第6回麻雀トライアスロン雀豪決定戦 ゲスト雀豪予選D卓レポート ケネス徳田
2015年06月19日
各界の著名人雀豪を一堂に集めた『麻雀トライアスロン雀豪決定戦』。
いよいよ、最後のゲスト雀豪が登場する「ゲスト雀豪D卓」が、5月17日に行われました。
まずはムツゴロウさんこと作家・畑正憲さん。
麻雀界とは深く、過去に十段位をはじめとし、「雀魔王戦」という100時間ぶっつけのタイトル戦を創りそして優勝するなど、雀力・体力を兼ね備えた打ち手です。
最近では過去2度の麻雀トライアスロン決勝進出経験があります。
続いてはお笑いトリオ、インスタントジョンソンのじゃいさんです。
芸能界最強雀士と言われる人は何名かおりますが、おそらくこのじゃいさんもその候補の1人に入れてよいほどの実力者です。
ただ三人麻雀をそれほど打ち込んでないとのことなので、そこが唯一の弱点かもしれません。
三番手は囲碁棋士・水間俊文さん。
意外にもプロ連盟との関わりは深く、10年以上も前には森山茂和会長の主宰していた勉強会に参加していたほどです。
本人曰く、当時は囲碁よりも麻雀をやっていたということです…もちろん現在は本業の囲碁をきちんとやっておられるとのことです(笑)
そして元プロ野球選手・加藤哲郎さん。
元投手ということだけあり見るからに高身長です。現在は野球解説のかたわら、麻雀教室の講師も営むなど、麻雀の普及にも携わっています。
各界の著名人同士での対決が見られるのはこの麻雀トライアスロンだけ。
さて一体どんな麻雀になるのでしょうか?
★東風戦(順位点5-15)
前回のゲスト雀豪予選C卓はなんと3回の役満が出ました。
著名人の方々は持っているものが違うのでしょう…とばかりに、今回もなんと東風戦東1局から加藤さんが国士無双をテンパイします。
11巡目に待ちのテンパイです。北家・じゃいさんが2枚トイツで持っているだけです。
ドラ
この形で持っていましたがが出てポン。ドラドラを活かしてトイトイ仕掛けにいきます。
そしても鳴けて、加藤さんがじゃいさんの当たり牌のを掴んでしまいます。
じゃいさんの機敏な仕掛けが功を奏した結果となり、あとはじゃいさんが捌き切ってそのままトップとなりました 。
東風戦成績
じゃい+28.6P 水間+4.5P 畑▲8.6P 加藤▲24.5P
★半荘戦(順位点10-30)
雀風的には攻めるじゃいさんに対し、受ける3人という構図。ですが3人ともじゃいさんの攻撃に対して、守るだけというわけにはいきません。
開局、北家・水間さんが5巡目にポンテンを入れます。
ポン ドラ
1枚目のオタ風のを鳴いて堅くテンパイを取りました。
8巡目に西家・じゃいさんが追いつきます。
ドラ
ペンカン待ち…場に2枚も切れているため待ち替え前提の実質仮テンです。
12巡目、畑さんが3メンチャンでリーチをかけます。水間さんの当たり牌のを止めてのテンパイです。
このリーチに対し実質1シャンテンのじゃいさんはテンパイを崩します。
そして水間さんは4枚目のを持ってきましたが暗カンせずそのままツモ切り。
そして14巡目、東家の加藤さんが追いついてテンパイが入ります。
が、このが水間さん・畑さん両方の当たり牌、ですが頭ハネで畑さんのアガリになりました。
百戦錬磨という言葉が似合う畑さん。特にその打ち筋が光ったのが東3局1本場。
まず西家・加藤さんが11巡目にテンパイを入れます。
が暗刻になってピンズの3メンチャンとマンズの5メンチャンという贅沢な待ち選択ですが、ここは待ちの多さでマンズの5メンチャンに受けるを切ります。
同巡、北家・畑さんも追いつきます。
ワンチャンスのを切れば待ちのピンフテンパイ。ですが畑さんは現物のを切って待ちでリーチにいきました。
すると加藤さん、なんと一発でを掴んでしまいました。畑さんの選択が見事的中したのです。しかも裏ドラが暗刻のというおまけつき。
東風戦から苦しい放銃が続く加藤さん、その後も東家・水間さんに24,000の放銃もしてしまいます。
ロン ドラ 裏
この一アガリで55,000を超えた水間さんはそのまま逃げ切ってトップです。
半荘戦成績
水間+49.3P 畑+25.0P じゃい▲15.4P 加藤▲59.9P 供託1.0P
半荘戦終了時
水間+53.8P 畑+16.4P じゃい+13.2P 加藤▲84.4 供託1.0P
★三麻戦(順位点10-20)
トータルトップの水間さん畑さんとじゃいさんが追う構図の三麻戦。加藤さんにとっては非常につらい戦いです。
ですが、加藤さんが奮闘するほど勝負としてはとても面白くなるのです。
加藤さんがトップ目で水間さんがラス目に。こうなると畑さん・じゃいさんは加藤さんを捲ってトップなら確実、そうでなくても2着目である程度素点差をつければ水間さんを逆転します。
目に見える目標ができると強いのがじゃいさんです。確実にアガリを重ね、この三麻戦3度目の一発ツモはメンホン・七対子!
このアガリで加藤さんとほぼ並びになります。が、水間さんが抜け番だったため、畑さん・水間さんの点数を並んでしまいました。
すると逆に簡単な目標ができたのが水間さん。まずはラス抜けに徹します
南2局、加藤さんそしてじゃいさんのリーチ合戦を制した水間さんが3着浮上。
そして南4局の親番でリーチ・七対子・ドラ2のアガリ。
このアガリでじゃいさんに詰め寄りますが、その後一進一退。このまま2着3着の順位のままですと20,600点差以上ならじゃいさん、以下なら水間さんが勝ち上がりです。
お互い1アガリ分の差で終盤戦を迎え、残り2局となったところで…
じゃいさんが抜け番、そして水間さんにメンホンのテンパイが入っています。
ですが畑さん・加藤さんは堅く守って水間さんへの放銃を回避。
すると水間さん、最後の1つ前のツモ番でリーチ。残り1回、ハイテイツモに賭けます。すると…
畑さんが5枚抑えているを一発ツモ!
リーチ・一発・ツモ・ハイテイ・ホンイツ・中で12,000オール(24,000)を炸裂!
このアガリで3着どころかトップまで逆転。事実上このアガリで水間さんの勝ち上がりが決定したのです。
半荘戦終了時
水間+53.8P 畑+16.4P じゃい+13.2P 加藤▲84.4P
三麻戦成績
水間+38.6P じゃい+16.6P 加藤▲10.8P 畑▲45.4P 供託1.0P
最終成績
水間+92.4P じゃい+29.8P 畑▲29.0P 加藤▲95.2P
ゲスト雀豪予選D卓勝ち上がり 水間俊文
次回のプロ準々決勝B卓は!
6/21(日)18:00~ 放送ページはこちら!
カテゴリ:プロ雀士コラム