「インターネット麻雀日本選手権2012」ダイジェスト
2012年06月29日
日本プロ麻雀連盟が主催の「インターネット麻雀日本選手権 2012」が開催されました。
今回参加したのは以下のインターネット麻雀サイト。(50音順)
雀龍門
TAISEN
麻雀4(ハンゲーム)
桃色大戦ぱいろん
ロン2
各サイトの最終予選には以下の日本プロ麻雀連盟のプロが参加。
【参加プロ】
《男性プロ》
灘麻太郎、小島武夫、荒正義、伊藤優孝、森山茂和
前原雄大、瀬戸熊直樹、沢崎誠、板川和俊、藤崎智
望月雅継、山井弘、滝沢和典、ダンプ大橋、佐々木寿人
小田悟志、久保公男、西川淳、吉田直
《女流プロ》
二階堂亜樹、二階堂瑠美、和泉由希子、宮内こずえ
清水香織、蒼井ゆりか、和久津晶、渡辺郁江
魚谷侑未、中川由佳梨、白河雪菜、中山奈々美
多数のインターネット麻雀サイトで行われる予選を勝ち上がったネット雀士たちが、
初年度の運営であるロン2に集結し、上位2名が勝ち上がりとなるトーナメントを繰り返しました。
【大会システム】
1) 各サイトで予選
2) 各サイトで最終予選(プロが各サイトから参加)
3) 本戦(ユーザー16名+プロ16名)
4) ベスト16
5) 準決勝
6) 決勝(7月15日)スタジオよりニコ生で放送
【各参加サイトからの本戦勝ち上がり者】
雀龍門
[ユーザー]むっくら、ファランドール、魁奈、ひろくん、surozya
[プロ]前原雄大、沢崎誠、小島武夫、和泉由希子、ダンプ大橋
TAISEN
[ユーザー]やべ
[プロ]瀬戸熊直樹
麻雀4
[ユーザー]神様で〜す!、いちのせ@、ktoma
[プロ]藤崎智、佐々木寿人、伊藤優孝、二階堂亜樹
桃色対戦ぱいろん
[ユーザー]ハイテイ、Gldemo、黒神茉莉
[プロ]渡辺郁江、中山奈々美、魚谷侑未
ロン2
[ユーザー]hijk712、ノル
[プロ]灘麻太郎、森山茂和、清水香織、宮内こずえ
それでは、今大会の模様を少し紹介していきたいと思います。
/23 本戦1卓
小島武夫プロ、神様で〜すさん(麻雀4より勝ち上がり)、ハイテイさん(桃色大戦ぱいろんより勝ち上がり)、清水香織プロ
麻雀4から勝ち上がり“神様で〜す”さんはこの手牌から打を選択しました。
良く見ると、第一打にもが打たれていますが、皆さんなら何を選択しているでしょうか!?
ドラが2枚あるので、手広く構える方も多いかと思いますが、
チャンタ系を意識した大物手狙いの一打は、ちょうど上家に座っている小島武夫プロのようなスタイルを彷彿とさせます。
数巡後、この手牌は高目純チャンのテンパイまで育ちます。
この待ちになれば、第1打のも光りますね。
このとき西家の清水香織プロにもカンでイーペーコーのテンパイが入っていましたが、を引いて変則3メンチャンに待ち替え、
リーチで追いかけると親番の小島武夫プロも応戦。一発で“神様で〜す”さんが一発でを掴んで5.200の放銃となってしまいました。
2戦目は小島武夫プロのこのアガリからスタート。
桃色大戦ぱいろんから勝ち上がりのハイテイさんにはドラの中がアンコの大物手が・・
本戦は2回戦のトータルポイントで上位2名が勝ち上がるというシステムなので、現状プロ2人が優勢。
しかし、その直後“ハイテイ”さんが3,000、6,000をアガリ返します。
リーチ 一発ツモ ドラ 裏
そして東4局
南家の“ハイテイ”さんは、ここから打として、一通目のを残しました。
その後ドラのを引き、打
ツモ、打
ツモ、打
ツモ、打・・・・
ロン
狙い通り一通を出アガリ。お見事なアガリでした!
同日5/23に開催された本戦トーナメント4卓は、A1リーグで首位を独走中の藤崎智プロ、現女流桜花の魚谷侑未プロ、
雀龍門から勝ち上がりのsurozyaさん、TAISENから勝ち上がりのやべさんという組み合わせ。
公式戦でも好調な2名のプロがアガリ倒して1回戦目をワンツーフィニッシュ。インターネット麻雀でも好調なようです。
2回戦目はsurozyaさん、やべさんのリーチ合戦からスタート。
結果はsurozyaさんからやべさんに5,200の放銃となりました。
東2局、5,200をアガったやべさんの親番で、西家の魚谷プロが仕掛けます。
やべさんはこの手牌から恐る恐る(かどうかは表情も仕草も見えないのでわかりませんが)ドラのを打ちだすと魚谷プロは当然ポンしてテンパイを入れます。
一旦ヤミテンに構えたやべさんですが、次のツモ番でリーチをかけると一発ツモ
一発ツモ
上位2名勝ち上がりのシステムなので、当面のライバル同士の戦いです。腹を括って勝負すべき場面でしょう。
結果に関係なく、リーチをかけるのは良い判断であったと思います。
この後、藤崎プロとトップラスの形を作ることはできましたが、1回戦の負債は大きく藤崎、魚谷の勝ち上がりとなりました。
藤崎は1着4着、魚谷は2着2着での勝ち上がり。(順位点は1着+15、2着+5、3着▲5、4着▲15)
本戦の全結果は以下の通りとなりました。
05/23(水):本戦トーナメント「1卓」20:00〜 半荘2回戦 小島武夫 vs ハイテイ(ぱいろんユーザー) vs 神様で〜す(麻雀4ユーザー) vs 清水香織
清水香織、ハイテイ(ぱいろんユーザー)、勝ちあがり
05/23(水):本戦トーナメント「2卓」20:00〜 半荘2回戦 沢崎誠 vs 渡辺郁江 vs いちのせ@(麻雀4ユーザー) vs 瀬戸熊直樹
いちのせ(麻雀4ユーザー)、瀬戸熊直樹、勝ちあがり
05/23(水):本戦トーナメント「3卓」22:00〜 半荘2回戦 伊藤優孝 vs 中山奈々美 vs 魁奈(雀龍門ユーザー) vs hijk712(ロン2ユーザー)
中山奈々美、伊藤優孝、勝ちあがり
05/23(水):本戦トーナメント「4卓」22:00〜 半荘2回戦 藤崎智 vs 魚谷侑未 vs surozya(雀龍門ユーザー) vs やべ(TAISENユーザー)
魚谷侑未、藤崎智、勝ちあがり
05/30(水):本戦トーナメント「5卓」22:00〜 半荘2回戦 前原雄大 vs 久保公男 vs ファランドール(雀龍門ユーザー) vs 宮内こずえ
宮内こずえ、前原雄大、勝ちあがり
05/30(水):本戦トーナメント「6卓」22:00〜 半荘2回戦 佐々木寿人 vs ダンプ大橋 vs Gldemo(ぱいろんユーザー) vs ノル(ロン2ユーザー)
ダンプ大橋、佐々木寿人、勝ちあがり
05/30(水):本戦トーナメント「7卓」22:00〜 半荘2回戦 和泉由希子 vs ktoma(麻雀4ユーザー) vs むっくら(雀龍門ユーザー) vs 灘麻太郎
和泉由希子、灘麻太郎、勝ちあがり
05/30(水):本戦トーナメント「8卓」22:00〜 半荘2回戦 二階堂亜樹 vs 黒神茉莉(ぱいろんユーザー) vs ひろくんさん(雀龍門ユーザー) vs 森山茂和
森山茂和、二階堂亜樹、勝ちあがり
続いて行われたベスト16ですが、普段から上位2名勝ち上がりの条件戦を打ち慣れている分、プロ勢は優勢なようです。
ベスト16の結果は以下の通り。
06/06(水):ベスト16「A卓」20:00〜 半荘2回戦 清水香織(1卓1位) vs 中山奈々美(3卓1位) vs 藤崎智(4卓2位) vs 二階堂亜樹(8卓2位)
中山奈々美、清水香織、勝ちあがり!
06/06(水):ベスト16「B卓」22:00〜 半荘2回戦 いちのせ@(麻雀4ユーザー・2卓1位) vs ダンプ大橋(6卓1位) vs 伊藤優孝(3卓2位) vs 灘麻太郎(7卓2位)
いちのせ@(麻雀4ユーザー)、ダンプ大橋、勝ちあがり!
06/13(水):ベスト16「C卓」22:00〜 半荘2回戦 宮内こずえ(5卓1位) vs 和泉由希子(7卓1位) vs 瀬戸熊直樹(2卓2位) vs 佐々木寿人(6卓2位)
佐々木寿人、和泉由希子、勝ちあがり!
06/13(水):ベスト16「D卓」22:00〜 半荘2回戦 魚谷侑未(4卓1位) vs 森山茂和(8卓1位) vs ハイテイ(ぱいろんユーザー・1卓2位) vs 前原雄大(5卓2位)
魚谷侑未、前原雄大、勝ちあがり!
準決勝1卓は佐々木寿人プロ、麻雀4から勝ち上がりの“いちのせ@”さんが決勝進出を決めました。
ご覧になられた方も多いかと思いますが、準決勝2卓はニコニコ動画にて解説付きで中継されました。
1回戦は、1着ダンプ大橋+26,1P、2着前原雄大+11,1P、3着和泉由希子▲4,6P、4着中山奈々美▲32,6Pで終了。
2回戦、東3局1本場
ダンプ大橋プロの親番の手牌です。
七対子の1シャンテンに構えると、が暗刻になりました。
この場面でダンプ大橋プロの選択は打。
3回戦のトータルポイントで上位2名が勝ち上がり。
1回戦をトップで終えたダンプ大橋プロは危険を冒してまで、つまりリーチをかけて無防備になることを避けた。
というのが解説の白鳥翔プロの見解でしたが、ダンプ大橋プロの真意はどうだったのでしょうか?
(この頃、ロン2内のチャットルームでは森山茂和プロが「ダンプは固いよ・・」とコメント)
この後巡目が進み、このテンパイが入ります。
ツモ
ここでダンププロの選択は打のテンパイ取らず。
和泉プロのドラ打ちは手が整っていることを意味します。
その瞬間をポンしてスピードを合わせたダンプ大橋はそのまま4,000オールのツモアガリ。
ポン ツモ
2連勝で決勝の椅子を手にしました。
最終戦は、2連勝のダンプ大橋プロ、連続2着の前原雄大プロが大きくリード。
女流2名が追いかける格好となりました。
東2局2本場
あっさりと親番を流されてしまった中山奈々美プロが、北家でもらったこの手牌。
親番は残すところ1回。上位陣との点差を詰めるためには、ある程度の打点力を必要とする局面です。
さて何を打つべきでしょうか?
中山プロの選択は打。
不確定な一通を見切って、タンピン形のくっつきテンパイに構えました。
その後ツモでテンパイが入りますが取らずでツモ切り。
ツモでリーチをかけると2,000・4,000のツモアガリ。
人様に見られていると緊張してパニックに陥りやすいと話す本人ですが、この準決勝は良く打てていたのではないかと思います。
結果、前原雄大プロ、ダンプ大橋プロの2名が勝ち上がり。
年07月15日(日)
半荘5回戦ニコニコ生放送にて中継!
佐々木寿人 vs いちのせ@(麻雀4ユーザー) vs 前原雄大 vs ダンプ大橋
激戦の内容はロン2の牌譜ですべてご覧になることができます。
また、ロン2内のプロ雀士ブログでは、参加プロによる自戦記も公開予定ですのでお楽しみに!!
カテゴリ:プロ雀士コラム