第15期女流桜花Aリーグ第5節B卓レポート
2020年09月13日
今期の女流桜花は、1節4試合の全7節28試合で行われます。
第7節終了時にピンクゾーンに入った下位3人は女流桜花Bリーグへ降級。
オレンジゾーンの1人はAリーグ最後の1枠を賭けた入れ替え戦へ。
グリーンゾーンの上位8人はポイントを持ち越してのプレーオフを行い、その結果上位3人が古谷知美女流桜花が待つ決定戦へ進出になります。
【第5節B卓結果】
稲岡+21.7P 亜樹+13.7P 魚谷▲11.4P 西山▲24.0P
この日は稲岡が+21.7Pと前節からの好調をキープし、トータル+26.0Pとスコアを伸ばしました。
卓内トップだった稲岡は手数の多さに定評があり、それが活きたのが1回戦の東4局。
魚谷のマンズのホンイツ仕掛けと稲岡のリーチに挟まれた亜樹が、前巡にを切れずにテンパイを外すも、を引いてテンパイ復活するや今度は稲岡の無筋であるを勝負に踏み切りました。
打点重視のスタイルに変わってきた魚谷に対し、稲岡は手数重視。
魚谷のホンイツ仕掛けと稲岡のリーチを比較して、手数重視の稲岡のリーチのほうが安いパターンも多くて勝負しやすいと判断したのでしょう。
しかし、亜樹の勝負したでリーチ・タンヤオ・ピンフ・ドラの7,700点をアガった稲岡は、これを切っ掛けに1回戦で大きなトップを獲ります。
稲岡は女流桜花に第8期から参加していて、第10期にCリーグ5位。
続く11期にBリーグ5位から入れ替え戦に出場して勝ち上がり、連続昇級でAリーグ入り。
高いフーロ率で沢山参加するスタイルは「浪速のガトリング砲」と呼ばれ、毎局熱い勝負が見られるのが特徴です。
手数の多さには放銃がつきものでAリーグでは苦戦していますが、残留を続けて今期で4年目。
参加率が高いまま失点を減らす、ロン牌以外は押すという究極のスタイルに稲岡がどこまで近づけるか注目しています。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート