第30期東北プロリーグ 天翔位決定戦レポート
2022年01月27日
【第30期 東北プロリーグ 天翔位決定戦レポート 優勝は石井良樹】
今期の天翔位決定戦は初の仙台からの生中継で行われた。
櫻井勇馬 二段 35期生
第29期東北Aリーグ1位
皆川直毅 五段 20期生
第1・7期東北王座優勝
WRC Online Festival 3位
石井良樹
第28期天翔位
菊田政俊 四段 32期生
第26・27・29期天翔位
第44期王位戦 2位
第28期麻雀マスターズ 2位
【1回戦】
南2局。ここまで一度もアガリのない石井にテンパイが入るが、345三色とソウズの一通の両天秤のテンパイ取らずとして打。
理想的な引きで3メンチャンリーチ。菊田から一通がつく
が出て8,000のアガリで1回戦トップ。
櫻井はオーラスに七対子ドラドラの6,400を皆川からアガって浮きの2着となった。
【2回戦】
東1局2本場。菊田と皆川がポンテンのツモリ三暗刻対決。
菊田がラス牌ので2,200・4,200(+1,000)のツモアガリを決める。
東3局。皆川のリーチを受けた櫻井はフリテン待ち。ここからピンズメンツを崩して迂回。
皆川と同じ待ちをツモアガる好プレーを見せる。
各者ベストを尽くすが、この後の石井が強かった。
東4局にとポン。8,000のアガリでトップ目に立つと
片アガリのツモで500・1,000。
ホンイツで1,000・2,000(+1,000)と軽快に局を回して石井が2連勝。
【3回戦】
東2局。今決定戦で一番苦戦している皆川にツモリ四暗刻の勝負手が入る。ドラのを切るが
自風のを暗カンした石井が、三暗刻確定のカン
でロン。8,300(+2,000)のアガリとなる。
南2局。皆川が再度ツモリ四暗刻。菊田からが出て12,000のアガリ。皆川の高打点が初めて決まった。
オーラス。3連勝目前の石井の点棒を少しでも削りたい櫻井がイーペーコー確定のドラ単騎リーチ。
をポンした親番の石井はこの挑戦を真っ向から受けて立ち、カン
で1,500(+1,000)をアガリ切る。
3本場で菊田がツモで2,300・4,300のアガリ。石井の1人浮きは何とか阻止したものの、3連勝での大量リードを許してしまった。
【4回戦】
いよいよ最終半荘。最初のアガリは2番手の菊田。4,000オールのツモアガリで石井を追う。
東2局。皆川3度目のツモリ四暗刻、待ち。
皆川、役満四暗刻。8,000・16,000のツモアガリ。
そして東4局には櫻井が純チャン三色、ペンを石井から直撃。
南3局に親番櫻井の仕掛け、菊田と皆川のリーチに挟まれた石井。自分でアガリに向かいを切ると
皆川のメンチン、16,600(+1,000)に放銃。箱下となってしまうが、それでもリードを持ってオーラスを迎える。
最終戦オーラス。皆川がツモれば逆転優勝のツモリ四暗刻でリーチ。
結果は皆川の1人テンパイで流局となり、全対局が終了。
第30期天翔位は石井良樹に決定した。
リードを持った石井の前線で戦い続ける麻雀は素晴らしかった。仕掛けとリーチとヤミテンを効果的に使い分け、3回戦まで完璧な試合運びを見せた。
大きなビハインドを背負った3名。菊田の4,000オール、櫻井の8,000直撃。皆川のツモリ四暗刻。最後まで誰も諦めずに戦ったからこそ、石井の優勝もより輝かしいものになったと思う。
今回対局した4名と東北リーグで切磋琢磨しているプロ達が今後も活躍する事を期待している。
第30期天翔位決定戦 最終結果
優勝 石井良樹
2位 皆川直毅
3位 櫻井勇馬
4位 菊田政俊
カテゴリ:東北プロリーグ レポート