第32期A1リーグ第1節レポート 勝又 健志
2015年05月08日
昨期は幸運にも鳳凰位決定戦に進むことができた。
しかし、そこでの戦いは自分の弱さを、浅慮を悔いる結果であった。
今期、またあの最高の舞台で戦うことができるよう、日々自分に足りないものを追い求め、徹底的に打ち込んでいかなければならない。
そして迎えた第1節。自分なりに満足のいく局もあり+65ポイントと絶好のスタートが切れた。
だが、やはり課題とするべき局も多くあった。
1つを挙げるならば、1回戦の南1局、南家、まず5巡目。
ツモ 打
そして6巡目に、
ツモ ドラ
こうなると、を切ってテンパイをとる。
第一に、今局はしっかりとアガリ切ることが大切、次に河からの周りは良くないと考えてのことであった。
次巡、を引くと切り。三色の変化狙いももちろんだが、ソーズが最も良い色ということが大きな理由であった。
そして9巡目、を引き入れ三色が確定するとリーチにいく。
リーチ
手牌だけをみるとリーチも十分に考えられるが、今局はしっかりアガリ切ることが大切と考えていたのならばヤミテンにする一手であった。
ただただ、そこそこの場況で打点も見合う手になったからリーチという目先のことにとらわれた甘い判断と言わざるをえない。
ここで打点を考えるならば、5巡目の段階でダブを残してや、などから打牌選択をすべきであるし、そこでアガリそのものに価値を求めたのならば、どこまでもヤミテンにすべきである。
さらに今局は、ともたけが一色手を狙っていただけに、かんでのリーチが見合っているかというとそれすらも疑問である。
結果は、ともたけが倍満のツモアガリ。
ヤミテンならば、紙一重で私のアガリもあったかもしれない局であった。
その後の南2局の親番では、
リーチ ドラ
このリーチを打つが、ともたけが押し返し、
ツモ
このアガリ。
ともたけが見事なのは言うまでもないが、私は自身の甘さが勢いを弱めたとも感じる。
この半荘は、東場では40,000点を超えていたが、終わってみれば33,300点の2着となった。
それも、展開に恵まれたからこそ浮きをキープできたという2着であった。
この最高峰のリーグで勝利を得るには、好調時にポイントを伸ばすことは大切であるが、それ以上にいかに好調と言える時間を迎えられるかがポイントになると私は思う。
自分の時間帯を多く作るためにも、一手の重みを認識し、次節の5/18に向け最高の準備をしていきたい。
カテゴリ:プロリーグ(鳳凰戦)レポート