サンフランシスコ麻雀大会レポート① ジェン
2016年10月17日
Day 1
9月になるといつも最初に思うのは、同時テロが起った9月11日に何をしていたのか。毎年、その日に予定を入れようとして思い出す。
ちなみに私はそのころ、京都でドイツ人のルームメイトと一緒に住んでいた。
麻雀というゲームはほとんど聞いたことがなく、ジェロという演歌歌手と同じ日本語の授業を受け、同じダンスサークルに入っていた。
2016年の今、私の職業はプロ雀士。2016年9月11日の予定は麻雀大会。しかも、日本に住んでいる私を呼んでくれたのは北カリフォルニアにベースがあるパシフィック麻雀リーグ(PML)だった。
大会の会場は私のふるさと(?)のアメリカになる。ふるさとと言うかな。
サンフランシスコ市で行われる大会だが、実はこの麻雀大会がきっかけで初めてサンフランシスコを訪ねることになった。
アメリカ人だからアメリカのことは何でも知っていると思われがちだが、知らない土地に行くと、とてもシャイな私は戸惑ってしまう。
4泊4日、知らない場所へ一人で旅立つということは、いくら歳を重ねてもドキドキして不安になる。
しかし、サンフランシスコに行ってみたい!麻雀をしたい!10年をかけて一生懸命に英語圏へ日本式麻雀を広げようと頑張ってきた成果をこの目で見たい!という気持ちで荷造りをし、愛犬のルナに「またね。」のチューをして、緊張しながら羽田空港から深夜に出発する便に乗り込んでアメリカへ向かった。
大会はサンフランシスコ国際空港の近くにあったホテルで開催されたが、都心から遠いため一泊目と二泊目はAirBNBからゴールデンゲート公園の近くの叔母の家に泊まることにした。
AirBNBを1人で使うのも初めてだったので、またまたドキドキ。
アメリカに着いて入国を済ませたら、まずはどうにか宿泊先への行き方を考えなければならない。バスはわからない、シャトルバスはもっとわからない、タクシーは高いだろうと思い、パリの世界麻雀選手権に参加した時によくお世話になったUberのアプリを開けてみた。2分で迎えにきてくれる車があったので、それに乗って1時間もかからず、なんとかAirBNBのクラウジアおばさんの家に到着した。まだ20時なのにとても疲れて、夕食のレストランを探すエネルギーはなかったため、まずはスーパーへ行った。
アメリカのスーパー大好きな食べ物ばかり!大好きなサンドウィッチばかり!すぐに「帰ってきた。」ような幸せな気分になった。疲れも忘れて、1年以上見ていない、日本では手に入らない食べ物でかごをいっぱいにして、とても満足した気持ちで帰った。
そして、日本では見ることのできないアメリカのテレビを見ながら、スーパーでオーダーしたジェン好みのサンドウィッチを食べた。
そうだね。ほとんどの麻雀のプロは海外の大会に行くことがあれば観光、有名なレストランと典型的なアメリカ料理(参考:山井さんのニューヨークへの旅)を食べたいかと思うが、アメリカ人の私とガースはそこが違うかな。
アメリカに行く時は、日本では買えない、全く有名ではないごく普通のスーパーの普通のパン屋のドーナッツ、日本で見かけない材料で作ったごく普通のサンドウィッチ屋の普通のサンドウィッチと日本では店舗がない普通のファストフードの普通のハンバーグを食べたくなる。お土産はゴールデンゲートブリッジのマグネットなどではなく、日本のスーパーでは売っていない子どもの頃に毎日食べていたコーンフレークとPepperidge Farmのクッキー。実はスーパーに行くために空っぽのトランクを1つ持って行った(笑)
眠たいと思ったのに日本→アメリカの時差ぼけは強いものだ。朝まで眠れず、唯一、観光のできる金曜日の午前が過ぎてしまった。
サンフランシスコにいる唯一の知り合いはその時間、仕事中。私がアメリカ人だからか、森山会長と山井さんがニューヨークに行った時のようにガイドしてくれる人も特にいなくて、観光したい気持ちもあるのに移動手段がない、知らない町ではなかなか勇気を出せない。どうしよう。そんな私を救ってくれた人が3人もいた。
宿泊先のクラウジアおばさん大好き!私の部屋にトントンして観光用の地図を渡してくれた。まずは、私が一番行きたかったIn&Out Burgerがあるサンフランシスコの最も人気な観光地Fisherman’s Wharfへの行き方を教えてくれた。
助かった!自信ができた!出かける!と思ったら、私の寂しそうなFBの投稿を見て救おうとしてくれたのは、今回のPML大会の審判をしにきたTuvy君だった!お兄さんがサンフランシスコに住んでいるためこのあたりには詳しくて、またUberで迎えに来てくれた。Fisherman’s Wharfまで30分くらいかかったので、色々な話ができた。Tuvyは、麻雀を覚えたくて仕方がないから、今年の秋から来日して日本語と麻雀の勉強をするようだ!楽しみ!!!
Tuvyは最初にいくつかのレストランを案内しようとしてくれた。私は「In&Outに行きたい!」と言ったら、とても笑顔になって、たまたま着てきたIn&OutのTシャツを見せてくれた。やった!
In&Out Burgerというファストフードはカリフォルニア州、ラスベガス洲でしか店舗がないとても美味しい、とても有名なハンバーガー屋さんだ。秘密のメニューもあって、世界の他ではどこにもない味だ。サンフランシスコ市の唯一の店舗で、とても混んでいたので、並んだ。
最高
Perfect
Tuvyと一緒にIn&Outバーガー |
食べている間に日本プロ麻雀連盟のガースから連絡があって、Fisherman’s Wharfに向かいます!と車で向かい始めたらしい。着くまでちょっと時間がかかりそうだから、とりあえずPier 39という埠頭に向かった。ロスにあるサンタモニカブリバードに似ているかな?でも、寒い!風景はカリフォルニアなのに気温はシアトル!上着1枚では大きな間違い!
Pier 39で一番見たかったのは、あしか!1980年代のカリフォルニア州以来、地元のアシカはみんなPier 39に住んでいるらしい。そこからは、昔は国営刑務所だったAlcatrazも見えた!実はAlcatrazのツアーはとても興味深かったけれど自由時間はもうすぐ終わる。とりあえず、Tuvyさんと解散してガースプロを待つ。。。待つ。。。待つ。。。
Alcatraz刑務所 |
やっとガースプロが着いた。まずアメリカでガースプロがやりたいピンボール探しへ!そうだ、アメリカのゲーセンは日本ほど面白くなくて、魅力的なのは昔ながらのピンボールだけ!
寒い!ガースは寒くない
だからFisherman’s Wharfにある昔ながらのゲームセンターに行って、ガースプロはハイスコアを狙って、次々とフリーゲームが出たから、暇だった私はポケモンGOへ!日本ではないポケモンがいるかな?と思って起動してみたら、画面が日本のものと違う!スポットにポケモンが待機している!近くのスポットにXXを捕まえに行った!
ガースプロのピンボールがやっと済んで、お土産の買い物ターイム!
お土産は…ドラッグストアで売っている日本では買えないシャンプーとリンスと歯磨き粉!わーい!楽しいーーわけがないよね(笑)
でも、そんなものですよ。
買い物が終わったらまたTuvyさんと合流し、麻雀大会の会場へ行って準備を手伝った。その準備は・・・
全自動麻雀卓だった!実は今回初めてのPML大会の一番の売りは、全卓自動卓!最新REXX6台を日本から輸入!他の8卓は以前、中国から輸入した卓で手積みは一切ないように用意されていた。
最高!
Perfect!
いよいよ日本式麻雀は海外へ本格的に普及される!と感動した。実はガースプロとジェマプロと3人で2006年から一生懸命、日本式「リーチ麻雀」を海外へ普及させる活動を行ってきた。今回、このPMLに参加して泣きそうになった。
正直、手伝うことの方が多くて、私とガースプロはあまり準備の役に立たなかったが、自動卓が少ない海外でまだ習慣になっていない使われていない卓の牌の並べ方を教えた(不必要!!笑)。うんうん、えらいえらい。
20時くらいには、サンフランシスコに最近引っ越してきた、中学校の同級生とその奥さんとタイ料理を食べに!
いや?アメリカに行けばタイ料理を食べたくなる。日本のタイ料理よりも味が濃くて、辛さは調整してくれる、糖分を気にしなければ
最高!
Perfect!
お休み
と今回はここまで。
次回は大会の模様などもお伝えしたいと思います。
カテゴリ:プロ雀士コラム