第1期若獅子戦ベスト16AB卓レポート
2021年03月22日
若獅子戦は将来の麻雀界を担うスター選手を発掘することを目的として、今年から設立されたタイトル戦です。
出場した107名のうち成績上位12名と審査員に推薦された4名の16人が勝ち上がりとなり、ベスト16A卓に出場となったのは
櫛田利太(予選1位)澤谷諒(予選8位)宮澤太佑(予選9位)阿久津翔太(審査員推薦)の4名。
一進一退の好ゲームとなったA卓は最終戦の南3局。
トータル3番手の阿久津がトータルトップの澤谷から5,200点をアガって立場が入れ替わります。
オーラス親の阿久津は流局すればノーテンでも勝ち上がりでしたが、澤谷に満貫以上をツモられると親被りでトータル3番手に戻るという現状1番手でも油断は出来ない状況。
ここでオリやすく早アガリも狙える絶好の配牌を貰った阿久津でしたが、1巡目から受けの選択をして生殺与奪の権を他人に握らせます。
3番手に後退した澤谷は800・1,600以上のツモアガリか出アガリなら櫛田から1,000点以上・宮澤から2,000点以上・阿久津から3,200点以上で、さらに櫛田とのテンパイノーテンでも逆転と少し複雑な条件。
苦しい配牌の澤谷でしたが、9巡目にピンフドラ1のテンパイが入ります。
ヤミテンだと阿久津以外から出れば逆転ですが、ツモってしまうと届かない。
リーチならアガれば逆転ですが、流局テンパイノーテンでの逆転に宮澤テンパイの条件が足されるので少し難しくなります。
ここで澤谷は自らの手で勝ちを掴みに行くリーチを選択。
これに対し同巡櫛田にもテンパイが入ります。
澤谷が800・1,600から1,600・3,200をツモアガリをすると櫛田は敗退。
それ以上なら阿久津が敗退で、それ以下なら澤谷が届かず敗退。
澤谷がリーチ棒を出したことで流局しても櫛田の勝つ確率が上がり、櫛田も複雑な状況になりましたがリーチを選択。
澤谷と同様に自力で勝負にでました。
結果は澤谷が一発ツモの2,000・4,000で逆転トップ。
櫛田は直前に出したリーチ棒が響いてトータル3番手に落ちて敗退。
A卓からの勝ち上がりは澤谷・阿久津に決まりました。
<A卓最終結果>
澤谷+37.1P 阿久津+8.6P 櫛田▲13.8P 宮澤▲31.9P
同時に行われていたベスト16B卓は
浜野太陽(予選2位)曽篠春成(7位通過)高瀬翔(10位通過)鈴木誠(審査員推薦)の4名で行われ、こちらは3回戦で10万点に近いトップを取った浜野と、オール2着の鈴木が勝ち上がりを決めました。
<B卓最終結果>
浜野+45.0P 鈴木+41.2P 高瀬▲19.9P 曽篠▲76.3P
(文:越野智紀)
カテゴリ:若獅子戦 レポート