静岡プロリーグ レポート

第12期静岡プロリーグ 第3節レポート

6月19日。

世々から面を背ける日々。

自己嫌悪に苛まれ、どうにもうまく眠れないまま対局の時間が差し迫ってきた。
眩しい朝日に照らされて朝露にしめった紫陽花が鮮明に映る。
季節の死とともに移ろう花々は、沈鬱に濁った私の心に色を付ける。
虚ろだった気持ちが、幾何かまともになるのを感じていた。

1卓 望月雅継×鈴木秀幸×太田昌樹×土屋幸弘×中寿文

太田の巧みな戦術に動じない面子が一挙に揃ってしまった。
卓組に悪意を感じるほど太田に不利だ。さながら点棒強盗だろう。
鈴木秀が扉をこじ開け、中がずかずか土足で上がりこみ、望月が美味しいところをかっさらう。
土屋は、とばっちりを受ける形になった。

望月+42.1P 鈴木幸+22.6P 中+24.6P 土屋▲29.5P 太田▲60.8P

2卓 鈴木郁孝×京平遥×鷲見隼人×杉村泰治

この日の鷲見のバランスは攻撃に傾いていた。
こうなると誰にも止められない。鷲見、圧倒的な2連勝スタート。
3回戦は虎視眈々と反撃の機会を狙っていた京平が鷲見を捕まえ、形勢が逆転した。
4回戦は鈴木郁が大きなトップを取り、マイナスを抑えた。
杉村はその中でも安定感のある戦いぶりで被害を最小限にとどめた。

鷲見+21.5P 京平+9.2P 杉村▲11.9P 鈴木郁▲18.8P

3卓 長内真実×島崎涼×渡辺洋巳×都築友和

島崎は新人ながらに繊細な麻雀を打つ。
豪快な打ち筋の渡辺、長内には有利に働くか?
結果は都築の臨機応変な対応力が裏目に出た形となった。
余談だが、渡辺はメンゼンで高め大三元をテンパイするも安めを自模りアガリったそうだ。
渡辺は少し残念そうだったが素直に羨ましい。

渡辺+10.1(▲20)  長内+0.7 島崎▲13.4 都築▲17.4

4卓 鈴木雅人×徳永翔×平岡理恵×足立純哉

激しい打撃戦である。
仕掛けを多用し、場の速度を上げる足立、乱打戦が得意な徳永、平岡。
終盤に本領を発揮する鈴木雅にはとてつもなく不利に思われたが、マイナスを増やさないように踏ん張っていた。

足立+13.1 平岡+8.3 徳永+8.1 鈴木雅▲29.5

別日 山本拓哉×岡本和也×平野敬悟×越川清一

3節が終了した時点で、望月、京平が100Pを超えた。
然しながら、まだ3節しか消化していないのだ。
残り6節もある。

試合後の昼食を共にした徳永、足立は、何気ない会話に向上心が溢れていた。
2人に対して劣等感を抱いた。
精神が劣悪な私は、日々精進するしかない。
いつか誇れる自分になるために…