麻雀日本シリーズ、麻雀日本シリーズ レポート

女流プロ麻雀日本シリーズ2018 第3節レポート 石田 亜沙己

本日で女流プロ麻雀日本シリーズ2018も後半戦に突入する。
上位陣がポイントをのばすのか、それとも下位陣が巻き返すのか。
各自の戦い方にも注目だ。

11回戦(仲田、山脇、魚谷、亜樹)

最近、好成績を残している山脇が初登場。
ここでも持ち前のゲームメイクで勝ち切ることができるのだろうか?

南場を迎えて山脇以外の亜樹、仲田、魚谷の3者がデットヒート。

南2局に魚谷がトップ目の亜樹から3,900の直撃でトップに迫る。

南3局、仲田が一通のリーチを打つも山脇の3,000・6,000のツモアガりとなる。

そして迎えた南4局、亜樹が安めながら4,000オールのツモアガリでトップを盤石にする。
1本場、山脇がアガリ3着に浮上。仲田は痛い4着となった。

12回戦(仲田、朝倉、池沢、和久津)

東1局、親の仲田が3本積み先制する。
しかし東2局、朝倉が仲田から12,000の出アガリでトップ目に立つ。

その後1人苦しい展開の和久津だけが点棒を削られる。

南3局、2軒リーチの中、和久津に四暗刻単騎ドラ3にもとれるテンパイが入る。
選択は三暗刻ドラ3に受けたが、結果テンパイ打牌が池沢に放銃。
結果論だが、点数状況的にはドラがなければ目をつぶって四暗刻に受けていたと思われるだけに痛い放銃となってしまった。

その後は仲田が池沢とのトップ争いに8,000直撃で競り勝った。
朝倉は2着に浮上。前節までと違い、捌きをいれながらプレーオフを視野に置いているような戦い方に見えた。

13回戦(和久津、山脇、亜樹、朝倉)

ここでも、和久津には苦しい展開が続くが、南1局ついに持ち前の攻撃力を発揮する。
2,600オールは2,800オールをアガると次局、3者に先行されるが高めタンピンのテンパイが入りヤミテンを選択。
これが功を奏し亜樹からの出アガリとなった。

そして7本場、トイトイ役2をツモアガリ、60,000点オーバーに。

2着には朝倉、確実に加点する。
山脇は連続3着となった。

14回戦(魚谷、高宮、山脇、池沢)

南場を迎えて山脇が40,000点のトップ目に立つ。
以下、高宮、池沢、魚谷の並び。

南1局、親の魚谷がリーチを打つも流局。

南2局、高宮が山脇から7,700をヤミテンで打ち取り、トップ目に。

2本場、魚谷が高めをツモり3,000・6,000。

五万五万五万六万七万二索二索六索七索八索六筒七筒八筒  リーチ  ツモ八万  ドラ四索  裏七万

魚谷のトップで終わるかと思われたが南4局、池沢が18,000を含む連荘でトップを奪い取り、暫定首位をキープした。

15回戦(魚谷、山脇、高宮、佐月)

14回戦終了時までの下位4名の戦い。
誰がプレーオフ圏内にポイントをもっていけるだろうか?

東1局。親の魚谷が

四万六万二索七索七索九索二筒五筒八筒南西発発  ドラ北

ここから1巡目発をポン。積極的に仕掛けていく。
残っている形が苦しいかと思ったがツモが伸び、12巡目にツモ。大きいアガリとなった。

六万六万五筒五筒東東東  ポン七索 上向き七索 上向き七索 上向き  ポン発発発

そのあと、1,000オールをアガリ2本場。メンホンのフリテンリーチと勝負に出る。
同巡、高宮もドラを暗刻にして追っかけリーチ。しかしここは魚谷が1発でツモり、裏ドラものって8,000オールでトップを盤石とする。

三索四索四索五索五索六索六索七索東東中中中  リーチ  ツモ八索  ドラ八万  裏七索

さらに次局、佐月から7,700をアガリ80,000点オーバーに。
南1局にも7,700をアガリ一気にプレーオフ圏内に。

熾烈な2着争いは山脇が制した。
4着は高宮。残り回数はあるがかなり厳しい位置になってしまった。

システム

■予選全24回戦(各自8回対局)を行いポイント上位8名がプレーオフ進出
■プレーオフ全4回戦(各自2回対局)ポイントを持ち越し上位4名が決勝進出
■決勝全4回戦

予選成績

順位 名前 1回戦 2回戦 3回戦 4回戦 5回戦 6回戦 7回戦 8回戦 合計
1 池沢麻奈美(連盟会長推薦) 25.1 10.4 26.6 ▲ 22.4 ▲ 8.6 29.4     60.5
2 二階堂 亜樹(女流プロ麻雀日本シリーズ2017優勝) ▲ 4.8 ▲ 9.0 ▲ 8.0 26.4 34.6 33.6 ▲ 28.3   44.5
3 朝倉ゆかり(第16期女流雀王) 3.4 12.4 12.4 6.5         34.7
4 西嶋ゆかり(第15期プロクイーン) ▲ 10.5 29.6 25.2 ▲ 14.1         30.2
5 仲田加南(第12期女流桜花) 5.7 10.7 8.2 ▲ 22.6 27.3       29.3
6 黒沢咲(連盟会長推薦) 19.7 ▲ 25.3 27.9         22.3
7 魚谷 侑未(連盟会長推薦) ▲ 22.1 ▲ 34.7 ▲ 41.4 34.8 0.5 12.7 71.1   20.9
8 西嶋千春(第17期女流最高位) 15.8 ▲ 26.6 32.7 ▲ 7.4         14.5
9 和久津 晶(連盟会長推薦) 6.7 ▲ 10.0 ▲ 9.0 ▲ 1.7 ▲ 10.6 ▲ 31.1 38.2   ▲ 17.5
10 佐月麻理子(第26期麻雀マスターズ) ▲ 21.6 7.5 10.4 ▲ 29.3 ▲ 24.8       ▲ 57.8
11 山脇千文美(連盟会長推薦) ▲ 11.5 ▲ 16.4 ▲ 32.7 ▲ 10.2         ▲ 70.8
12 高宮 まり(連盟会長推薦) ▲ 36.6 ▲ 28.7 ▲ 9.4 ▲ 36.1         ▲ 110.8