女流プロリーグ(女流桜花) レポート

第16期女流桜花Aリーグ第5節D卓レポート

第5節D卓に出場した選手は

 

 

吾妻さおり(4位)・美波智子(8位)・杉浦まゆ(12位)・山脇千文美(15位)の4名。

前節▲105.7Pと大敗した後のインタビューで山脇は

「(ベスト8で敗れた)WRCもどうしても決勝に残りたかったし、今日も少しプラスすると、かなり…あの………上のほうが見えてくることもあって。私プレッシャーに弱いのかなと。2着に入ればいい、ラスらなければいいとかがあると余裕が無くなってしまう」

そう敗因を分析していました。

 

 

雀風だけでなくポイント状況の把握でもリアリストな一面を持つ山脇が『上のほうが見えてくる』と言う直前に少し息を飲み言い淀んだのを見て、今期は決定戦を狙うことが厳しくなってしまったことを自身で悟り悲しみの感情が溢れたように感じました。

放送対局を観戦していると選手の対局に賭ける思いが伝わってくることがあり、ふと感情移入して一緒に悲しくなったりします。

 

 

降級ゾーンの15位と厳しい位置からスタートした山脇でしたが、今節は鳴けば遠いホンイツが決まり、リーチを掛けたらリーチ・ツモ・ドラ2と他家を圧倒。
3連勝2着1回の+77.2Pでプレーオフ圏内となるトータル8位まで戻ってきました。

プレッシャーを跳ね除けての見事な復活に感動しかけたのですが

 

 

どうやら前節のインタビューで少し悲しそうな表情で言い淀んでたのは、単純に言葉が出てこなかったかお腹が空いてただけなことが発覚。

芽生えかけた感動の気持ちは一旦保留して、夜中にカップ麺を食べて感情移入することにします。

 

 

<第5節D卓最終結果>
山脇+77.2P 杉浦▲11.7P 吾妻▲25.0P 美波▲40.5P

(文:越野智紀)