第15期女流桜花第4節C1リーグレポート
2020年10月27日
女流桜花C1リーグは全5節で上位6名がBリーグへ昇級し、下位7名はC2リーグへ降級。
昇級者の中でも2位はAリーグ入れ替え戦の1回戦、1位は入れ替え戦の2回戦から出場する権利が得られます。
女流桜花C1リーグには注目の選手・宮内こずえがいます。
第10期女流桜花を制した時にプロクイーンも獲り、一時は女流の頂点に立っていた宮内。
手なり女王なんて呼ばれることもあるが、この日は手なりだけではない強さを見せました。
トップ・2着できた3回戦、南4局1本場。
ターツオーバーで何を切るか迷うところ、宮内は下家の仕掛けに危ないピンズのターツ落としを選択しました。
満貫までなら宮内は打ってもトップのままです。その一方で宮内のトップを脅かす存在である2着目菅原の持ち点は37,000点。
満貫を放銃すると原点を割って順位点がマイナスになってしまうため、ダブ南をポンしている古川には真っ直ぐ押しづらい状況です。
ここで古川に鳴かれても菅原の手を遅くしてトップ率を上げながら追加点が狙えるので、宮内は悠然と手を進めていきます。
狙い通り菅原の手を止めながら連荘することに成功した宮内は、3回戦もトップを獲って暫定9位に浮上。
最終節での逆転昇級が見えてきました。
C1リーグ第4節、この日一番勝ったのが大野。
4試合のうち1人浮きのトップを3回奪取して+110.9Pでトータルも暫定3位へ浮上。
Aリーグ入れ替え戦に出場できる2位以内も見えてきました。
別日対局の2位桜川(+108.1P)・7位水越(+65.6P)・8位伊達(+60.9P)・13位手塚(+0.2P)の結果次第で上位の順位が大きく変ってくることもあり、最後まで面白い昇級争いになりそうです。
(文:越野智紀)
カテゴリ:女流プロリーグ(女流桜花) レポート