グランプリ レポート

グランプリMAX一次予選D卓レポート

 

一次予選の第4試合目、D卓に出場する選手はともたけ雅晴(九段シード)吉田直(ランキング11位)HIRO柴田(ランキング18位)麓征生(ランキング21位)の4名。
ここまでベテラン勢が苦戦していく中で、九段シード最後の砦となったともたけが5回戦全連対で二次予選へ進みました。

このともたけの快勝劇の煽りを喰らってしまったのが吉田。

 

 

1回戦で跳満をツモられトップを逆転されると、2回戦以降もともたけの波に飲み込まれ後退していきます。

残る1つの通過席を巡る争いは終始リードしていた麓をH柴田が追いかける展開になりました。
二人の差が22.2Pで始まった最終戦も、H柴田が徐々に差を詰めていき、0.4P差まできた東4局。
チンイツをテンパイしたH柴田が白を切ると、ともたけからロンの声。

 

 

白・メンホン・ドラ2で18,000点です。
これで勝負あったかと思いきや、簡単に終わらないのが今期のグランプリMAX一次予選。

 

 

南2局の吉田の親リーチに現物が1枚しかなかった麓が、少し粘って北をトイツ落としすると、リーチ・七対子・ドラ2の12,000点に放銃してしまいます。
吉田はもう一発大きなアガリが必要でしたが、

 

 

1本場でH柴田のリーチに飛び込んで、吉田の反撃もここまで。
H柴田はリーチ・一気通貫・ドラ1の8,300点のアガリで麓に最接近しました。

 

 

南4局、H柴田は700・1300以上のツモか麓から1,300点以上を直撃すれば逆転。
お互い苦しい配牌でしたが、テンパイ・ノーテンでも逆転する差なのでオリられません。

 

 

残り1巡で麓がテンパイ、H柴田はテンパイすることができずに勝負あり。
最後まで目が離せない勝負になった一次予選D卓はともたけ・麓の勝ち上がりになりました。

<最終結果>
ともたけ+64.6P 麓+8.9P H柴田▲7.7P 吉田▲65.8P

(文:越野智紀)