第1期鸞和戦ベスト16D卓レポート
2021年11月19日
【第1期鸞和戦ベスト16D卓、鷲見隼人、柴田吉和が勝ち上がり】
この日の対局者は、2次予選をトップ通過でジャンプアップした木島甲太郎
鷲見隼人(静岡支部所属)
藤島健二郎(Aリーグシードで2次予選から)
予選が十段位決定戦の翌日だった柴田吉和の4選手。
1回戦をトップで終えた藤島、2回戦東2局、この悪配牌を上手くまとめて2,600オールのツモアガリ。
この日の解説は藤島と同期の山田浩之。
藤島の実力を痛いほど知っている山田からは、名言はしないまでも、ここまで好調であれば、早くもひと席は藤島で決まったかといった雰囲気が感じられる。
同1本場、敗れはしたが、木島のファインプレーが藤島を楽にさせなかった。
木島が掴んだは、役なしとはいえこの形のテンパイでは止められないだろう。
ドラがにも関わらず、先にを切って宣言牌にしなかった藤島の工夫が生きたと誰しもが思ったはずである。
前局があったからか、藤島を研究していたのかはわからないが、木島はなんと切りで放銃を回避する。
そしてこの局の結末は、同じく役なしのテンパイで粘っていた鷲見がツモアガリ。
もちろん藤島は、を止められたことはわからないし、誰かにアガられて親落ちすることはよくあることと意に介していないだろうが、振り返ってみるとこの局が藤島のアガリになっていたら勝ち上がっていたように思う。
2回戦南4局、親の柴田、このリーチは非常に勇気がいる。
柴田は勇敢な男だと言い換えてもいい。
ヤミテンでも9,600、特に公式ルールでは魅力的な打点だし、もっと良い待ちに替わる可能性もある。
空振ってしまったらと思うとリーチの声はなかなか出ない。
次局は鷲見が1,300・2,600のツモアガリ。
南4局のこの点数から沈まされるとは、プロ歴の長い藤島もあまり経験がないだろう。
3回戦、木島がトップを取り、最後まで粘りを見せる。
最終戦は、柴田、藤島、鷲見の3者の競り、少し離れて木島、という並びでスタートしたが、藤島はほとんど手が入らず、柴田と鷲見が勝ち上がり。
好調だった2回戦までにどうにかできたのではないか、と対局後のインタビューで語っていたが、僕からは盤石に進めていたように見えていただけに、1つ勝つことの難しさを感じる1戦であった。
ベスト8A卓、11/19 17時~
ベスト8B卓、11/26 17時~
(文:福光聖雄)
カテゴリ:鸞和戦 レポート