プロリーグ(鳳凰戦)レポート

第38期鳳凰戦A1リーグ第8節B卓レポート

【第38期鳳凰戦A1第8節B卓 は大荒れ 勝ち頭は紺野 暫定首位の勝又は大きな1人沈みで5位に】

 

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本日の対局者
1位 勝又健志 +151.1
11位 紺野真太郎 ▲103.2
12位 吉田直 ▲120.3
13位 西川淳 ▲217.2

 

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最初のテンパイは勝又。三色のみのカン二索から嬉しいドラ九万引きでチャンタがついて3飜アップ、引き続き闇テンとする。

 

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吉田からリーチが入り三筒を押すと、一通確定の5,200を放銃。牌姿からして中三筒のシャンポンツモアガリはほぼ不可能。本人はさほど気にしていないとは思うが、牌に導かれるような開局の放銃は今日一日の勝又苦戦を予言していたのかも知れない。

南2局。親番の吉田はドラ白が雀頭の六筒九筒テンパイ。

 

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白をポンして単騎に受け、ソウズのホンイツもつけて18,000のアガリを決めた吉田が1人浮きトップ。紺野、西川、勝又の並びで1回戦が終了。

2回戦東1局1本場。ドラ中は4者が1枚ずつ抱えていた。

最初に中を切り出したのは親番の紺野。役なし闇テンのテンパイ打牌だ。
南家吉田は同巡に合わせ打ちとする。

 

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実は西家勝又はドラ単騎待ちだが、役がなくロン出来なかった。しかし九筒が引けたので三色の役ありテンパイとなる。
北家西川はドラが2枚切られたのをみてタンヤオテンパイに向かって3枚目の中を切り、勝又8,300のアガリ。
西川は勝又の手出しもわかっていただけに動揺があったか?その後立て続けに放銃して箱下となってしまう。
南2局1本場。素点回復を狙った西川はツモれば満貫のペン三索リーチを打つ。

 

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しかし三索をツモって牌を倒したのは吉田だった。メンチンツモイーペーコーで8,100オール(+1,000)を決めて2連勝。紺野がプラスの2着。勝又、西川の並びで2回戦が終了。

吉田の独壇場の2回の中+13.9と浮きをキープしていた紺野は3回戦に大爆発。東2局に闇テンの3,900オールをツモって連荘すると、2本場には

 

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メンホンピンフ一通の18,600のアガリ。これを放銃したのは勝又。インタビューで「(西川ピンズ、紺野マンズで)安牌が5枚しかなかった。紺野さんは五索の所で有効牌を引いていなければまだ三万は通ると甘えてしまった。アガリが見込めない以上、しっかりオリなければいけなかった。」と反省。残りの山から瞬時に必要な安牌の数を逆算する考えは鳳凰位を獲った時のインタビューでも発言していた。緻密に計算する勝又ならではの放銃だった。
一方、アガった紺野には「ペン三万が良く見えた。ホンイツにこだわりはなく、ソウズから埋まればリーチ。三万チーなら四索七索の1,500テンパイも視野に入れていた。「先に四万五万がくっついたのでじゃあ(ホンイツに)行っちゃえ」とツモ牌に素直に従い跳満に仕上げて3回戦は紺野がトップ。

 

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西川は一手変わり九蓮宝燈のメンチンなどをアガって+32.6と大きなプラスの2着。吉田、勝又の並びで3回戦が終了。

4回戦の勝負所は南2局。親番吉田がメンタンピンドラ五索八索の先制リーチを打つ。「567と678の手変わりもあった。今日の作戦的には闇テンのはずなのに六万引いて最終戦の親番5巡目。口が勝手にリーチと言っていた。(吉田)」意識的に打ち方を変えていたはずが、対局も終盤となり無意識に普段通りの選択をしていたと言う。

 

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その吉田の親リーチを受けた西川は途中六万九万リーチの選択もあったが、テンパイ取らず。ダブ南をポンして8,600(+1,000)を決めた。「あの局はホンイツにしたかった。アガれた事よりホンイツに向かえた事が嬉しい。形を作って戦って行くという事を思い出していきたい(西川)」これが決め手となり西川がトップ。プラスの2着に勝又、紺野、吉田の並びで4回戦が終了。

 

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対局後の第一声が「疲れました」と紺野。大物手が連続で飛び出す神経がすり減るような中でもバランスを崩さず+49.5で卓内トップとなった。
吉田もプラスで順位を1つ上げたが、後半の失速について「取りこぼしましたね」と悔しさを滲ませた。
西川は2回戦▲55.5からプラスに転じ、どんなに苦しくても腐らない、諦めない心の強さを見せてくれた。いまだポジションは厳しいが「プラスがこんなに嬉しいとは」と笑顔で語った。
勝又は▲83.0で5位後退となったが、「結果は良くなかったですが、いつも通り見直して反省してまた頑張ります」と前を向いていた。

 

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次回A1リーグ第8節C卓
2021/9/12(日)
※日曜開催のため14:00開始

藤崎智
吉田直
西川淳
HIRO柴田
解説 前田直哉

(文:編集部)