第39期十段戦 ベスト8A卓レポート
2022年07月21日
浜上・三浦が決勝へ!第39期十段戦ベスト8A卓レポート
7/15(金)、第39期十段戦ベスト8A卓が放送された。対局者は以下の通り。
三浦智博
四段 A2リーグ所属
前年度2位、ベスト16シードからの勝ち上がり
藤原隆弘
九段 B2リーグ所属
前年度3位、ベスト16シードからの勝ち上がり
藤島健二郎
六段 A1リーグ所属
六段戦からの勝ち上がり
浜上文吾
六段 第12・15期皇帝位
六段戦からの勝ち上がり
最初の大物手は1回戦東2局1本場。
藤島が3メンチャンの高目リーチタンヤオピンフイーペーコーで先制リーチをかけるが、追いかけた親の藤原がリーチツモイーペーコードラのアガリ。
1回戦はこの3,900オールを生かした藤原のトップ。
一方、初戦4着に沈んだ藤島も、2回戦では中打点のアガリを重ねて東3局までに46,000点持ちのトップ目。さらにその東3局で役役ホンイツトイトイの3,000・6,000!
一方、2回戦まで2着・4着と置いて行かれた格好の浜上も、3回戦オーラス親番では起死回生のメンホンテンパイ。
ここはリーチを選択!見事6,000オールを引き当て戦線へ復帰。ヤミテンにしていた場合は、恐らく藤島からの12,000直撃となっていたが、ツモアガリにより値千金のトップを手にした。
ここまで苦しかったのは三浦だが、上位陣に待ったをかけたのは4回戦東1局。親番でタンヤオピンフ三色のリーチをかけると、タンヤオピンフのテンパイを入れていた藤原から高目の直撃!
藤原が瞬間トータル4着目に沈むまさかの事態となった。
この回はこのアガリが響き三浦トップ・藤原4着。
なんと4回戦までに全員がトップを1回ずつ獲得し、最終戦を前にしてトータルは上下10P以内という超接戦に。
最終戦は東1局から藤原が連荘。3メンチャンを慎重にヤミテンに構え高目の5,800を藤島から。
続いての高目タンヤオピンフをここでもヤミテンに構え、1,300オール。
一刻も早く抜け出したい状況の中で、藤原らしい手堅い選択を見せた。
しかし東2局、浜上が目の覚めるようなピンズの引きを見せ、7巡目にメンチンテンパイ!
藤島から12,000のアガリとなり、明暗が分かれる。
三浦も南3局にホウテイで12,000のアガリを決め、藤原を2人が逆転する事態に。
オーラス、藤原は400・700条件が残ったが、4巡目に自らの勝利を確定させたのは浜上。七対子のアガリで試合が終了。
勝ち上がりは浜上・三浦!
次回、第39期十段戦ベスト8B卓の放送は7/22(金)15時〜。
対局者は魚谷侑未、近藤久春、石川遼、前田直哉。解説は勝又健志。
今期の決勝メンバーが確定する対局を是非お楽しみに!
(文・浜野太陽)
カテゴリ:十段戦 レポート