北陸プロリーグ レポート

第24期北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第3節レポート

第24期北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第3節のレポートを担当させて頂きます。日本プロ麻雀連盟38期生の松井直大と申します。

初めましての方が多数かと思われますので、簡単な自己紹介から始めさせていただきます。

私は現在、石川県在住で、平日は会社員として働いております。
日本プロ麻雀連盟に入るきっかけは、学生の頃RTDリーグで活躍する麻雀プロに憧れ、麻雀店でアルバイトを始めた事からです。紆余曲折あり今年、麻雀プロになり憧れへの第一歩を踏み出すことが出来ました。
ここから一歩一歩頑張っていきます。宜しくお願い致します。

それではレポートに移らせていただきます。

5月29日、第3節が開催されました。
今期の帝陸戦は節短縮のため、全4節となっており、より一層、1節1節の重要度が増す形式となっております。
前節で折り返しを終え、今回の第3節では各プレイヤーがプレーオフ(上位8名)進出を見据えた打ち方にシフトしていく事が考えられます。

結果は以下の通りです。
・第3節合計の成績

 

100
100

 

日水さんが+62.7Pと大きく点を伸ばし、前回14位から1位へと躍進。
前節2位の藤本、ポイントを減らしてしまうも変わらず2位。里木(3位)、吉田さん(4位)と続きます。

現時点でのプレーオフのボーダーが43.3Pと稀に見る大混戦を極め、まだまだ結果が分からない状況となっております。
次回最終節ですが、皆さんにチャンスが残っていますので最後まで諦めずに楽しんでいきましょう!

今期初参加の山田さんと、1位に飛躍した日水さんへ印象に残った局と、最終節に向けてのコメントを頂きました。

・山田さんの印象に残った局
第3回戦 南3局 西家 0本場 ドラ一万
2人浮きで山田さんが約39,000持ちのトップ目、2着目が32,000持ち、親は23,000持ちの4着の場面。
5巡目に以下の手牌。

二筒三筒六筒七筒八筒二索二索二索八万八万南南南

一筒四筒待ちでテンパイ。

捨て牌には1枚も出ておらず、他家の捨て牌も露骨なピンズの一色手はいなかった。
大きくアガリにくるだろう親も、スピード感はなかった。
ヤミテンを選択することで難なくアガることは出来るだろうと感じ、リーチはしないことを決定。

結果は、四筒をツモ。700・1,300をアガリオーラスに向かうことになった。

試合後、「1回戦、2回戦と▲12.0P、▲11.0Pで終えていた。
ここでリーチをかけ、1,300・2,600をアガることで、オーラスに2着目は30,700点持ちになる。
1,000点出アガリか、800・1,600以上をツモアガれば1人浮きになることができるため、1人浮きが簡単な状況に持ち込めた。
リスクもあるが、プレーオフを狙うのならばポイント状況も加味し、1人浮きを狙える場面であれば積極的にリーチすべき反省した1局だった。
他のルールには無い、こういった選択の難しさが、連盟公式ルールの醍醐味であり、面白いところなので、今回参加して良かった。
次回、最終節だが最後まで準決勝を狙いたい。」と語る。

本人は反省していたのだが、どちらが正解だったのだろうか?

北陸支部のプロに尋ねてみたところ、
ヤミテンを選択する人が多かった。私、松井はリーチを選択。
この局だけで言えば、一概に反省する状況ではなかったと思える。
こういう選択も今後しっかりと勉強していきたい。

・日水さんの印象に残った局
2回戦 オーラス 
東家 浦田 19,800
南家 京田さん 31,500
西家 日水さん 38,200
北家 山元さん 30,500

3着目山元さんからリーチの発声。
「着順アップを狙ったリーチかな?」と考え完全撤退。
数巡後山元さんがツモの発声。
アガリ牌が初めに倒れて見えた牌は中
ヤバい!と思いましたが後の祭り。
リーチ、ツモ、中、ドラ1で、キッチリ捲られて2着で終局。
例え自分が押し返していても、アガる道筋は無かったが、やはり強い人は最後まで勝ち切ることを目指して戦うな、と関心させられた1局だった。

結果としては、全4回戦、+62.7Pと好成績で終え1位に浮上。
最終節への意気込みとして
「今現在首位でも、最終節の結果次第で準決勝に残れない可能性はありますが、最後まで愛する妻と息子に誇れる麻雀を打って、先ずはベスト8進出を目指します。」と語る。

北陸プロアマリーグ「帝陸戦」第3節の結果報告は以上となります。

次節6月12日(日)はいよいよ最終節。
プレーオフの椅子をつかみ取る8名は誰になるのでしょうか!?

長くなりましたが、最後まで読んで頂きありがとうございました。

(文:松井直大)