プロ雀士コラム

「インターネット麻雀選手権2015ダイジェスト」 編集部

日本プロ麻雀連盟が主催するインターネット麻雀日本一を決めるタイトル、インターネット麻雀日本選手権が今年も開催され、先日決勝進出者が決定いたしました。

今年は日本プロ麻雀連盟以外のプロ団体からもご参加いただき、非常に盛り上がりを見せる大会に。

最高位戦日本プロ麻雀協会より村上淳プロと水巻渉プロ、
日本プロ麻雀協会より鈴木たろうプロと豊後葵プロ、
RMUより多井隆晴プロ。

そして、ネット麻雀で最も有名なユーザーといっても過言ではない、初代天鳳位こと、ASAPINさんにもご参加いただきました!

また、日本プロ麻雀連盟からも
森山茂和プロ、荒正義プロ、前原雄大プロ、沢崎誠プロ、藤崎智プロ、
瀬戸熊直樹プロ、ともたけ雅晴プロ、山井弘プロ、滝沢和典プロ、佐々木寿人プロ、
前田直哉プロ、勝又健志プロ、櫻井秀樹プロ、清原継光プロ、内川幸太郎プロ、
白鳥翔プロ、吉田直プロ、冨田久志プロ、ダンプ大橋プロ、二階堂瑠美プロ、
宮内こずえプロ、高宮まりプロ、吾妻さおりプロ、魚谷侑未プロ、和久津晶プロ、安田麻里菜

以上のプロの参戦となり、総勢31名のプロに対するは、ASAPINさんと各予選を通過した32名のユーザーさんです。

今回はインターネット麻雀ロン2と、ハンゲーム麻雀4で予選を開催し、各サイト16名、合計32名が、予選を行ったサイトにてプロと対戦となる最終予選を行い、各卓2名が勝ち上がりとなります。
以後もトーナメント方式で各回2名ずつが勝ち上がりとなり、決勝戦は東京新宿にある夏目坂スタジオにて行われその模様が配信されます。

各サイトで行われた最終予選を勝ち上がた選手はこちら

◆ユーザー
ASAPINさん、unjouninさん、ktomaさん、めるくん。さん、z512007さん
麻雀職人黒沢さん、orinzouさん、◆さとう■さん、firetimesさん、harusanririさん、
司馬先生さん、無鉄砲さん、あちゃんさん、孔明さん、divinng27さん、YCTさん

◆プロ
荒正義プロ、沢崎誠プロ、森山茂和プロ、前原雄大プロ、吾妻さおりプロ、
ともたけ雅晴プロ、ダンプ大橋プロ、魚谷侑未プロ、吉田直プロ、勝又健志プロ、
安田麻里菜プロ、櫻井秀樹プロ、村上淳プロ、水巻渉プロ、多井隆晴プロ、豊後葵プロ

ユーザー、プロともに16人ずつの勝ち上がりとがっぷり四つのままベスト32がスタートしました。

●大会ルール
30,000点持ち30,000点返し、順位点は5-15
一発裏ドラアリ、カンドラあり、トビ無しルールで3回戦を行い
トータルポイント上位2名が勝ち上がり

■ベスト32A卓
ともたけ雅晴プロ vs 村上淳プロ vs めるくん。さん vs 無鉄砲さん

ともたけプロと無鉄砲さんがトップを取り合い迎えた最終3回戦。
東1局で無鉄砲さんに8,000を放銃し万事休すかと思われた村上プロが、満貫2回と細かく連荘してトップ目に立つも、1回戦の大きいラスが最後まで響き無鉄砲さんが逃げ切り勝ち。

結果:ともたけ雅晴プロ、無鉄砲さんが勝ち上がり!

 

■ベスト32B卓
前原雄大プロ vs 吉田直プロ vs YCTさん vs 麻雀職人黒沢さん

前原プロが貫録の2連勝で早々に勝ち上がりの切符を手にする。
残る1席は3人がほぼ一直線の状況も、細かく加点したYCTさんに軍配

結果:前原雄大プロ、YCTさんが勝ち上がり!

 

■ベスト32C卓
沢崎誠プロ vs 豊後葵プロ vs ◆さとう■さん vs ktomaさん

沢崎プロが2着1着と着順をまとめて一歩リード。
こちらも最終戦を前に残り1席を巡って3者の戦いに。
最終戦はやや劣勢の豊後プロが親番で

一万二万三万四万五万六万七万八万九万一索一索二筒三筒  ロン一筒  ドラ三万

ktomaさんからアガって抜けだしたかに思われたが、好調が続く沢崎プロにオーラスで着順を捲られてしまい、◆さとう■さんが勝ち上がり。

結果:沢崎誠プロ、◆さとう■さんが勝ち上がり!

 

■ベスト32D卓
森山茂和プロ vs ASAPINさん vs z512007さん vs あちゃんさん

ベスト32で最も注目が高いといっても過言では無いこの卓は1回戦から荒れた展開に。
ASAPINさんが開局の親で45,000点を越えたかと思えば、z512007さんが南2局の親番までに約70,000点まで点棒を増やして1回戦は圧勝。
しかし2回戦ではそのz512007さんをラスにしてASAPINさんが60,000点のトップ、
最終戦、今度はお返しとばかり森山プロが57,000点のトップを取り、終わってみればASAPINプロ、森山プロの順で勝ち上がり。

結果:ASAPINプロ、森山プロが勝ち上がり!

 

■ベスト32E卓
荒正義プロvs 多井隆晴プロ vs orinzouさん vs divinng27さん

こちらもD卓に並ぶ注目が集まったE卓。1回戦と2回戦が全員同じ着順となり、divinng27さんが連勝、多井プロが連続2着、荒プロが連続3着、orinzouさんが連続ラス。
しかしorinzouさんがじわじわと点棒を増やして57,600点。対する多井プロは21,300点。
現状はまで多井プロの方が上も、ラスに落ちればorinzouさんが逆転といったまま局が進み、南3局に大事件が。

トータルトップ目のdivinng27さんが14巡目に国士テンパイ白待ちも、白は多井プロがポンしており残りは1枚。
しかしテンパイしている多井プロが掴んだのは4枚目の白。
国士の可能性は十分理解した上で多井プロの打牌は白…
荒プロ、多井プロがここで揃って敗退となりました。

結果:divinng27さん、orinzouさんが勝ち上がり!

 

■ベスト32F卓
勝又健志プロ vs 吾妻さおりプロ vs 安田麻里菜プロ vs 孔明さん

勝又プロが終始リードする展開で最終戦を待たずに勝ち抜けがほぼ確定。
残り3名の成績は、孔明さん▲144、吾妻プロ▲205、安田プロ▲268
1着順で得点が100変わるので、ほぼ着順勝負となった最終戦、序盤から孔明さんがリードした展開で迎えた南1局吾妻プロの親番。
とにかく連荘したい吾妻プロが中バックの仕掛けを入れるも、南家の孔明さんは同巡に一筒をポンしてチンイツのテンパイ。

二筒二筒二筒四筒五筒六筒八筒九筒九筒九筒  ポン一筒 上向き一筒 上向き一筒 上向き

ここに四筒をツモり打八筒の3面張にオリられない吾妻プロが飛び込んで勝負アリ。

結果:勝又健志プロ、孔明さんが勝ち上がり!

 

■ベスト32G卓
魚谷侑未プロ vs ダンプ大橋プロ vs firetimesさん harusanririさん

ダンププロが大きい2連勝で勝ち抜け確定。
魚谷プロが連続2着、firetimesさんが4着3着でポイント差は70.000点程で迎えた最終戦。
東1局firetimesさんの親番で猛連荘。
4,000オール、1人テンパイを2回、4,000オール、500オールで素点の条件をほぼクリア。
後は魚谷プロをラスにするか、もう少し自分の点数を増やせば逆転となるも、5本番で魚谷プロに痛恨の5,200放銃。
一筋の光が見えかけるもここで敗退となりました。

結果:ダンプ大橋プロ、魚谷侑未プロが勝ち上がり!

 

■ベスト32H卓
櫻井秀樹プロ vs 水巻渉プロ vs unjouninさん vs 司馬先生さん

ベスト32最後の戦いは櫻井プロが2連勝で早々に勝ち上がり確定。
残る1席は水巻プロが約20,000点程リードして最終戦へ。
最終戦も櫻井プロの勢いは止まらず、3,900オールでトップ目に。
こうなると2着争いは現在リードしている水巻プロがやや有利。
途中ラス目に落ちて数千点差まで詰め寄られるも、南場の親番で

四万五万五万六万七万六索六索七索八索九索四筒五筒六筒  リーチ 一発ツモ六万  裏六筒

このピンフリーチを一発ツモと裏ドラで4,000オールに仕上げ、終わってみればプロのワンツーで終了となりました。

結果:櫻井秀樹プロ、水巻渉プロが勝ち上がり!

 

■ベスト16A卓
森山茂和プロ vs 水巻渉プロvs 無鉄砲さんvs 孔明さん

開局からの点棒移動が、
7,700、8,000、18,000、8,000、12,000、8,000と激しい展開となりました。
そんな中、1回戦4,000点持ちから逆転トップをとった孔明さんが、勢いそのままに2回戦も大きめの2着でやや抜け出します。
森山プロは1回戦こそ2着でしたが2回戦に痛恨のラス。
1回戦ラスだった水巻プロが2回戦、3回戦を連勝し2席目を確保しベスト8への切符を手にしました。

結果:孔明さん、水巻渉プロが勝ち上がり!

 

■ベスト16B卓
ともたけ雅晴プロ vs 櫻井秀樹プロ vs YCTさん vs ◆さとう■さん

1回戦、2回戦全員が同じ着順(YCTさん、◆さとう■さん、ともたけプロ、櫻井プロの順)となり、プロ2名は厳しい展開に。
3回戦目のラス前にともたけプロが、

一万一万四万四万五万五万七万東東北北白白   ツモ白  ドラ中  裏東

これをツモって倍満となり、オーラスに望みをつなぎますが、オーラス親の◆さとう■さんにメンピンツモドラ3の6,000をツモられゲームオーバー。
プロ2名が敗退となりました。

結果:YCTさん、◆さとう■さん

 

■ベスト16C卓
前原雄大プロ vs 勝又健志プロvs ダンプ大橋プロvs orinzouさん

前原プロが1回戦44.100、2回戦が67,300と大爆発して早々に勝ち上がりを決めます。
2着争いはダンププロがやや優勢もほぼ着順勝負といったところ。
3回戦はorinzouさんがコツコツ加点をし、オーラスを迎えてトータル2着。
ダンププロは1,300、2,600ツモか6,400出アガリ条件となり、

四万四万五索六索七索八索八索八索四筒四筒五筒五筒六筒  ドラ三筒

このリーチを打ちますが、前原プロに捌かれここまで。

結果:前原雄大プロ、orinzouさんが勝ち上がり!

 

■ベスト16D卓
沢崎誠プロ vs 魚谷侑未プロvs ASAPINさんvs divinng27さん

膠着状態が続く対戦でしたが2回戦南2局に均衡が破れます。
ASAPINさんが

八万一索七索九索二筒三筒六筒九筒南北発中中  ドラ南

この配牌を

九索九索二筒三筒四筒五筒六筒七筒南南中中中  ツモ南  ドラ南

こう仕上げて3,000・6,000。勝利を手元に手繰り寄せました。
残る1席を賭けての戦いは、沢崎プロ優勢のもと進みますが、divinng27さんが必死に追いすがるもわずかに届かずに終了。

結果:ASAPINさん、沢崎誠プロが勝ち上がり!

 

ベスト8A卓
沢崎誠プロvs 水巻渉プロ vs YCTさん、orinzouさん

さあ、いよいよ決勝を賭けた戦いが始まりました。
静かな立ち上がりも、沢崎プロは自分のところに相手の当たり牌が集まる苦しい展開。
それでも細かいアガリを重ね、最後はテンパイノーテンで2着に浮上する辺りは流石。
2回戦は水巻プロが開局にピンフ三色をリーチして12,000の出アガリに成功。
そのまま貯金を生かしてトップに。

2回戦が終了してのポイントは、
水巻+198 orinzou+134 YCT▲76 沢崎▲256
沢崎プロはトップ条件、その他3人は相手の点差を見ながらといったところでしょうか。
そんな最終戦は中々の小場展開。

オーラスを迎えて、沢崎プロは厳しい状態、水巻プロはほぼ勝ち上がり。
YCTさんとorinzouさんの戦いに絞られました。
2人の持ち点はYCTさんが32,100、ornzouさんが26,800。
ただし、水巻プロが32.700、沢崎プロが28,400なので、テンパイノーテンで着順が変わる難しい状況です。

ラス親は水巻プロなので、YCTさんはテンパイすれば水巻プロがテンパイなら次局、ノーテンならトップになるのでこの局での敗退はなくなります。
逆にorinzouさんは、YCTさんと1着順以内にすることが絶対条件なので、なまじツモってしまうと水巻プロが親被りで着順が落ち、YCTさんがトップになってしまうので非常に難しい状態です。

そんな中、orinzouさんがリーチ

三万四万七万八万九万一筒二筒三筒四筒五筒六筒白白  リーチ  ドラ四万

ツモれば1,000・2,000で水巻プロを100点上回ります。
そんな中、最低でもテンパイしないといけないYCTさんはこんな形

一万一万一万二万四万六万六万七万七万八万白  チー八筒 左向き七筒 上向き九筒 上向き

生牌の白を嫌がりワンチャンスの七万切りとしましたが、これが結果裏目となりテンパイできず終了。
とはいっても二万五万待ちのリーチに4枚持ちの一万四万二万のどちらかを勝負しないといけないとなると、例えテンパイが入っても難しい選択を迫られていたでしょう。

結果:水巻渉プロ、orinzouさんが決勝進出!

 

■ベスト8B卓
前原雄大プロ vs ASAPINさん vs 孔明さん vs ◆さとう■さん

1回戦はASAPINさん、前原プロ、2回戦は◆さとうさん、ASAPINさんの並びで
トータルポイントは以下の通り
ASAPIN+518、前原+21、◆さとう■▲55、孔明▲484
ASAPINさんは大きなラスを引かない限り勝ち上がりは固そう。
前原プロと◆さとう■さんは着順勝負、孔明さんは最低でも60,000点ぐらいの素点が欲しいといったところで最終戦スタート。
と、思ったら東2局で大事件勃発。
孔明さんの配牌がこう

一万四万七万九万一索三索四索九索九筒九筒東南白  ドラ南

そして8巡目に

一万九万一索九索一筒九筒九筒東南北白発中  ツモ西

8種9牌から4巡で国士テンパイし、あっさりツモ。
親は前原プロなのでさあ大変。

何とかしたい前原プロでしたが、南場の親で何としても親権を維持しなければいけない場面で、◆さとう■さんにダブ南で8,000放銃となり残念ながらここまで。
後は◆さとう■さんと孔明さんの戦いとなりました。

オーラスの時点で◆さとう■さんは30,200点持ちの2着目、一方の孔明さんは67,500点持ちのトップ目。
このルールは1着順10,000点の差がつくので、点差は47,300点差。
2回戦終了の時点での点差は42,900なので、現在は孔明さんが4,400点上でした。

先にテンパイを入れたのは◆さとう■さん。

七万八万九万六索七索一筒二筒三筒五筒六筒七筒東東  ドラ九万

このピンフドラ1を当然リーチ。ツモか直撃または他からリーチ棒が出れば、どこからのアガリも可能となります。

これに対し孔明さんは、リーチの一発目にドラの九万を強打と戦う気満々。
リーチの3巡後に待望のテンパイが

二万三万六万六万三索四索四索五索白白白発発  ツモ六万  ドラ九万

四索を勝負し同巡に◆さとう■さんが一万を掴んでゲームセット。
厳しい条件の中、国士無双をツモって大外からの大逆転を決めた孔明さんが決勝進出となりました。

結果:ASAPINさん、孔明さんが決勝進出!

決勝戦
水巻渉プロ vs ASAPINさん vs orinzouさん vs 孔明さん

決勝戦は8/8(土)13時よりニコニコ動画、日本プロ麻雀連盟チャンネルより生配信!

放送ページはこちら

皆さん、この4人の熱いバトルをお楽しみに!