第31期A1リーグ第5節レポート 勝又 建志
2014年08月25日
3、4節と、攻めるべき局面でしっかりと攻め切るということに重きを置いて戦うことで、好結果を残すことができた。
結果が吉とでたこともそうだが、それ以上に、内容に手応えを感じることができていたので、今節も当然しっかりと攻め切るということを意識して対局に臨んだ。
1回戦東1局の1本場に、早くもポイントとなる局面が訪れた。
好配牌をもらった私は、8巡目に
ドラ
このテンパイが入る。この時、親で上家のともたけがをポンして、ピンズのリャンメンターツを払いマンズのホンイツ模様であっただけに、ソウズが変化すればアガれるであろうと考えていた。
次巡、ともたけからドラのが打ち出される。
このドラは動かずにツモを見ると。
ともたけにかなり危険な牌であるが、まだマンズも余っておらずこれはツモ切り。
このをともたけがポンして打。まず間違いなくテンパイである。
さらに私のツモは。これをツモ切ると、次巡は。これは打ち切れずオリを選択する。
結果は、ともたけがハイテイで6,000オールのツモアガリとなった。
この局に、自分の課題が集約されているように思う。
第一に、ともたけから打ち出された。私の中にメンゼンで決めたアガリの方が勢いがつくという感覚があるが、だけは仕掛けるべきであった。ともたけがホンイツに向かっている以上、ここはアガリ易さを優先すべき局面である。
第二に、次巡引いてきた。これをツモ切りともたけにテンパイを入れさせてしまうのだが、ここに大きな問題がある。この手牌でをポンされたならば、打点、待ち共に相手の方が上回っており、自身の手牌が次巡以降勝負に見合わなくなってしまう。ならばここは一旦を切り、ソウズが好形に変化してからの勝負に出るべきである。また、ともたけが仕掛けたが1枚目ということを踏まえれば、このにポンが入る可能性はかなり高いと考えなければならなかった。
最後に、を勝負して次巡のでのオリ。一局単位で考えるならば、がポンされた以上、を切るのは全く見合っていない。これは攻めではなく、自分はホンイツをテンパイしているのだからという欲から打ち出された暴牌である。
また、大局観で戦っていくならば、自分の手牌に素直に六をも勝負し、自分の体勢を計りその結果で今後の戦い方を決めるという考え方もある。この時の私の思考は、が通った後のだけにかなり危険。ここで致命傷は負いたくないというものであった。
このように、一見普通の選択にみえるが、戦い方の基準がブレており、その場しのぎの打牌の繰り返しと言わざるをえない。
藤崎鳳凰位ならばは打たないであろうし、瀬戸熊十段位ならだけでなく最後まで攻め切りその結果から対応していくであろう。
自分には足りないものが多すぎる。
しかし、それを悲観するのではなく、一つ一つと向かい合い乗り越え、次節は目指すべき麻雀を打ち切りたい。
きっとその先に決定戦があるのであろうから。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート