第15期女流桜花Aリーグ第6節B卓レポート
2020年10月13日
1回戦の東1局に亜樹の小四喜が出ました。
その柔らかな所作に経験の深さを感じます。
鳳凰戦A2リーグ・Mリーグや様々な対局に出続けながら女流桜花はAリーグから一度も落ちたことがない鉄人・二階堂亜樹。
第2期・3期と連覇したことで女流桜花と言えば亜樹という印象がありましたが、ここ数年は仲田と魚谷に主役の座を譲っています。
今節は+16.7Pして7位に浮上。
普段守備型の人が攻撃にバランスを寄せた時の麻雀は見ていて熱いので、亜樹が追いかける展開でプレーオフに残ると楽しくなりそうです。
この日、苦しんだのが2位スタートの中山。
前節の同卓は瑠美・山脇・白銀で今節の同卓が亜樹・山脇・白銀と、瑠美のところが亜樹と入れ替わった卓組になっていました。
前節は瑠美の仕掛けに受けなかったことが功を奏して大きくプラスした中山は、今節の東1局の亜樹の仕掛けにも同様に対応。
この過去の成功体験が裏目に出てしまいました。
オタ風をポンしていた亜樹のドラから切られたリャンメンターツ落としに対し、攻め返したことで小四喜を親被り。
中山は強気の攻めがハマると大きくプラスしますが、その武器の出しどころを今節は間違えてしまって▲57.1P。
トータルが+41.3Pになり6位まで順位を落としました。
いきなりの大物手が飛び出す展開にも、自分は満貫分払っただけと全く動じた様子を見せない山脇。
流局を挟んでの5連続アガリなどで役満をアガった亜樹を逆転しての2連勝。
最後はかなりポイントを削られてしまいましたが、+18.6Pで2位に浮上です。
一方テンパイから小四喜のあたり牌を止めて降りた白銀は序盤で苦しむも、3回戦4回戦と連勝して+21.8P。
2節連続の卓内トップで9位に浮上し、プレーオフ進出も見えてきました。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート