プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A1リーグ第4節C卓レポート

【鳳凰戦A1リーグ第4節C卓 接戦ながらも紺野が卓内1人浮き】

 

 

A1リーグも第4節。ここまではH柴田と前田がオールプラスでワンツーを走っている。先週行われた第4節B卓の直接対決で、H柴田+66.0P、前田+5.7Pと両者浮きながらもH柴田に首位を明け渡した前田に開局から試練が訪れる。

 

 

1回戦東1局。親番紺野がドラ六索を引いてテンパイ。456三色の可能性も残る最高の入り目で先制リーチに出る。

 

 

これを受けた前田はタンヤオイーペーコー、六索七万のシャンポンテンパイを入れていた。最終手番で六筒を持って来て手が止まる。もう自分のツモ番はない。
仮に3節まで▲100していたら絶対に打たないと思うし、新年度開幕1局目でも、今日の最終戦オーラスでもオリると思う。
トータル+131.8P持ち、まだ先の長い第4節1回戦東1局。前田は六筒を打ち12,000放銃。最初の1局から逃げるような、手を崩してオリる麻雀を打ちたくない。切るべき牌姿なら切る。意志が込められた打牌に見えたが、その後も立て直せないまま大きなラスを引いた。

他3者が激突したのは次局、東1局1本場。
杉浦は六筒九筒のテンパイを取らず。九筒が高めイーペーコーの形だが引いたのがすでに4枚目。ドラを切るには見合わないとの判断。
沢崎も自風西六索のテンパイを取らず。
その隙に一索四索七索で先制リーチを入れたのは親番紺野だ。沢崎はリーチ、タンヤオ、ピンフ高めイーペーコーで再度テンパイ、追っかけリーチで紺野にぶつける。
さらには、ドラを引いて一筒四筒中で再度テンパイした杉浦が追っかけ3軒リーチ。

 

 

結果は沢崎から中が出て、杉浦8,300(+2,000)のアガリ。
紺野トップ、杉浦大きいプラスの2着で1回戦が終了。

2回戦は沢崎と前田が競りとなったオーラス。前田は7巡目にメンホン七対子二索待ちのヤミテンをいれる。ラス目の杉浦が終盤にドラの南を重ねてテンパイ。ヤミテンとし、二索引きで前田と同テンに受け変える。

 

 

しかし結果は前田の跳満ツモ。悔しそうにアガリを見つめる杉浦の表情が印象的だった。

3回戦オーラス。紺野、前田、杉浦が3人浮きの接戦。親番前田が東南ドラドラの12,300をアガって2連勝。

 

 

4回戦は沢崎がトップ。この日の沢崎は他3者に比べてあまり勝負手の入っていないように見えた。4回戦目でやっと入り始めたがなかなか大きなアガリには結びつかず。

 

 

それでも親番で決めたリーチツモ七対子3,200オールとその後のゲーム回しの巧妙さでトップを取った。

 

 

卓内トップは唯一ラスを引かなかった紺野。沢崎は4回戦でマイナスをほとんど埋めた。杉浦はノートップながらもマイナス1桁で抑えた。前田はこの日卓内ラスだがそれでもわずか▲8.3Pのマイナス。序盤の失点具合と持っているトータルポイントを加味すれば上手く乗り切れたと言った所だろう。

 

 

次回の鳳凰戦A1リーグの対局者は
近藤久春
黒沢咲
藤崎智
吉田直
6/30(水)17:00開始予定。