第11期グランプリMAX決勝戦初日レポート
2021年03月20日
~充実の本田、連覇に向け視界良好~
3/13(土)第11期麻雀グランプリMAX決勝戦初日が開催された。
グランプリMAXとは、昇段の判定に用いられるポイントをランキング化し、ランキング上位者と、現タイトルホルダーが一同に会し行われる、本年度を締め括るタイトル戦になっている。
ルールは、日本プロ麻雀連盟公式ルール(一発・裏ドラ・カンドラ無し)で行われ、2日間、計8回戦で優勝者を争う。
今年決勝に残ったのは、以下の4名。
本田朋広
昨年度のグランプリ覇者C2リーグ所属。
今年は前年度優勝シードで、ベスト16からの勝ち上がり。
沢崎誠
タイトル多数。
A1リーグ所属。
ポイントランキング2位。
ベスト16からの勝ち上がり。
山田浩之
A2リーグ所属。
ポイントランキング19位。
一次予選からの勝ち上がり。
柴田吉和
現十段位
B1リーグ所属。
十段位シードによりベスト16からの勝ち上がり。
本田は連覇を・山田は悲願のG1初タイトルを・沢崎は鳳凰戦の雪辱を、柴田は十段との二冠を。
それぞれの想いを胸に、立会人ともたけ雅晴の合図と共に、1回戦が開始された。
1回戦、沢崎の仕掛けを掻い潜って、山田がアガリトップを飾る。
2回戦 南場に入って本田が大爆発。ラス前で満貫をアガリ親を迎えると、好配牌からリーチ、ピンフ、ドラドラの11,600(沢崎から)。
次局も急所をアッサリ引き込んでこのリーチ!
高めを柴田からアガって1人浮き67,800の大トップ。
3回戦 苦しい展開だった、起親・沢崎がリーチ・ホンイツの大物手をドラ3の山田から。マムシの片目がとうとう開いたか?
大きな失点となった山田だが、見事なリカバリーで失点を戻すと、南場の親番で三色リーチを一発ツモ。(一発役は無いが)
山田自身、手応えがあったのだろう。ツモる手に力が込められていた。これも映像の醍醐味なんだと思う。
それにしても、苦しいのは柴田。3巡目、山に4枚生きのこのリーチもアガれないばかりか、3人テンパイにされてしまう。
柴田の心中如何ばかりか・・・
山田トップ・浮きの沢崎が2着。
4回戦 本田が純チャンのドラ待ちでテンパイ。ラス牌のドラを引きアガリ、大きなリード。
追う、沢崎・柴田は本田の親でツモアガリ満貫のテンパイ。
何とか親被りをさせたい2人だが、流局。2人には苦しい戦いが続く。
オーラス、親沢崎のリーチが入る。リーチ・タンヤオ・ドラ1の勝負手だ。
そこに対し、本田の対応が素晴らしかった。解説の勝又でさえ、「このアガリ、拾える人は、中々いませんよ。」
と、言わしめる見事な打ち回しで。アガリ切りトップを奪取する。
本田にとって会心の、他3人にとっては悪夢のオーラスであった。
これにて初日が終了した。
首位・本田、2位・山田、3位・沢崎・4位に柴田と続く。
本田・山田のマッチレースを中心に、最終日は回る事になりそうだが、沢崎・柴田も苦しい戦いを何回も制してきた、歴戦の猛者。
果たしてどんなクライマックスが待ち受けているのだろうか?
最終日は、3/20(土)に行われる。
(文:船木伸一)
カテゴリ:グランプリ レポート