第14期北陸リーグ 最終節レポート
2016年09月07日
第5節組み合わせ(敬称略)
1卓木戸プロ×光岡×久々湊×小泉
2卓後藤プロ×安城プロ×窪田×吉田
3卓本田プロ×島×木下×平澤
4卓志多木プロ×押川×北川×森田
5卓濱平プロ×山川×久保×栗野
第14期北陸リーグも最終節を迎えた。このような最終戦では、各自のポイントによって戦い方が全然変わる為、上位者にとってはあまり望まない重い展開になることが多い。
だが決勝ポイントというアドバンテージがある為、対局者全員がポイントを守るというよりもポイントを伸ばしにくる為、誰もが最終局まで緊張感を無くさずにはいられないだろう。
1卓で戦う私の条件は、小泉さんを沈めつつの90ポイント条件というところだろうか。
1回戦▲7.8P、2回戦▲4.4Pと卓内で一番リーチを打つも、ほとんどアガリが取れず沈みの3着が続きます。逆に小泉さんにポイントの加点を許してしまう展開。
3回戦ではようやく+19.2Pと小さいながらもトップを取り最終戦に望みを繋げるものの、最終戦で久々湊さんの親での大連荘からの、南2局でも光岡さんの親リーチを掻い潜り、見事四暗刻ツモアガリ。逆にしたい事をされてしまいました。
その中でも、ポイントをプラスにまとめた小泉さんがトータル+64.0Pで4位通過になりました。
3卓では本田プロが2221と安定感抜群で+68.5Pでトータル+123.4Pで2位通過。最終局には、決勝ポイント一位通過を狙う手組をする余裕もある程、終始落ちついて対局出来たのではないかと思います。
4卓では前回優勝者である押川さんが3回戦終了時点では▲16.2Pながらも、最終戦で1人浮きの大トップで+15.2でトータル+117.0Pとし3位通過を果たしました。
5卓では栗野さんが、親の四暗刻ツモを含む1112で今節+117.1Pでトータル+284.9Pという予選で圧勝の1位通過となりました。
決勝進出者
1位栗野さん+284.9P
2位本田プロ+123.4P
3位押川さん+117.0P
4位小泉さん+64.0P
この4名で決勝戦となりました。
そして7月24日(日)、浦田支部長の激励と共に、上記の4名で第14期北陸リーグ決勝が開始された。今期決勝では予選順位ポイントが以下の通り。
1位栗野+40P
2位本田+20P
3位押川+10P
4位小泉±0P
1回戦
起親から、押川-本田-小泉-栗野
東2局、まずは押川さんが七対子ドラ2をリーチ者である栗野さんからのアガリ。
ロン ドラ 6,400
南1局、本田プロが
ドラ
ここからの打で栗野さんのヤミテンに捕まる。
ロン 5,200
南3局、小泉さんが親で役なしカンリーチ。
さらに本田プロもタンヤオドラ単騎のヤミテンで追いつくも栗野さんが小泉さんからのでロン。
ロン ドラ 12,000
このタンヤオ三暗刻ドラ3を見て2人はどう思っただろうか。
このまま栗野さんがトップを取り終了。
栗野+21.9P 押川+11.6P 本田▲7.2P 小泉▲26.3P
トータル
栗野+61.9P 押川+21.6P 本田+12.8P 小泉▲26.3P
2回戦
起親から、本田-押川-小泉-栗野
東1局、1回戦ラスを引き、ポイント的にはここから巻き返しを狙う小泉さんがツモアガリ。
ポン ツモ ドラ 2,000・4,000
東3局1本場
リーチ ロン ドラ 8,300
本田プロが勝負手を栗野さんから出アガリ。
南4局1本場
リーチ ツモ ドラ
本田プロはオーラスでも、トップを逆転する1,300・2,600をツモアガリ。
本田+18.2P 小泉+12.6P 栗野▲7.6P 押川▲23.2P
トータル
栗野+54.3P 本田+31.0P 押川▲1.6P 小泉▲13.7P
3回戦
起親から、小泉-栗野-押川-本田
東1局
リーチ ロン ドラ 8,000
押川さんが小泉さんから8,000のアガリ。
東2局
リーチ ツモ ドラ 3,000・6,000
続く東3局
リーチ ツモ ドラ 3,000・6,000
この勝負手を2局連続で小泉さんがツモアガリ、上位陣を苦しめる。
南4局1本場
小泉43,400
本田30,000
押川28,900
栗野17,700
この点棒状況の中、栗野さんがヤミテン1,300を押川さんからスルーしツモ500・1,000は600・1,100。
本田プロを沈ませる大きなツモアガリ。このスルーによって、本田プロとの差を6.8P程得した計算になる。
3回戦
小泉+24.8P 本田▲2.1P 押川▲4.7P 栗野▲18.0P
トータル
栗野+36.3P 本田+28.9P 小泉+11.1P 押川▲6.3P
誰もが着順勝負となる接戦なとり、最終戦をむかえる。
並びは規定により
起親から、本田-小泉-押川-栗野
東1局、小泉さんがまずは1,000・2,000のアガリ。
リーチ ツモ ドラ
東2局、押川さんがを仕掛けでテンパイ。
加カン ドラ
そこに本田プロがリーチでツモアガリ。
リーチ ツモ
大きな3,000・6,000。
東3局、本田プロが役無しカンテンパイからのが栗野さんの仕掛けに捕まる。
チー ロン ドラ 8,000
東4局、押川さんが勝負手をツモアガリ。
暗カン リーチ ツモ ドラ 3,000・6,000
南3局では押川さんが執念の親の大三元テンパイも流局し、次局は小泉さんが1,000は1,900をアガリ最終局へ。
条件は小泉さん・栗野さんが同点。本田プロが跳満ツモ、倍満出アガリ条件。押川さんが倍満ツモ条件。
なんと本田プロが5巡目でこの形
跳満ツモどころかダブル役満まで見える形。
その中で栗野さんが6巡目リーチを実らせる。
リーチ ツモ
がフリテンなだけに、本田プロ有利と思いきや、即座にツモアガリ。
その後1,500は1,800を加点した後、全員ノーテンで決勝は幕を閉じた。
4回戦
小泉+15.5P 栗野+2.3P 押川+5.3P 本田▲23.1P
トータル
優勝=栗野+38.6P
準優勝=小泉+26.6P
3位=本田プロ+5.8P
4位=押川▲1.0P
各自持ち味を生かした対局だったのではないかと思う。誰もが自分のやるべきことをして、このような接戦の美しい対局になった。その中でも冷静に仕掛ける手は仕掛け、アガリをとり、苦しい中でも3回戦の見逃しツモアガリのように、いかに自分に有利になるように立ち回った栗野さんが優勝となった。
前回も予選では圧勝だったのだが、決勝では押川さんに負けたリベンジが出来たのではないだろうか。
優勝者栗野さんコメント
「素直に嬉しいです。決勝戦では一瞬も気の抜けない展開でとても疲れましたが、本当に楽しい対局でした」
最後になりますが、半年間ではありますが、拙いレポートにお付き合い頂き有難うございました。
次回は9月18日(日)金沢にての開催となります。
またいつかお目にかかることがあれば、宜しくお願い致します。
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