女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第10期女流桜花第1節レポート 南里 晴美

女流桜花第10期が始まりました。
桜の花がほぼ終わってしまったこの時期に、私達は自分の育てた花を”どのように咲かせようか?”模索します。
無駄な処は剪定して、伸ばしたい枝にはたっぷり栄養を…

私は、自分なりに硬いなと思う所を少し柔軟にしていこうと、仕掛けも本来の自分より一歩手前から仕掛けたりしてみました。
2回戦目などは、それによりイニシアチブを取ったような気がしましたが、他の場面では空回り、もしくは自分を勢いにのせる原動力にはなり得なかったようです。

1回戦目は、親が本場を重ねたりすることも無く、子方の捌きが目立ち、地道に点を重ねた内田が微細のトップを勝ち取った。
2回戦目は先手を取りにいったのが項を奏し、自身に軽い手が入る。

アガリを重ねたあと、親番を迎え序盤に1枚切られたばかりの端牌とのシャンポンでテンパイをした。
普通、九割方テンパイ外しをする処だが、牌のきかたが私にそのままの形でのリーチを選択させた。
結果、ツモアガリの2,000オール。

だが、せっかくの親番を落としてしまったのは自らのミスである。
下家の切った打牌に、仕掛けをいれなければいけないところで、牌姿の確認が遅くなかなければ!と、頭が反応したときには、既にトイメンの手が伸びていた。大喝です。
脳ミソと条件反射は、年齢と共にどんどん衰えていくので気を付けなくては!

今回第1節を戦ったのは、去年惜しくも決勝をのがした和泉。
Bリーグから上がったベテラン室伏。常に安定した成績を残す内田。
結果は、和泉が+60P弱ほど浮いて良いスタートをきった。

今節は終始地味な闘いになり、互いの勝負手をさらりとかわしあう展開となった。
今期も誰がどんな花を咲かせてくれるのか楽しみです。
互いが糧を得るような、そんな戦いをしていけたらと思います。