第9期女流桜花第6節レポート 古谷 知美
2014年11月04日
女流桜花最終節。
ここを終えて上位8位までが決勝をかけてのプレーオフに進む事ができ、反対に下位3名が降級となります。
・決勝を狙える位置でプレーオフに残る事を目指す者
・まずはプレーオフを目指す者
・Aリーグ残留を目指す者
みんなそれぞれ目標は違って最終節を迎えます。
現状自分は12位、とはいえ16位の降級ラインまでのポイント差が約30ポイント。
プレーオフにはもちろん残りたいけど、現実的には残留を目指しての戦いになるな・・と考えていました。
そんな最終節の対戦相手は、清水香織プロ・黒沢咲プロ・仲田加南プロ、泣きたくなるほどの格上の先輩方です。
でも泣き言は言っていられない!やるしかない!と自分を奮い立たせました。
女流桜花Aリーグは2年目になりますが、清水プロとは実はこれが初対戦。
その清水プロの圧倒的な攻撃力・強さを身をもって知る事になりました。
1回戦 南1局
親の仲田プロが8巡目にリーチ
リーチ ドラ
この時の私は、以下の形で七対子テンパイ。
できる限り押したいと思っていましたが、、と立て続けに無筋を持ってきて撤退。
しかし、、と無筋をノータイムで切ってくる清水プロに対して恐怖を感じ、途中からは清水プロに対しての安牌も残す事を第一に考えていました。
その清水プロが14巡目に追いかけリーチ
リーチ
ハイテイ1つ前で仲田プロがを掴み12,000の放銃。
やはりすごい攻撃力だな・・同卓者でありながらそんな風に感じました。
その清水プロがそのままの勢いで1回戦トップで終了。
2回戦 南2局
親の黒沢プロが––の3面張リーチ。
ドラ
この時の私はまたも七対子テンパイ。
黒沢プロの捨て牌にドラのがある事と、今回は打点もある為、リーチ後持ってきたをツモ切り。
しかし、アガったのは黒沢プロでも私でもなく仲田プロでした。
仲田プロ特有の丁寧な手順で、
リーチの同巡にをツモり切りテンパイ。
すぐに黒沢プロが、自身で既に切っていたを掴んでしまい8,000の放銃。
この日黒沢プロは、終始辛い展開のように見えました。
しかしこの2回戦でもトップは清水プロ。
常に攻めの姿勢で、圧倒的に場を支配していました。
迎えた最終4回戦、ここでマイナスしてしまうと降級が現実的になってしまう私は、なんとしてもプラスにしたいと臨みました。
東3局
ツモ ドラ
親番でどうしても連荘したかった私は、引きを願っていて、を引いてもペンでリーチをかけようと思っていたのでこのをツモ切り。
しかし、後からこれは完全なミスだと反省しました。
結局この局は、ドラのを仲田プロがポンしてテンパイ、しかしドラを切った清水プロが
この形で、ツモ4の2,000・4,000のツモアガリ。
途中私も
このテンパイになりますが、ドラポンに対してこの形でリーチは打てず・・
あの時を残していれば
こうで、自然なリーチが打てていました。連荘したいが為の焦った打牌で反省です。
この局の結果はきっと変わらないけど、こういったミスが今期のわたしのマイナスポイントとして積み重なり、自分を降級ラインへと追いやったのだと思います。
対局を後から見返せるようになり切実に感じるのは、Aリーグの中で私は他の人に比べて戦いの引き出しが少なすぎるという事です。いうなれば『技』の部分でしょうか・・。
今のままではこの場所で互角に戦う事は難しいと思います。
今期は降級は免れる事ができましたが、今のままでは来期も辛い位置になってしまうでしょう。
紺野プロから
「同じリーグに3年いると、そのリーグの実力になってくるよ。」
と声をかけて頂きました。
来期でわたしも3年目・・Aリーグのレベルにあった打ち手になれるように、今から自分の麻雀を見つめなおしたいと思います。
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート