関西プロリーグ レポート

第14期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第8節レポート

Aリーグ:仁科健一郎

1卓 貫上・花岡・上村・米川
2卓 原田・山本・仁科・西原
3卓 藤川・辻本・佐々木・勝間

1卓は貫上、花岡の上位陣の直接対決がどうなるかが対局前の注目ポイントであった。
が、蓋を開けてみると二回戦終了時点で上村の独走状態となりました。
後半追い上げを試みる花岡は、この時期に手痛いマイナスポイント。
貫上は耐え忍びプラスポイントまで持ち直した。
後に上村に話しを聞くと、上位の二人が牽制し合う形になり自分がポイントを叩きに行っても黙認されやすいだろうとのこと。
見事この目論見通りの展開となり残り2節に希望を繋ぐ結果となった。

2卓は、一回戦開局から山本が細かい上がりや流局で快調に点棒をかき集める。
そして、43.300点持ち親番東2局5本場を迎えた。
山本の攻撃的な麻雀が火を噴き続けるかに思えたが、それを逆手にとった原田の電光石火のメンゼンチンイツが山本を捕らえて一気に形勢逆転しました。
これで流れは完全に原田に変わって、連続のトップとなりました。
3卓は藤川と佐々木の壮絶なデットヒートとなり、一回戦オーラス、佐々木が藤川を抑え切ってトップを決めると、今度はお返しとばかりに三回戦オーラスに藤川が佐々木を逆転してトップ取りました。
お互い一歩も譲らず結果両者+30オーバーを叩き、藤川はリーグトップに、そして佐々木は降級圏内からの脱出となりました。

Bリーグ:森下恭好

日増しに寒さが身にしみる季節になりましたが、プロリーグでは熱い闘いが繰り広げられています。
今回はBリーグ2卓をレポートしたいと思います。
2回戦(起家から、中安・山中・宮田・上村)
主導権を握るのは誰か…
東1局は中安、上村の二人テンパイで流局となりました。
東1局1本場 初めに大きなアガリをものにしたのは中安でした。
7巡目山中のリーチを受けてこの形
五万五万六万六万七万八万八万五索六索七索八索七筒八筒  ドラ五索

ここから五索を引いて打八万
ほどなくして六筒を引きテンパイ
五万五万六万七万八万六索七索八索五筒五筒六筒七筒八筒  ロン五万

終局間際詰まった上村から12.000は12.300のアガリ。
東3局 4本場 供託4
開幕の中安以降あがりがなく迎えた局
親 宮田
一万一万五索五索一筒二筒三筒  ポン東東東  ポン六万 上向き六万 上向き六万 上向き  ロン一万  ドラ南
2.900は4.100の出アガリ供託、本場を含めると満貫級のアガリです。
5本場。 ドラ二索
宮田はこのまま勢いに乗りたいところです。
しかし、ここは上村が阻みます。
二万三万五万五万五万六万七万二索二索二索三索四索五索   リーチ  ロン一万
宮田から8.000は9.500のアガリとなりました。
東場から波乱の展開でしたが、中安がリードを守りきり終了となりました。

C1リーグ:辻井稜真

今回は後期の第3節で、マラソンでいう折り返し地点にあたり、昇級に望みを繋げる為には、何としてもプラスポイントで終わらせたいところであります。
そんな中、C1リーグ後期3節の組み合わせは
以下のとおりとなりました。
1卓 大橋・山神・吉田(圭)・伊原・城
2卓 小西・赤木(由)・中野・辻井・川上
3卓 木下(誠)・後藤・木下(恭)・長尾・秋山

今回は5人1卓での戦いとなり、現在5人しかプラスがいない中、1卓にプラスが4人揃う戦いとなりました。
後期2節を終わってトップの吉田(圭)が2連続ラスでのスタートとなったが、要所を押さえた我慢の麻雀で、終わってみれば▲3.3Pにまとめてトップを維持ました。
一方、現在2位の城、4位の伊原は確実にポイントを加算し、トップとの差を縮め追い上げる結果となりました。
別卓では唯一プラスポイントで3位の赤木(由)は2卓でトップ・2位・3位・トップと終始安定した麻雀で、卓内トップで終えトップとの差を3.3ポイントとした。
後期3節が終わり昇級者2名に対して、上位4名の残り2節の戦いが楽しみであります。

C2リーグ:冨田淳一

秋の涼しさを感じる季節となりましたが、リーグ戦では熱い闘いが続いております。
折り返しとなる本節は、各自のポイント状況も気になり始めるところです。

3卓 南田・辰巳・前川・冨田・土田
前節マイナスポイントだった前川が、本節では勝負強さを見せます。
2回戦 南2局
この半荘好調の南田の親リーチに対して、追いかけリーチを敢行します。
三索四索七索七索八索八索九索九索北北発発発  ドラ六索

そして、見事に二索をツモあがり、南田の勢いにストップを掛け、この半荘トップを取ります。
最終戦でもトップを取った前川は、マイナススタートだった本節をプラスで終えております。

2卓 三好・坂上・只野・長野・吉田
前節大きくプラスを叩いた吉田が好調を維持し、1回戦から56,6Pを叩き出します。
しかし、トータル首位の三好が、初戦こそラスを引いたものの、最終的には卓内トップの成績で本節を終える事に成功しています。

1卓 高橋(正)・高橋(悟)・赤木・大久保・丸山
点数的にはほぼフラットな状況で迎えた4回戦。各自の思惑が交錯します。
開局は赤木の4.000オールツモあがりで始まりましたが、
高橋(悟)が満貫のあがりを連発し、応戦します。
赤木と高橋(悟)がトップ争いを展開する中、終盤に高橋(正)と丸山がリーチで激しくぶつかり合います。
南3局、 先制リーチは高橋(正)。
七索七索七索八索八索一筒二筒三筒四筒五筒六筒南南  ドラ一筒

一方、丸山は3巡後に追いかけます。
六万七万八万六索八索一筒一筒三筒四筒五筒六筒七筒八筒

ご覧のとおり七索は残り1枚しかありません。
両者ツモる手に力が入る中、丸山はこのラス牌の七索をツモり、力強さを見せました。
このリーチの結果が明暗を分ける形となり、高橋(正)は卓内ラスの成績、丸山は卓内トップの成績となりました。

トータルポイントで見ると、上位と下位に少し開きが生まれてきましたが、中位グループは非常に混戦です。次節もまた熱い闘いになりそうです。