると原点を割るので、ここはしっかりとヤミテンに構える。
そし9巡目にしっかりとツモアガリ、逆転トップ。磐石に仕上げる事に成功した。

思い通りに開幕戦を終えた者、逆に悔しい思いをして消化不良の者、結果は悲喜こもごもではありますが、闘いはまだ始まったばかり。
栄冠に向けて厳しい道のりを突き進み、その頂きを目指して行きます。