第12期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第7節レポート
2013年11月06日
Aリーグレポート : 米川基紀
1卓 横山×藤川×貫上×辻本
2卓 勝間×中田×中川×仁科
3卓 佐々木×上村×玉木×米川
10月に入っても気温30℃を超える日が何度もある異常気象に触発されたのか、リーグ戦もヒートアップしてきました。
A1卓。暫定順位のトップ3を含め、プラス者4人の潰し合いの卓。
1回戦目は追いかける立場の貫上が大きめの1人浮きのトップを取ると、2回戦目はすかさず辻本、藤川の1着2着で貫上にラスを押し付け点棒を平らに戻す。3、4回戦目は貫上が連勝で締め、来節以降、追撃態勢が整った形になりました。
A2卓。プラス者2名、マイナス者2名の戦い。特に、マイナス組は今節次第で降級争いも視野に入ってくるところ。結果は、マークをされる筈の中田が
力の違いを見せ付けて破竹の4連勝。一気に100ポイントオーバーを叩き出し、決定戦進出に好感触を得た。
前半の2半荘は仁科もしぶとく食い下がったが、後半の1人浮きを2回許したのが痛かった。
A3卓。マイナス組4人の浮上のきっかけを掴みたい者同士の争い。開局早々の2軒リーチを皮切りに、殴り合いの様相を呈する。2回戦目はオーラス、4万点付近で玉木と上村がトップ争い、2万点台で佐々木米川がラス争いをしている。10巡目に親の米川が
ドラ
ここにツモ、打でリーチをかけると、それまでヤミでテンパイしていた佐々木が同巡に、
ここにツモ、打で追いかけリーチをする。
結果は、佐々木がを掴み明と暗が別れた。
続く1本場は、北家の一打目のをチーして親の捨て牌がとなったところで満貫をアガると、余勢を駆って一気に6万点オーバーまで突き抜けた。
最終戦オーラス、親の上村がホンイツの待ち。米川がタンヤオの待ち。佐々木が三色同順の待ち。
玉木が門前チンイツの待ちと、4者テンパイ状態を制した佐々木が何とか最後にトップを取った。
ここ2ヶ月、毎節100ポイントオーバーの者が出ている流れに乗って、来節も中団以降からも爆発する者が出る事を期待したい。
Aリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 | 9節 | 10節 | 合計 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 横山 毅 | 34.0 | 2.8 | ▲ 33.7 | 46.2 | 26.3 | 136.9 | ▲ 39.0 | 173.5 | 1 | |||
2 | 中田 一幸 | 7.8 | 41.4 | 24.0 | ▲ 58.6 | 49.1 | ▲ 33.2 | 116.2 | 146.7 | 2 | |||
3 | 藤川 議次 | 7.1 | 51.9 | 19.0 | 55.3 | ▲ 20.6 | ▲ 36.2 | 22.1 | 98.6 | 3 | |||
4 | 貫上 洋志 | 19.7 | 27.1 | ▲ 18.3 | ▲ 35.7 | 39.4 | ▲ 4.5 | 58.3 | 86.0 | 4 | |||
5 | 仁科健一郎 | ▲ 25.2 | ▲ 20.2 | 51.0 | 26.3 | 15.9 | ▲ 10.9 | 7.6 | 44.5 | 5 | |||
6 | 辻本 翔哉 | ▲ 7.2 | ▲ 16.1 | 10.6 | 34.6 | ▲ 51.8 | 93.7 | ▲ 41.4 | 22.4 | 6 | |||
7 | 米川 基紀 | ▲ 8.6 | 20.9 | ▲ 26.7 | ▲ 17.0 | ▲ 4.8 | 7.8 | 45.2 | 16.8 | 7 | |||
8 | 佐々木 亮 | ▲ 5.8 | ▲ 7.6 | ▲ 5.0 | ▲ 6.0 | ▲ 23.7 | 22.4 | ▲ 22.9 | ▲ 48.6 | 8 | |||
9 | 玉木 章司 | 51.3 | ▲ 53.2 | ▲ 18.1 | ▲ 32.3 | ▲ 42.1 | 10.7 | ▲ 15.2 | ▲ 98.9 | 9 | |||
10 | 上村 宜久 | ▲ 93.1 | 0.8 | 34.1 | 20.0 | ▲ 3.5 | ▲ 89.8 | ▲ 7.1 | ▲ 138.6 | 10 | |||
11 | 勝間 伸生 | 26.7 | ▲ 48.3 | 4.6 | 1.7 | ▲ 23.3 | ▲ 15.0 | ▲ 88.9 | ▲ 142.5 | 11 | |||
12 | 中川 保 | ▲ 26.7 | 0.5 | ▲ 46.5 | ▲ 55.5 | 39.1 | ▲ 82.9 | ▲ 34.9 | ▲ 206.9 | 12 |
Bリーグレポート:栗津裕貴
関西プロリーグ早くも7節が終了しました。これからより一層気の抜けない対局になりますね。
7節は全局を通して波乱の多い展開が多かったように感じます。
B1―2卓(筒井、稲森、粟津、原田、堀)
1回戦
前半、堀が先行してリーチをかけるが原田が仕掛けでかわしていく局面が目立ちました。
途中、稲森がメンピンツモドラ2の満貫をツモり、のちにこれが決定打となり1回戦を制す結果となりました。
オーラス、私も逆転手のテンパイを入れるが、他家につかまりラスへ転落。少しでもポイントが欲しい位置にいるだけに苦しいスタートとなりました。
2回戦
小さく場が進み、東場が終わって小競り合いが続く中、南1局。
ツモ ドラ
早い巡目に堀がタンピンツモ三色ドラの3,000・6,000。
私の親被りになったうえ、親番がなくなり浮きの確保さえも苦しい状況となりました。
南2局、親・堀の連荘が始まり、堀が大きなトップを取りました。
下3人はオーラスに2着争いをしていましたが、オーラス2着目だった私が見損じによる放銃で3着に落ちてしまうということがありました。麻雀は最善を尽くしても仕方のない部分はあれど、完全に私のミスによる放銃でしたので深く反省し二度と間違うまいと思いました。状態が悪いとミスがミスを呼び負ける展開になることがよくあります。そういう時こそ暗い気分を入れ替え、しっかりとした気持ちで手作りに励み、他家と牌を通してコミュニケーションをはかろうとすればときっと良い結果になると私は信じています。
4回戦
幸運にも3回戦が抜け番だった私は、気持ちをリフレッシュして4回戦に挑みました。
東1局、起親となり、決して高くはないが着実に2,000オールなどを繰り返しアガリました。
その後4本場まで連荘し、約2万点を集め、そのままトップを取りマイナスを少し戻しました。
5回戦
最終戦の5回戦は、私にとって少し苦い対局となりました。
1回戦、2回戦と重ねたマイナスは前局のトップでほぼ消すことができたので、このまま景気よく2着以上をとりプラスへ持ち直そうという気持ちでいっぱいでした。
またしても私の起親開始で、局面穏やかでないものの、あまり高いアガリは発生せず南入し、私の親が終わった南2局。
三色の見えるタンピン手を私がリーチしました。
正直、この時点でかなりの優位性を感じていましたが、アガれないまま親の稲森にドラ暗刻のホンイツに放銃し18,000の失点をしました。
ちょうど持ち点が1万点を切り3着目ともかなりの点数が離れてしまい、局前の意気込みだけにプラスどころか大ラスを叩きつけられるのではないかとくじけそうになりました。
しかし、まだ3局あるので2回戦後のような気持ちで最も加点できるよう丁寧に打ちました。
結果、配牌はグズグズでも、
など打点の申し分ない数々の美しいテンパイを引き入れることができました。
アガリきれたのは最後の倍満だけですが、この7節で私はまた一歩大きく成長できたような気がします。
トータル上位3名の堀、中川、宮田は今節さらに加点し昇級争いも激化していきそうです。
私もそこに入れるようにどんな小さなチャンスでも見逃さないように頑張りたいです。
Bリーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 6節 | 7節 | 8節 | 9節 | 10節 | 合計 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 堀 昭義 | 68.9 | 93.9 | 49.8 | ▲ 11.1 | 3.9 | ▲ 12.7 | 34.5 | 227.2 | 1 | |||
2 | 中川 由佳梨 | 33.8 | 18.2 | 2.0 | 31.9 | 53.9 | 11.2 | 11.3 | 162.3 | 2 | |||
3 | 宮田 豊夢 | 44.0 | 19.5 | 13.9 | ▲ 3.7 | ▲ 25.8 | 51.9 | 60.6 | 160.4 | 3 | |||
4 | 稲森 英子 | 1.0 | ▲ 3.5 | 5.4 | 52.4 | ▲ 86.8 | 64.2 | 45.4 | 78.1 | 4 | |||
5 | 粟津 裕貴 | ▲ 2.2 | ▲ 40.0 | 57.2 | ▲ 26.5 | 74.1 | 13.0 | ▲ 28.8 | 46.8 | 5 | |||
6 | 原田 保正 | ▲ 21.3 | 124.1 | 2.9 | ▲ 29.7 | ▲ 56.7 | 22.2 | ▲ 31.0 | 10.5 | 6 | |||
7 | 坂本 誠裕 | ▲ 0.5 | 46.7 | ▲ 45.8 | ▲ 59.7 | 24.7 | 89.7 | ▲ 47.8 | 7.3 | 7 | |||
8 | 西原 佳隆 | 17.0 | ▲ 2.3 | ▲ 29.9 | 58.7 | 65.4 | ▲ 88.2 | ▲ 22.1 | ▲ 1.4 | 8 | |||
9 | 近野理智男 | 5.8 | ▲ 12.4 | ▲ 40.4 | 65.4 | ▲ 24.3 | 14.2 | ▲ 10.7 | ▲ 2.4 | 9 | |||
10 | 筒井 宏晶 | 18.0 | ▲ 20.8 | 17.8 | ▲ 22.7 | 52.9 | ▲ 38.8 | ▲ 20.1 | ▲ 13.7 | 10 | |||
11 | 富田 淳一 | 20.2 | ▲ 50.0 | 39.5 | ▲ 18.5 | ▲ 77.6 | 4.1 | ▲ 6.6 | ▲ 88.9 | 11 | |||
12 | 掛樋 忠雄 | ▲ 40.8 | 13.0 | ▲ 32.7 | ▲ 27.0 | ▲ 16.4 | ▲ 19.8 | ▲ 3.9 | ▲ 127.6 | 12 | |||
13 | 中野 孝治 | ▲ 26.8 | ▲ 45.0 | ▲ 53.2 | 44.0 | ▲ 13.6 | ▲ 57.5 | 19.7 | ▲ 132.4 | 13 | |||
14 | 延原 明美 | ▲ 67.2 | ▲ 17.2 | 10.8 | ▲ 71.3 | 36.0 | ▲ 53.5 | ▲ 20.5 | ▲ 182.9 | 14 |
C1リーグレポート:川崎諒介
2卓は前節絶好のスタートを切った中安に、山中、森下、秋山、伊原の対戦となりました。
1回戦、ここでも他を寄せ付けない中安のダントツの強さを見せつけられました。
山中のプラス19.3Pを倍しのぐ42.6P。秋山、伊原をハコまで追い詰めて、この後、どこまで走るのだろうか?
しかし、その中安、2回戦急に歯車が狂ってしまった。
ハコまで追い詰めた秋山に、今度は倍返しされる形となってしまいました。
また、山中はプラス20Pながら、またしても2位は良しとすべきだったのでしょうか
中安にとっては波乱の1日になってしまいましたが、しかしながら持ち点の差は少なく、これから逆転も可能だと思います。
1卓では2位発進した吉本も残念な展開となりました。大きなマイナスで順位を下げてしまい、代わって、木下、山室がお互いにトップを取り合い総合で1位、2位を勝ち取った。
3卓では、赤木も大きく加点しました。
上村の1人沈みが残念です。
波乱はいつも起こる。来節はどのように動いていくのでしょうか?
C1リーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 山中 翼 | 15.2 | 52.4 | 67.6 | |||
2 | 木下 恭子 | 25.1 | 33.2 | 58.3 | |||
3 | 山室 太二 | 6.3 | 51.9 | 58.2 | |||
4 | 川崎 諒介 | 35.8 | 9.7 | 45.5 | |||
5 | 中安 武尊 | 45.8 | ▲ 9.6 | 36.2 | |||
6 | 森下 恭好 | ▲ 31.1 | 51.8 | 20.7 | |||
7 | 谷上 脩平 | 30.6 | ▲ 15.3 | 15.3 | |||
8 | 赤木 由実 | ▲ 45.6 | 56.9 | 11.3 | |||
9 | 三好 直幸 | 4.3 | 6.0 | 10.3 | |||
10 | 秋山 淑子 | ▲ 24.5 | 27.4 | 2.9 | |||
11 | 伊原 達也 | 27.9 | ▲ 52.7 | ▲ 24.8 | |||
12 | 吉本 卓矢 | 41.6 | ▲ 69.7 | ▲ 28.1 | |||
13 | 上村 政雄 | ▲ 27.1 | ▲ 51.3 | ▲ 78.4 | |||
14 | 田村 豊 | ▲ 59.2 | ▲ 61.4 | ▲ 120.6 | |||
15 | 小西 輝彦 | ▲ 79.5 | ▲ 69.3 | ▲ 148.8 |
前期成績はこちら
C2リーグレポート: 稲岡ミカ
C2リーグは第2節を迎える10月、例年ならだいぶ涼しくなるはずですが、今年はまだまだ暑さが続いています。対局も気温に負けない熱い戦いが行われました。
2卓 1戦目(長野、丸山、稲岡、森元)
南2局 ドラ
南家 稲岡の配牌
2巡目のを一鳴して8巡目にも鳴けてこの形で小四喜1シャンテン
ポン ポン
この時点では2枚切れであるが、誰も3枚目を切っていない。
西家の森元はを鳴いていて、は共に生牌だったが、を持ってきた稲岡はを切ると、森元からすかさず鳴きが入った。
次巡 稲岡はを引くがテンパイとらずの打とした。
すぐに森元がをツモリ4,000・8,000。
ポン ポン ツモ
迎えたオーラス、3人が沈み状態。
親 森元28,200
南家 長野14,200
西家 丸山49,300
北家 稲岡28,300
長野は終盤に出た2枚目のをポン。終盤だった為、流局と思われたが、
ポン ドラ
力強くドラのをツモって跳満
結局3人沈みではあるが、長野はラス目から2着目まで上がる良いアガリだったと思います。
2卓の浮きは丸山、森元、長野の3人で、1節目にマイナスの疋田、稲岡にとっては苦しい2節目の結果となりました。
4卓 2回戦(木下、藤原、土田、大久保)
東3局、親の土田からリーチが入り、大久保の手牌は
この形から1枚切れの自風牌のをポンして、テンパイを取ると思ったが、土田の現物の打。
ギリギリまで攻めて、かつ安全にテンパイまで向かう安定と粘り強さを感じました。
2件目の藤原のリーチが入った後は、きっちりオリに回り、メリハリがある打ち回しでした。
3卓(西村、後藤、下村、中山)
1節目首位の西村、中山がぶつかりました。
対局後、中山に話を聞いたが、終われば西村のダントツで1人だけ浮きのプラス120.1Pをたたき出したということです。
対照的に中山は卓内ラスという厳しい結果となったようです。
次は折り返しになる第3節となるが、相当有利な位置に着いている西村の戦略、それを追う面々の戦い方に注目したいところです
C2リーグ
順位 | 名前 | 1節 | 2節 | 3節 | 4節 | 5節 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 西村 友和 | 41.3 | 120.1 | 161.4 | |||
2 | 長野 恵美 | 39.8 | 11.7 | 51.5 | |||
3 | 山神 清 | 27.0 | 4.8 | 31.8 | |||
4 | 永田 知也 | ▲ 13.6 | 40.6 | 27.0 | |||
5 | 木下 誠二郎 | 1.3 | 25.3 | 26.6 | |||
6 | 森元 直哉 | ▲ 3.9 | 25.7 | 21.8 | |||
7 | 丸山 直 | ▲ 8.7 | 29.1 | 20.4 | |||
8 | 赤木 里恵 | 16.0 | 4.4 | 20.4 | |||
9 | 下村 学 | 17.5 | ▲ 11.2 | 6.3 | |||
10 | 土田 小緒里 | 22.4 | ▲ 23.2 | ▲ 0.8 | |||
11 | 後藤 俊孝 | 32.5 | ▲ 41.0 | ▲ 8.5 | |||
12 | 藤原 仙三 | ▲ 29.6 | 20.5 | ▲ 9.1 | |||
13 | 大久保 朋美 | 4.2 | ▲ 23.6 | ▲ 19.4 | |||
14 | 川上 直也 | ▲ 38.0 | 14.1 | ▲ 23.9 | |||
15 | 中山 千鶴 | 40.1 | ▲ 67.9 | ▲ 27.8 | |||
16 | 稲岡 ミカ | ▲ 42.9 | ▲ 25.1 | ▲ 68.0 | |||
17 | 高瀬 真濃 | ▲ 20.3 | ▲ 63.9 | ▲ 84.2 | |||
18 | 疋田 豪 | ▲ 55.7 | ▲ 41.4 | ▲ 97.1 | |||
19 | 鎌田 周平 | ▲ 24.6 | ▲ 100.0 | ▲ 124.6 |
前期成績はこちら
カテゴリ:関西プロリーグ レポート