JPML WRCリーグ 決勝観戦記

第22期 決勝観戦記

皆さんこんにちは。
夏も真っ盛り、アップされる頃には涼しくなってきているでしょうか?
いつものように準々決勝で負けて落ち込んでいるところに、瀬戸熊さん(HP担当の代理)に頼まれました。
私内川が、渾身の力で今回の観戦記を書かせていただきます。
最後までお付き合いくだされば幸いです。

8月19日、連盟道場
会場に入り選手たちの顔色をうかがってみると、柴田、西川、羽山は、にこやかにスタッフと談笑中。
今回の決勝メンバーは皆、決勝戦の経験があるためか3者とも緊張などはなさそうである。

その3人とは少し遅れて会場入りしてきたのが福光、その表情は硬い。
明らかに緊張している。

それをみた、紺野審判員が「今日の髪形はいけてねーな」と茶化して声をかける(やさしい人だなー)。
「そうですかー?ばっちりやってきたつもりなのですが」
と、福光が照れながら答えると一気に強張っていた表情が和んだ。

牌確認をし、注意事項等が立会人の瀬戸熊から告げられる。
皆の顔がぐっと引きしまり、会場にも静寂がおとずれる。
開局のサイコロがカラカラと音を立てて、闘いがはじまった。

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左から 西川淳、福光聖雄、羽山真生、柴田弘幸

『1回戦』

起家から、柴田、西川、羽山、福光
東1局、ドラは北で各位の配牌は、

柴田
一万一万二万三万六万二索六索九索二筒三筒九筒南白発

西川
四万五万六索八索二筒四筒九筒九筒東東東北白

羽山
三万三万九万二索四索五索八索八索九索一筒二筒三筒白

福光
二万七万九万三索四索五索二筒三筒南西西発発

西川と福光の手が2シャンテンと早くにまとまりそうだ。
親の柴田は第一打に一万を選んだ。

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柴田弘幸

柴田弘幸
17期生・A1リーグ所属・好きな手役は、一通
第1期 チャンピオンズリーグ3位
第25期鳳凰位決定戦3位
第26期鳳凰位決定戦3位

2008年にA1に昇級し、鳳凰位決定戦にも2度進出したことのある柴田。
チャンピオンズリーグの決勝進出は第1回以来と久しぶり。
実績、格ともに今回の本命であることは間違いない。
不安要素があるとすれば、優勝経験がない事くらいか。
普段は連盟道場などに勤務。メンゼン主軸の場況重視バランス型。

2巡目にドラの北を重ねた西川が、積極的にこの形から3巡目に九筒をポン。

四万五万二筒四筒六筒九筒九筒東東東北北白

その発声に迷いが無くいつも通りに主導権をとりに行くといった感じだ。
開局ということもあり、相手がどのように対応してくるのかも見たかったのだろうか。

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西川淳

西川淳
18期生・B1リーグ所属・好きな手役は、ホンイツ
第18期チャンピオンズリーグ3位
第20期麻雀マスターズ 3位

2011年のマスターズ決勝進出や同年の特別昇級リーグ優勝など近年の活躍がめざましい西川。
チャンピオンズリーグの決勝進出は第18期以来の2回目。
特昇優勝の経験や直前のリーグ戦昇級などまさに乗りにのっていて今大会勢いはナンバー1、本人もその好調さは感じているであろう。
健康マージャン教室を経営、運営する。
データを綿密にとり、全ての対局の結果や対戦者まで記録しているらしい。
仕掛けを多用し、主導権をとりに行く攻撃型。

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この仕掛けを受けての羽山。手拍子で打七筒と行きそうだが、西川の最終手出しが四筒ということでリャンカンからのカン七筒もあると踏んだか。
ここは、丁寧に福光が通した八筒を打った。

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羽山真生

羽山真生
27期生・C1リーグ所属・好きな手役は、ジュンチャンと七対子
第22期王位戦 優勝
第23期王位戦 優勝
第24期王位戦 準優勝
第35期王位戦 準優勝

連盟2年目の新人?であるが、アマ時代から王位戦を連覇するなどその実力は確かなものがある。
近年の王位戦でも決勝進出を果たしており、プロ入り後のタイトルが欲しい所。
普段は大手企業に勤めているが、仕事終わりにプロがゲストでいるお店に足を運んでは、やっつけているとの噂、今決勝の筆者の本命である。
引き出しがたくさんある手役重視守備型。

この羽山のファインプレーで得をしたのが福光(羽山自身含め全員このプレーを知る由も無いが)。
1,300のアガリだが、一番目立っている仕掛けの現物ということでヤミテンを選択。
西川は5,200を潰されがっくりというとこか。

実は、親の柴田もがっくりときていたのでは、ないだろうか。
もう一度先ほどの牌譜を見ていただくと分かるのだが、三万中の打ちだし順で、柴田のテンパイ牌である五筒が食い下げられているのだ。
西川の捨て牌がピンズのホンイツに見えることと、柴田の目から5枚見えの三万六万を先に打つのが普通だと思う、
また、西川が1シャンテンというのも感じとっていたであろう。

しかし、柴田ほどの選手の力からいえば、役牌暗刻のこの西川の牌姿は想定できたはず。
五筒が食い下げられたのは結果論だが(逆に、先に三万を打った事により食い下がって来てリーチに行けるケースもある)、
それらのケースが思考にあり中を先に打っておけば、即リーチに行けたであろうことなのでこの結果は変わっていただろうな、
というのも柴田なら気付いているのではないだろうか。

先ほどの羽山の七筒を止めたのは皆知る由もないが、この三万中の切り順での出来事は柴田には見えているからだ(他の3人は知らない)。
麻雀は必ず選択を迫られるゲームだ。その選択の結果は1,300の横移動であった。
しかし違う未来もあった(もしかしたら、連荘できたかも知れない)。
麻雀で大事なのは、この結果を受けて次局以降をどう戦うかだと僕は思っている。

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福光聖雄

福光聖雄
25期生・C2リーグ所属・好きな手役はトイトイ
第23期新人王

昨年行われた、最強戦プロ予選を勝ちきるなど大舞台での勝負強さは素晴らしいものがある。
東大卒で、普段は大手企業に勤めるも暇をみては筆者をセットに誘ってくるナイスガイ。
瞬間集中力ひらめき攻撃型。
紹介文が適当にみえるのは、前日、ベスト16で引導を渡され、書いていてイライラしてきたのでは決して無い。
相手は格上となるが高い集中力を遺憾なく発揮して、自分の時間が作れれば勝機あり。

東2局、柴田が8巡目に四筒単騎タンヤオ七対子のリーチを打つ。
これ皆さんに是非牌譜データサービスでみられるので見てもらいたいのだが、どのくらいの人がこう打つのであろうか?
牌譜データサービスはこちら

ノーミスでテンパイし即リーチ!しかも、八筒単騎でなくて四筒単騎。
試合後、まず最初に質問したのはこの場面だった。

三筒六筒が4枚見えていた事、六筒が2枚打たれているのに八筒が1枚も見えていないから、
固められているのでは?と思って四筒単騎にしたよ、と答えてくれた。
実際、固められていた訳では無かったが、上メンツで八筒が2枚使われていて四筒は山に2枚残っていた。

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よく見ている。
リーチは早い段階で掛けて相手の対応を見たかったという事を教えてくれた。
チャンピンズリーグ決勝は5回戦の短期戦だ。
相手のweekpointを一早く探し出し、どんな攻撃が利くか見極めているのだ。
相手はリーチに弱いのか?仕掛けに弱いのか?ブラフは利くのか?相手は序盤、後半どちらに強いのか?etc…

さて、結果は福光がここから五万を引きいれ123の三色5,200を西川から打ちとる。
またしても柴田はがっくり、十分なサンプルも取れず、手を相手に見せる事もできなかった。
西川もまた、真っ直ぐ作っての放銃、2連続の打ちこみに危機感を覚えたのではないか。

東3局、その西川にドラ2枚の好手が入る。

一索一索六索二筒二筒三筒四筒五筒九筒九筒九筒南南 ツモ六索 ドラ二筒

西川はここから打五筒とし、数巡後六索をポン、南を引きいれすぐに一索でロン。
トイトイドラ2で親の羽山から8,000を打ちとった。

東4局、羽山から西川にピンフの1,000点。
南1局、ここまで順調であった福光に暗雲が立ち込める。
柴田の親リーチに手詰まりオリ打ち、2,400を献上する。
柴田の第一打が利いており止むなしかと思ったが、1枚六索より安全な牌があっただけに残念だ。

牌譜再生

同1本場、柴田のアンテナ精度の高さ、相手との距離感が見てとれる局だと思う。
ここまで手らしい手がなかった羽山が、序盤に自風を仕掛けてホンイツへ、これが良く手が伸びた。
打ちこんだ羽山もこれは仕方なしか、柴田の素晴らしい選択を褒めるべきだろう。

同2本場、前々局揺らいだ福光が再びエラー。
西川のリーチに、場に1枚切れの南をトイツ落しでの打ちこみ。リーチ七対子3,200の2本場。
これは、試合後本人が一番悔んだ一打になったと漏らしていた。

南2局、親の西川と点数の無い羽山がぶつかり、結果、羽山から西川への5,800の2連続放銃。
同2本場も羽山は柴田への打ちこみとなり箱を割る、明らかにフラフラになっているのが見て取れた。
勝負手がアガれず、我武者羅に突っ込むその姿は、僕の知っている羽山ではなかった。

このあと、柴田が南3局で満貫をツモりトップ目に。
オーラスは福光が意地で浮きを確保して3人浮きで1回戦を終えた。

1回戦結果
柴田+26.9P 西川+15.4P 福光+5.4P 羽山▲47.4P

『2回戦』

1回戦、苦しい立ち上がりの柴田、西川がうまく立ち回り、福光は東場の好調を生かせず、浮きは確保したもののやや不安定な形に終わってしまった。
羽山は前のめりになりすぎたか、全14局の内6局も打ちこみがあり、勝負に行っての放銃とはいえ明らかに普段とはかけ離れた麻雀であった。
しかし、そこは経験豊富な羽山の事、巻き返しが有ることを期待したい。

起家から羽山、柴田、福光、西川

東場は全7局あったが、流局が4回と乱打戦の1回戦から一転して皆が慎重になった。
並びは、東4局に福光が柴田にリーチ三色5,200を打ちこみ、西川、羽山、柴田、福光といった形で南入した。

南1局、親の羽山の1人テンパイで連荘した1本場、柴田からドラ3のリーチが入る。

一万一万二万二万五万五万五万九万九万九万三筒四筒五筒 リーチ ドラ五万

ここは勝負どころだと一歩も引かない羽山、ソーズのホンイツでこれを制す。

一索一索二索三索三索中中 ポン七索 左向き七索 上向き七索 上向き ポン八索 上向き八索 左向き八索 上向き ロン二索

2本場も6巡目に先制リーチ。

一万二万三万三万四万五万五索六索六索七索七索南南 リーチ ドラ九索

これは実らず流局となるが、ノーテン罰符と先のアガリで4万点を超えトップ目に立つ。
この親、どこまで続くかと見ていると同3本場、あっさり柴田がこのアガリ。

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タンピン三色ドラ1と綺麗な満貫。
僅か5巡目の仕上がりで、飛び込んだのは七対子1シャンテンの福光。
全体の捨て牌をみると、誰もが打つ八万で有りそうなのでこれは不運。
ただ、七対子だけに手の内に八万が残れば違う結果があったかも、まぁ冷静にヤミテンに構えた柴田の選択が勝っていたのだろう。

この後、羽山のダブルリーチに福光が飛び込み羽山トップ、福光はこの回大きく沈んだ。

二索三索四索四索五索六索二筒三筒四筒東東中中 ダブルリーチ ロン中 ドラ九筒

2回戦結果
羽山+20.4P 西川+13.9P 柴田+7.4P 福光▲41.7P

2回戦終了時
柴田+34.3P 西川+29.3P 羽山▲27.3P 福光▲36.3P

『3回戦』

やはり羽山が巻き返してきた。
1回戦とは落ち着きが全く違っていて、リーチに仕掛けに危なげない所はなくやっと試合に入り込めた感じだ。

起家から福光、柴田、西川、羽山
東1局、親は福光、タンピン形の手が入るもあっさり柴田に300・500で流されてしまう。
東2局、丁寧な手順で進めた羽山が先制リーチを打つ、4巡後、ドラ2の西川も追いかけリーチ!

羽山
五万五万五万七万七万三索四索五索八索八索八索二筒二筒 リーチ ドラ一筒

西川
一万二万二万三万三万五索五索五索一筒一筒五筒五筒五筒 リーチ

両者ツモに力が入る。
羽山が二筒を引き当て、リーチツモタンヤオ三暗刻の2,000・4,000のアガリとなった。

東3局、親の西川に大物手が入る。

八万九万七索八索九索一筒二筒三筒九筒九筒北北北 ドラ北

これが僅かに3巡目の仕上がりである。
しかし、アガリ牌の七万が既に1枚しか山におらず、このままではアガリは難しいだろうなと思って観ていた7巡目、ツモ北
これを迷わず暗カン!親のドラの暗カンに場に戦慄が走る。出アガリでも18,000、西川はヤミテンを続行。
これに反応したのが、ここまで好調の羽山。

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自分が好調であると思っている時は、自然の手順で打てば(あるいは手なりで打てば)アガリが付いてくるし、
その調子を落とす事は無いと僕は思っている。

この羽山のプレーは、自分自身にとって一番最悪の結果を招いたと思う。
自然に打っていけば出て行かない牌での打ちこみ。
西川のドラ暗カンが無ければ絶対にチーはしないだろうし、前局、西川とのリーチ合戦に勝利しているのだから、
シャンテン数の変わらない動きをいれてのさばきはいらなかったのではないだろうか。

我慢していれば、タンヤオ1シャンテンの福光がアガったかもしれないし、羽山の次のツモが六万だったかもしれない。

同1本場、大きなアドバンテージを得た西川。
今回もややラフに打たれたダブ東のポンテンをとって2,900は3,200と加点していく。
点数を持てば主導権を取りにいくタイプの西川の強い時間が来る。
それをさせまいと、同2本場は羽山と福光が手を作る。

羽山
一筒二筒二筒三筒三筒四筒五筒六筒七筒中 暗カン牌の背西西牌の背 ツモ中 ドラ九筒

福光
三索四索五索六索七索八索八索八索中中 暗カン牌の背北北牌の背

勝ったのは羽山。

次局は福光が1,300・2,600のツモアガリ

五万五万五万二索三索四索五索六索七索七索白白白 リーチ ツモ四索 ドラ北

流局を挟んで南2局にも、

七万九万一索一索三筒三筒四筒四筒五筒五筒七筒八筒九筒 リーチ ツモ八万 ドラ九万

この2,000・4,000で西川に食らいつく。

オーラス、

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羽山がこの7,700を福光からアガリ、次局も役牌ドラ3の4,100オール引き上げトップに立ちこの半荘を終える。
道中、18,000を打った所からの南場での修正力はさすがの一言。
しかし、あれがなければこの半荘6万点、7万点のトップがとれたのではないかと思ってしまうのは筆者の欲であろうか。
福光はオーラスに落車してプラスに転じられず、柴田は放銃は無いのだがツモアガリに削られ痛いラスとなってしまった。

3回戦結果
羽山+20.2P 西川+8.7P 福光▲4.8P 柴田▲24.1P

3回戦終了時
西川+38.0P 柴田+10.2P 羽山▲7.1P 福光▲41.1P

『4回戦』

さあ、後半戦。福光は西川を沈めての2連勝と条件ができてしまった。
柴田、羽山にとっても4回戦の結果で最終戦に届くポイントにとどめたいところであろう。

起家から柴田、羽山、西川、福光
東1局、親の柴田の配牌が1シャンテンと良い。

二万三万四万五万六万七万二索三索四索一筒七筒八筒南西 ドラ東

これが10巡目まで時間がかかって即リーチ。

二万三万四万五万六万七万三索三索四索五索六索七筒八筒 リーチ

このリーチを受けてドラを重ねた羽山が追いかける。

四万五万六万七索七索七索二筒三筒三筒四筒五筒東東 リーチ

残りツモ1回のところで羽山が柴田から一筒を打ちとり5,200。

東2局、親の羽山が前局の勢いそのままに、

二万三万四万三索四索五索一筒二筒三筒六筒六筒東東 ドラ二万

これをテンパイするも流局。
同1本場も先制リーチ!

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これを捌いたのが西川。
試合後に羽山はこのリーチをかわされたのは、一番がっくり来たと言っていた。
それだけこのリーチにたどり着く道中に手ごたえがあったのであろう。
打点は安いが、この後に続く展開に期待するものは大きかったに違いない。

それだけに、この西川の四筒ツモは効いた。
親のリーチの現物待ちとはいえ、ペン四筒でアガリに賭けるのは勇気がいる。
西川にもこの局の事を聞いたら、羽山が噴きそうであったので勝負に行ったと教えてくれた。
「相手の勝負所を楽にやらせたくなかった」と勝ちに対する執念みたいなものを感じた。

東3局、そして西川のその執念がこの親番で昇華する。

三万四万三索四索五索五索六索七索九索九索 暗カン牌の背六万六万牌の背 リーチ ツモ二万 ドラ三筒

1本場
二万三万四万四万六万五索五索六筒七筒八筒 ポン五筒 左向き五筒 上向き五筒 上向き ドラ東

2本場
一万二万三万二索三索四索六索六索六索一筒三筒西西 リーチ ツモ二筒 ドラ西

3本場
二万三万四万五万五万三索三索三索東東 暗カン牌の背七筒七筒牌の背 ドラ四万

4本場
二索三索四索五索五索二筒二筒二筒三筒三筒 ポン七筒 上向き七筒 上向き七筒 左向き ツモ三筒 ドラ七索

5本場
五万五万一索二索三索三筒四筒五筒六筒七筒 ポン東東東 ロン八筒 ドラ五万

圧巻、あっという間に7万点!
6本場で親は落ちるも、東4局に5,200をアガリ南3局親番に、

五索五索六索六索六索三筒三筒三筒六筒七筒 チー四万 左向き五万 上向き六万 上向き ツモ五筒 ドラ三筒

ダメ押しの3,900オール!
持ち点は8万点を超え最終戦を待たずして優勝を決めた。

4回戦結果
柴田▲19.8P 羽山▲10.5P 西川+64.9P 福光▲34.6P

4回戦終了時
西川+102.9P 柴田▲9.6P 羽山▲17.6P 福光▲75.7P

最終戦を戦っている4人を眺めながら、西川の大爆発の事について考えていた。
東2局までは羽山が明らかに良かった。
やはり、先の羽山のリーチをかわせたのが1つの要因であろう。

更にもう1つ、観ていて気になっていた局があった。

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普段、この状況ならば柴田はポンテンをとりそうな筆者のイメージがあったので、この局を探してみたのだ。

最終戦は何事も無く、西川の優勝が決まった!

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左から 越野智紀、羽山真生、柴田弘幸、松岡千晶

最終トータル
西川+79.3P  柴田+14.1P  羽山▲6.2P  福光▲87.2P

第4位:福光聖雄
「接戦にならず、4回戦途中から離されてしまったので辛かった。最後まで戦いたかった。
優勝したいという気持ちの差がでてしまったと思います」

第3位:羽山真生
「初戦の入りが良くなかったので、すごくラフになってしまってダメだったかなぁ
色々とやってみたけど…内容悪かった」

第2位:柴田弘幸
「気を抜いていた訳ではないけど、気持ちの面で相手の方が上だったのかなぁ。
3回戦は自由な気持ちで打てたけど2,4回戦は攻守の切り替えが上手くできずに終わってしまった」

優勝:西川淳
「初タイトルで嬉しいの一言です!
4回戦で大きなトップを取れてよかったですが、最後の最後まで気を抜く事ができなくて苦しかったです。」

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皆それぞれの打ち筋、スタイルをもっていると思う。
この決勝、西川が間違いなく一番普段通りに打ち切れていたと思う。
プレッシャーの中、普段通り打つことは決して簡単なことではない。
コメントでも何人かが言っていたが、西川の心の強さがこの優勝を掴んだ最大の要因であろう。

西川さんおめでとうございます。

(文中敬称略)