第16期関西プロリーグ A・B・Cリーグ 第1節レポート
2017年05月16日
Aリーグ第1節:宮田豊夢
関西最強を決める戦いがここにある。
暖かい春の日差しが降り注ぐ中、関西屈指の雀士達が集結した。
関西プロリーグ Aリーグ、その頂を極めるのは果たして誰になるのであろうか。
A1卓(坂本・仁科・稲岡・米川)
注目は、女流桜花・関西プロリーグともにAリーグ昇級を射止めた稲岡。
しかしここはAリーグの高い壁にはばまれ▲50.9Pと乱調。
仁科が貫録の強さを見せ+41.4PとAリーグ内では一番のスタートを決めました。
A2卓(宮田・貫上・佐々木・横山)
昨年の決勝戦で苦杯をなめた貫上が意地の強さを見せつける。
勝負手をしっかりと引き付けてから放つリーチが実に鋭く、名刀のような切れ味。
+22.6Pと好スタートを決めました。
A3卓(藤川・辻本・森下・勝間)
この卓が最も拮抗していました。
卓内トップが勝間の+5.4P、卓内ラスが藤川の▲3.2P。
順位が目まぐるしく変わる展開で、誰も譲らないという強い決意が4人から見られました。
リーチが決まる者となかなかアガリ切れない者の差が、ポイント獲得に大きく関わってきます。
今さらながらですが強く感じた1日でした。
Bリーグ第1節:山神剛
初めまして。24期生、山神剛と申します。
今期Bリーグのレポートを担当させていただきます。
拙い文章ですが、お付き合いよろしくお願いします。
1卓(高谷・上村政・大橋・丸山)
2卓(上村宜・吉田圭・筒井・山神)
3卓(中川・山中・吉本・城)
4卓(松永・原田・山室・辻井)
第1節は全員が横一線でのスタートになります。
これから1年間戦うにあたり、誰もが、まずはプラスでスタートをしたいと思っているでしょう。
1卓
1回戦、2回戦と連続でトップを取った丸山が順調な滑り出し。
4回戦でもトップを取り、+69.5Pとトータルでもトップスタートとなりました。
2卓
1回戦、各々が思うようにアガることが出来ずに、小場が続いたオーラス。
(筒井22,100 吉田30,900 山神28,500 上村38,500)
仕掛けた吉田がキッチリとアガリきって、30.000点をキープ。
2回戦でも小場が続き、2着から4着まで2,000点差もない所から、筒井が傷口を広げない様にと、苦しさを見せながら沈みの2着アガリ。
山神は36,900での1人浮きと、展開に恵まれた形になりました。
競技ルールでは原点の30,000点さえ超えていれば順位点で加点が付く為、まず目指すのは30,000点だと思いますが、たとえ沈んでいても2着ならば順位点は▲1.0Pとなるため、僅差でも4着の順位点▲8.0Pとの差はとても大きいと感じます。
2回戦終了時
山神+13.4P 上村+8.9P 吉田▲4.6P 筒井▲17.7P
3回戦はこれまで苦しいながらも耐えてきた筒井が5,200、7,700、2,000・4,000と順調に加点していき、これまでのマイナスを帳消しにする49,500持ちのトップとなります。
4回戦
7,700、8,000が飛び交う中、南3局で吉田が沈んでいる所から連荘で本場を重ね、流局で迎えたオーラス5本場。
(筒井30,400 吉田31,900 山神26,300 上村30,400)
供託のリーチ棒と5本場というところで、4着目の山神ですら1,300点で浮きに回るという大接戦になりました。
全員が早くアガリたいと思うが揃って手が進まず、場が動いたのは終盤14巡目、筒井が先制のリーチ。そして、同順で吉田も追っかけリーチ。
4着目の山神はリーチ棒2本で、アガリきればトップという状況になりましたが、途中面子手と七対子の間で迷ってしまい、リーチ後は勝負すらさせて貰えませんでした。
結果は3巡後、先制リーチの筒井が
リーチ ツモ ドラ
見事2,000・4,000のツモアガリで1人浮きのトップを決めました。
3卓
2回戦、中川が60,000点超えの大トップを取り2連勝。
その後も2着、3着と安定した戦い振りを見せ+66.0Pと好スタートを切ります。
4卓
4回戦(3回戦終了時 松永+3.3P 山室+38.7P 辻井+9.6P 原田▲51.6P)
南1局 親・原田
ここで辻井が十種十牌の配牌を貰い、国士無双に一直線。
3巡目にネックだと思われたドラのを引き、1シャンテンになります。
これはアガれるのではないか?と期待して観ていたのですが、8巡目に親の原田がこのままでは終われない、とリーチ、数巡後に1,300は1,400オールのツモアガリ。
1シャンテンのまま手を回していた辻井の余剰牌は原田の当たり牌、でした。
結果は、東4局にドラ待ちの七対子を一発でツモアガリした山室が、そのまま得点を守りきりトップになりました。
トータルでも+58.9Pの好スタートとなり、これからが戦いやすくなりました。
次節ではどのように変わるのか?ヒートアップしていきそうです。
C1リーグ前期第1節:長尾浩平
暖かくなって良い気候の中、リーグ戦が開幕しました。
今回レポートを担当させて頂きます長尾です。拙い文章になると思いますが半年間よろしくお願いします。
今回の対戦の組み合わせは
1卓(掛樋、獅坂、川上、後藤)
掛樋(0-1-3-0)▲11.4P
獅坂(1-1-1-1)▲5.1P
川上(0-2-0-2)▲22.9P
後藤(3-0-0-1)+39.4P
1期でBリーグに返り咲きを狙う掛樋に、今回こそはと昇級を狙う獅坂、川上、後藤の戦いは4戦3勝の後藤の1人浮きとなりました。
2卓(中安、稲垣、中野、吉田)
中安(1-1-1-1) ▲12.0P
稲垣(0-1.5-0.5-2)▲24.9P
中野(1-0-2-1) ▲17.5P
吉田(2-1.5-0.5-0)+54.4P
昇級してきた吉田が勢いをそのままに全戦+でまとめ1人浮きに。
現在トータル1位になり連続昇級できるか注目です。
3卓(赤木、木下、高橋(悟)、高橋(正))
赤木(0-2-1-1) ▲8.8P
木下(2-1-0-1) +33.5P
高橋(悟)(1-1-2-0)+18.2P
高橋(正)(1-0-1-2)▲42.9P
安定した成績を残し前回3位で、今回はと期待にかかる赤木は波に乗れずに苦戦。
やっと最小失点に抑えたといった所です。
奮闘したのは木下。今後に期待です。
4卓(長尾、土田、辰巳、長野)
長尾(0-2-0-2)▲42.1P
土田(2-1-0-1)+48.0P
辰巳(1-0-3-0)▲30.7P
長野(1-1-1-1)+24.8P
土田が持ち前の攻撃力を発揮し大幅なプラスを手にしトータル2位になりました。
このまま次節以降も攻めを発揮できるか注目です。
1節を終えて上から下までそこまで差のない緩やかな立ち上がりになったと思います。
今後どんな展開になるのか楽しみです。
C2リーグ前期第1節:音羽なお
音羽なおです。初めてレポートを書かせていただきます。よろしくお願いします。
初めてのプロリーグでとても緊張しました。対局した事ない方がほとんどで最初は手が震えたりしていましたが、アガリに向かう事、自分らしく麻雀する事、常に向上心を意識し冷静になり麻雀する事をずっと強く思い挑みました。
マスターズプロアマ予選を勝ち抜いた、同期の宮澤と同卓で更に緊張しました。
3回戦オーラス、トップ目。
牌配
ドラ
ソウズのホンイツを目指そうか456の三色を目指そうか迷いました。
ソウズに決めようと、まずは切り。しかし、流れは違がった。を引き次巡引き、も引いた。
対面の宮澤からリーチが入るも、ようやくテンパイ。を引き入れ、ドラを切りリーチ。
リーチ
をツモリ、リーチ、ツモ、タンヤオ、ピンフ、リャンペーコーの 3,000、6,000を加点。
オーラスで勝負にいくかいかないか。相手との点数や2着目との差を意識し前に進んだのですが、を残していたら、を引き入れ567の三色になっていて、がリーチ者から出たので三色の方がアガリが早かったなぁと。
どちらがよかったのかは打点に関わらず、これからの勉強の課題でもあります。
2卓での同期の行野と山本の対戦から。
4回戦、東場で小刻みにアガリを重ねた山本38,000点持ってトップ。
南場に入って行野が反撃する。
をチーしてを引き入れてテンパイ。
チー ドラ
対して山本も早く、ここは安くてもアガリにかけたいところでしょう。が、チーしてテンパイのチャンスを取らなかったのです。
両面待ちになっていて悪いとも思えません。その矢先の行野のテンパイでした。行野はこれを二でツモって2,000・3,900。山本を逆転して幸先のいい出足となりました。
次節に向けて、一打一打を大事にし、先輩方に気持ちの面では負けないように、自分の気持ちと戦いながら頑張って昇級に向けて頑張りたいと思います。
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