第15期北陸リーグ 第1節レポート
2016年10月14日
北陸支部の浦田です。
今期のレポートを担当させて頂きます。
北陸リーグはプロ一般混合のリーグ戦なのですが、最近のリーグ戦では、一般の方の活躍が目覚ましく、逆に言えば、総じてプロの成績が芳しくない傾向を感じております。
「これではいけない!」
私自身、一身上の都合で、この北陸リーグには全然参加出来ておりませんでした。
しかしながら、皆それぞれの何かを背負いながら参加している。私だけが言い訳ばかりしてられない。
という事で、初心に帰り、「プロの強さを見せつけたい!」と強い思いを持ち、参加。
勿論、出場するからにはこの場を借りて「優勝宣言」をします!
さて、私と同じ思いを持つ男がもう1人いた。
藤本鉄也(第10期生、血液型AB型、好きな手役ホンイツ・タンヤオ)
私の二期後輩の彼は、前身の北陸リーグにて優勝4回という経歴を持つ、屈強の雀士であり、近年は東京でお店を構えていたため、出場の機会がなかった。しかし、今回私と同じ思いを抱いたのか、今期毎月東京からの強硬出場を申し出てきた。
果たして、鉄は研ぎすさまれていたのか、それとも錆び付いているのか?
結果は圧巻の4連勝!
100ポイント超えで、堂々の首位スタートとなった。
ポイントは1回戦東1局。
親の仕掛けに対し、ダブもドラも見えていない状況の中、他家にダブが1枚ずつ持って、回っているという読みで、ダブ切りリーチを敢行。
読みを外せば親満放銃スタートという中、その読み通りにはまり、待ちはカンとけっして良くないマチではあったが(実は他家に暗刻)、ハイテイ前に力強く2,000・3,900のツモ。
その後も、歴代のネームバリューを存分に感じさせ、終始藤本のペースで最後まで押し切った。
藤本の感性からくる「読み」の精度は非常に高い。
やはり私の優勝に対抗する一番手である事は間違いない。
一般の方に目を向けると、優勝経験者の光岡さんが80ポイント強の2位、同じく優勝経験のある押川さんが70ポイントの4位と好発進を果たす。
流石経験者は勝ち方を知っているようだ。
これに続けと、小泉さんが49ポイント(5位)、窪田さんが30ポイント(6位)と健闘している。
さて、大口を叩いた私であるが、結果は75ポイントの3位。
数字だけを見ると良いスタートとも言えるが、私的には消化不良の結果であった。
その訳は、2回戦・3回戦をトップとし、本日最終4回戦も大きなトップ目での東4局の親。
お化け配牌からの好ツモで、4巡目で、早くも下記の1シャンテン。
ドラ
7巡目に上家から場に3枚目のが捨てられ、これをチー。
が2枚切れという事もあり、切りでカンのテンパイ。
チー
は場に1枚切れ。
「これは間違いなく山にいる!」
そう確信しながら、巡目が深くなってくる。少しずつ自分の感性に自信がなくなってくる。
12巡目、下家の恵比須さんからが打たれる。を打つ以上、こちらもテンパイだろう。
そこへ次にツモって来たのが…。
チー ツモ
カンに絶対的な自信を持っていたはずなのに、迷いが生じ…。
「が今出たので、狙い目かも。」
「もしかして、もうは何処かに固められているかもしれない。ならば、ツモで親倍?」
打…。切った瞬間、悪寒が走る。
次巡のツモは…、!
どうして、自分の感性を貫けなかったのか?
この詰めの甘さを直せない限り、優勝の二文字はないでしょう。
第2節の各選手の熱い闘いを是非御期待下さい。
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