第13期北陸リーグ決勝レポート
2016年02月26日
2月11日、第13期目となる北陸リーグ決勝が開始された。
北陸リーグの今回の決勝システムは、予選通過順で上位3名に40P、20P、10Pが与えられる。
予選最終結果
1位・押川+214.2P(+40P)
2位・久保+132.0P(+20P)
3位・栗野+124.6P(+10P)
4位・中野+111.2P(±0P)
ポイント差がある為、1回戦から押川さんが全員にマークされる事は間違いない。
だが、押川さんも1回戦からポイントを伸ばせた場合、優勝にグッと近づく為、序盤から受け一辺倒ではないだろう。
1回戦
起家、栗野-押川-中野-久保
東2局2本場
静かに親の押川さんの手が開かれる。
ツモ ドラ
4,200オールで早くも加点に成功。
東2局3本場、久保さんが親とのリーチ合戦を競り勝ち跳満を力強くツモ。
リーチ ツモ ドラ
東3局、親の中野さんが見事な手順を見せる。
ドラ
ここから役無しヤミテンで123・234の三色とダブ東狙い。
ツモ
打
リーチ後にが3枚切れになるも、最後のツモでを引き当て3,900オール。
リーチ ツモ
このアガリを皮切りに、ノーテン罰符やアガリを重ね、南3局の親でも加点し、50,000点オーバーで1回戦は中野さんが制した。
1回戦から様々なアガリがあり、誰もが譲らない決勝ならではの1回戦となったのではないか。
1回戦スコア
押川さん(+3.4P)久保さん(+9.5P)栗野さん(▲42.8P)中野さん(+29.9P)
2回戦目も1回戦同様、押川さん、中野さんの勢いが止まらない。
2人とも優勝を目指すにあたって、局回しはほとんどせず、高打点シフト重きを置いている。
その為、ツモや放銃による失点が敗因になりかねない。その緊張感の中で、アガリを重ね栗野さん、久保さんを引き離す。
2回戦スコア
押川さん(+17.2P)久保さん(▲25.2P)栗野さん(▲14.9P)中野さん(+22.9P)
前半戦終了時ポイント
1位・押川さん+60.6P
2位・中野さん+52.8P
3位・久保さん+4.3P
4位・栗野さん▲47.7P
3回戦
起家、栗野-中野-押川-久保
東1局に中野さんが1,000・2,000ツモ。
東2局に栗野さんが500・1,000をツモり、迎えた東3局に局面が大きく動く。
東3局、久保さんがドラ単騎でリーチ。
ドラ
それに対し、仕掛けを入れていた押川さんの手が開かれる。
チー ツモ
追いかける3名の心を折るかのような8,000オール。
途中マンズの形が難しかったが、見事最高の手に育て上げた。
東4局、栗野さんが序盤に仕掛けて8,000点のテンパイ。
ポン ドラ
これもすぐ押川さんに阻まれる。
ツモ
500・1,000
栗野さんも負けじと失点を取り返す力強いツモで楽にさせない。
南1局
栗野さん
リーチ ツモ ドラ
6,000オール。
これに対し、中野さんが南1局、南3局、南4局とアガリ、次回最終戦に臨みを繋げる。
南1局
中野さん
リーチ ツモ
6,400点
南3局
ツモ リーチ ドラ
1,000・2,000。
南4局
チー ポン チー ロン ドラ
2,000点。
3回戦スコア
押川さん(+28.9P)中野さん(+9.7P)久保さん(▲32.1P)栗野さん(▲6.5P)
トータルポイント
1位・押川さん+89.5P
2位・中野さん+62.5P
3位・久保さん▲27.8P
4位・栗野さん▲54.2P
各自のポイント差を確認し、第13期北陸リーグ決勝もついに最終戦を迎える。
4回戦最終戦
規定により、起家、中野-久保-栗野-押川
東1局、追いかける中野さんがまず5,800をアガリ。
リーチ ロン ドラ
東1局2本場
久保さんが中野さんとのリーチ合戦に競り勝つ。3,000・6,000。
リーチ ツモ ドラ
久保さん、栗野さんも優勝を諦めず、1局1局大事に進めていく。
南1局
中野さんの大事な親番であったが、栗野さんのツモ和了。だが押川 さんも沈んでいる為まだまだわからない。
リーチ ツモ ドラ
2,000・3,900。
南3局、中野さんが勝負手を入れる。これをアガれば逆転、手に力が入る。
リーチ ドラ
これに対し押川さんも追っかけリーチ。
中野さんからで大きな1,300のアガリ。
南4局、押川さんは流局で優勝。
中野さんの条件は、12,000アガリ。満貫ツモ。6,400直。
配牌は良かったが、条件に見合うツモが来ず、海底牌を力なく切り対局は終了。
残念ながら河にある牌をかき集めても条件を満たす中野さんのアガリはなかった。
4回戦スコア
栗野さん+41.6 中野さん▲1.6 押川さん▲14.2 久保さん▲25.8
決勝採集スコア
優勝・押川さん+75.3P
2位・中野さん+60.9P
3位・栗野さん▲12.6P
4位・久保さん▲53.6P
優勝者コメント
「展開に助けられた面もありましたが、最後まで集中して打てました。来期も決勝に残れるように頑張りたいです」
押川さん北陸リーグ初優勝おめでとうございます。予選から安定した成績での優勝は見事の一言です。
Aルールにおける攻守のバランスが素晴らしかったです。
最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートに お付き合い戴き有難うございました。
次回も富山開催となります。
またいつかお目にかかる事があれば、宜しくお願い致します。
カテゴリ:北陸プロリーグ レポート