Aリーグレポート:西原亨
A卓(東谷×西原×浜上×藤原)
B卓(塚本×安東×青木×小車)
C卓(柿元×J真鍋×福田×新谷×名倉)
挑戦者の立場の者、それを受けて立つ者、各々が気を引き締めて迎えた開幕戦から第10節。
長かったようで、振り返ればアッという間だったというのが感想です。
毎節、精一杯の闘牌を4回戦。今期も各々が全力を尽くして終了出来たと思います。
今回1年で降級となってしまった名倉は、初のAリーグを体感して身に沁みて感じ取った事が多かったと思う。彼については、個人的には一番やりにくい相手として印象に残っている。
リズムの良い打牌、押し引き。来期は1年で必ずAリーグに返り咲く事を期待しています。
そんな中、決勝戦へのチケットを手にすることが出来た4名は実に幸せ者である。
価値観は人それぞれではあるが、私の中では「九州の頂点」と位置づけしている皇帝位を獲得できるチャンスなのだから。
また、今回は前回の決勝進出者が2名もいる。現皇帝位の浜上と東谷である。
決勝卓での経験値という点で、2人には有利な面が多々あると思う。
決勝戦ではこの2人から学べることが沢山あるはずだ。
そして、今回初の決勝進出になった藤原と西原。この2人、実は23期生で同期である。
下関で麻雀店を経営する藤原は、同期生の中で最も早くAリーグへの昇級を決め、それ以来陥落することなく戦い続けている。お互いにライバルのような、そんな存在である。
今回の決勝卓では、間違いなく受けて立つ者が「浜上、東谷」。
挑戦者として「藤原、西原」の構図といった下馬評ではないだろうか?
1年単位で振り返ればアッという間だったかもしれないが、挑戦者の2人は、連盟の門を叩いたプロテストの時にまで振り返る。
この決勝戦に辿り着くまで、「永かった」が正直なところであろう。
決勝戦は2月2日、3日。
2日間の長丁場。観戦者にクオリティーの高い決勝戦を見せられるように、精一杯頑張ります!
Aリーグ
順位
|
名前
|
1節
|
2節
|
3節
|
4節
|
5節
|
6節
|
7節
|
8節
|
9節
|
10節
|
合計
|
順位
|
1
|
西原 亨 |
15.1 |
15.0 |
60.1 |
32.4 |
▲ 10.4 |
11.3 |
72.7 |
51.1 |
▲ 2.3 |
▲ 33.9 |
211.1 |
1
|
2
|
藤原 英司 |
16.4 |
32.3 |
▲ 8.6 |
5.8 |
143.4 |
▲ 73.3 |
34.0 |
28.9 |
▲ 17.3 |
▲ 23.9 |
137.7 |
2
|
3
|
東谷 達矢 |
▲ 35.2 |
▲ 12.0 |
44.9 |
30.3 |
▲ 42.1 |
72.7 |
▲ 16.6 |
15.5 |
31.5 |
34.7 |
123.7 |
3
|
4
|
浜上 文吾 |
30.9 |
▲ 84.7 |
▲ 38.7 |
▲ 10.6 |
98.6 |
75.7 |
▲ 9.9 |
19.0 |
10.3 |
23.1 |
113.7 |
4
|
5
|
小車 祥 |
19.3 |
▲ 22.7 |
15.3 |
22.9 |
▲ 126.8 |
119.7 |
39.0 |
4.8 |
▲ 3.2 |
34.1 |
102.4 |
5
|
6
|
塚本 将之 |
53.2 |
21.3 |
1.2 |
▲ 43.8 |
▲ 22.5 |
18.9 |
28.8 |
49.8 |
▲ 40.5 |
▲ 6.2 |
60.2 |
6
|
7
|
青木 胤道 |
▲ 3.5 |
3.3 |
▲ 17.9 |
19.2 |
44.0 |
40.3 |
▲ 1.4 |
▲ 1.3 |
3.0 |
▲ 34.4 |
51.3 |
7
|
8
|
福田 正道 |
4.7 |
▲ 2.0 |
▲ 46.9 |
1.7 |
▲ 25.9 |
▲ 16.1 |
11.6 |
▲ 16.2 |
▲ 9.1 |
78.5 |
▲ 19.7 |
8
|
9
|
安東 裕允 |
31.1 |
20.1 |
▲ 16.2 |
2.0 |
23.1 |
▲ 112.2 |
▲ 39.5 |
38.9 |
17.5 |
5.5 |
▲ 29.7 |
9
|
10
|
柿元 裕介 |
▲ 42.7 |
▲ 55.4 |
▲ 33.6 |
▲ 23.8 |
16.3 |
8.6 |
14.0 |
▲ 27.5 |
87.8 |
▲ 33.7 |
▲ 90.0 |
10
|
11
|
ジャガー真鍋 |
▲ 5.8 |
62.5 |
110.0 |
▲ 13.9 |
▲ 25.0 |
▲ 82.9 |
▲ 32.9 |
▲ 71.6 |
▲ 30.6 |
▲ 40.6 |
▲ 130.8 |
11
|
12
|
新谷 翔平 |
▲ 63.8 |
10.1 |
▲ 39.7 |
20.1 |
▲ 46.9 |
▲ 4.1 |
▲ 52.1 |
▲ 63.4 |
8.3 |
5.9 |
▲ 225.6 |
12
|
13
|
名倉 徹 |
▲ 19.7 |
7.2 |
▲ 29.9 |
▲ 42.3 |
▲ 25.8 |
▲ 58.6 |
▲ 67.7 |
▲ 28.0 |
▲ 56.4 |
▲ 10.1 |
▲ 331.3 |
13
|
Bリーグレポート:小川善章
A卓(大和田×安永×小川×貴田)
B卓(石原×服部×川崎×榎田×菊池)
C卓(藤原×福田×錦辺×中島×藤井)
D卓(樋口×氷室×藤岡×矢野×流水)
先日の大雪に見舞われた九州北部は、交通機関も大きく混乱して、山口県から通う私にとって心配の種だったが、好天に恵まれ大事な最終節を迎えられた。
1月の対局は、新年始めの対局というより、1年間の締めくくりの対局であり、昇級、降級決定の最終対局である。各対局者は様々な期待と不安をもって戦ったものであろうと思う。
Bリーグ決勝卓は順位順に、
1位 貴田さん(アマチュア) +138.8P
2位 私(小川) +80.1P
3位 安永さん(アマチュア) +44.6P
4位 大和田 +38.4P
この対局になった。
Aリーグの昇級枠は、プロの順位の上から2人。大和田以下の順位は、混戦になっていて最終的には全くわからない状況。私もマイナスをしてしまうと、順位が入れ替わる危険があり油断はできなかった。
アマチュアの貴田さん、安永さんは雀歴の長いベテランで、昔の話で談笑しつつ和やかなムードは開始の挨拶ともに、ピーンと張り詰めた空気に変わった。
1回戦、2回戦ともに安永さんがトップ、3回戦は貴田さんがトップをとり、私は3回とも浮きの2着、逆に大和田はラス2回、3着1回と苦しい展開。
3回戦終了時の成績は、
1位 貴田さん +127.4P
2位 私(小川) +99.0P
3位 安永さん +69.3P
4位 大和田 +5.2P
こうなり、4回戦を前にトータルトップとの差が縮まり、逆転優勝へのチャンスがまわってきた。
プロの意地を見せつけたいとこである。
4回戦は、私の起親で始まった東1局、ピンフのみのテンパイが入り、ヤミで回していたが南家の大和田からリーチ。現物であるため押していたが、捕まり2,600の放銃。これが大和田劇場の始まりだった。
東2局に、
ドラ
この形で私が先手リーチ。
高め7,700であったが、親の大和田が1巡前に二を処理していたのに不安をよぎるが、それが的中。
無筋を3つ押され、追っかけリーチときたら負けを認めざるを得ない。
一撃で六をツモり、6,000オールの七対子ドラドラ。ここからは大和田中心に場が進行する。
南場に入っても勢いは止まらず、親で12,000を連発。75,000点を超える大トップとなった。
プロの意地を見せつけたのは私でなく、大和田であった。結果、私は3着になり加点出来ることなく、最終対局を終えた。大和田はこの大トップで4回戦前の絶望的状況から、見事にAリーグ昇級をモノにした。
昇級を賭けた最後の対局だけあって、慎重になりすぎたところがあったかもしれない。
トータル順位に守られて攻める姿勢が今回はなかったと思う。
反省点は多々あるが、2度目のAリーグではこれらの経験を活かし、挑戦者としてがんばりたいと思います。
Bリーグ
順位 |
名前 |
プロ/アマ |
1節 |
2節 |
3節 |
4節 |
5節 |
合計 |
1 |
貴田 純一 |
アマ |
33.2 |
18.0 |
29.3 |
58.3 |
▲ 20.5 |
118.3 |
2 |
小川 善章 |
プロ |
11.6 |
2.8 |
▲ 10.5 |
76.2 |
0.2 |
80.3 |
3 |
石原 忠道 |
アマ |
▲ 12.5 |
20.2 |
20.6 |
▲ 3.8 |
51.2 |
75.7 |
4 |
大和田 篤史 |
プロ |
41.1 |
62.7 |
▲ 23.7 |
▲ 41.7 |
26.2 |
64.6 |
5 |
川崎 行広 |
プロ |
2.7 |
▲ 12.0 |
2.9 |
29.3 |
26.3 |
49.2 |
6 |
菊池 豪 |
プロ |
▲ 7.7 |
▲ 7.9 |
17.4 |
12.7 |
26.7 |
41.2 |
7 |
藤原 琢 |
プロ |
31.0 |
▲ 8.3 |
▲ 50.0 |
27.4 |
37.8 |
37.9 |
8 |
安永 敏郎 |
アマ |
▲ 19.1 |
▲ 13.8 |
58.3 |
19.2 |
▲ 6.9 |
37.7 |
9 |
藤岡 治之 |
プロ |
▲ 11.4 |
26.8 |
▲ 32.4 |
▲ 50.0 |
59.6 |
▲ 7.4 |
10 |
藤井 崇勝 |
アマ |
▲ 10.5 |
12.9 |
▲ 44.4 |
▲ 7.4 |
37.7 |
▲ 11.7 |
11 |
榎田 賢二郎 |
プロ |
▲ 50.0 |
51.6 |
▲ 5.2 |
19.2 |
▲ 41.9 |
▲ 26.3 |
12 |
錦辺 卓三 |
アマ |
20.1 |
▲ 2.9 |
41.5 |
▲ 74.3 |
▲ 10.8 |
▲ 26.4 |
13 |
服部 学 |
プロ |
14.8 |
9.2 |
▲ 18.7 |
18.2 |
▲ 62.3 |
▲ 38.8 |
14 |
福田 譲二 |
プロ |
▲ 35.9 |
20.7 |
▲ 26.5 |
26.8 |
▲ 31.2 |
▲ 46.1 |
15 |
氷室 哀華 |
プロ |
10.7 |
▲ 53.7 |
21.9 |
▲ 42.8 |
5.6 |
▲ 58.3 |
16 |
中島 行泰 |
アマ |
13.2 |
0.0 |
▲ 56.7 |
6.0 |
▲ 34.5 |
▲ 72.0 |
17 |
矢野 拓郎 |
プロ |
▲ 63.9 |
▲ 33.6 |
5.6 |
▲ 21.4 |
▲ 9.4 |
▲ 122.7 |
18 |
樋口 徹 |
プロ |
17.4 |
▲ 44.1 |
26.3 |
▲ 57.6 |
▲ 66.2 |
▲ 124.2 |
19 |
流水 聖人 |
プロ |
▲ 55.8 |
▲ 48.6 |
▲ 25.7 |
▲ 47.3 |
▲ 10.6 |
▲ 188.0 |
Cリーグレポート:伊東宏倫
A卓(和田×吉田×伊東×水町)
B卓(鶴×佐藤×宮崎×松尾)
C卓(松本×進×原×古本)
D卓(山本光男×麻生×山本江利香×田中)
E卓(北島×西川×河野みのり×陣野×公文)
F卓(山本秋桜里×濱田×河野晃大×友保×下山)
朝晩の冷え込みがまだまだ厳しい1月20日、第13期(後期)九州リーグの第5節の開催となりました。
最終節となった今節、上位陣の前節までの成績は、(敬称略)
伊東+ 211.3P
水町 +123.1P
和田 +120.5P
吉田 +98.0P
鶴 +92.9P
佐藤 +85.4P
————-
宮崎 +82.6P
松尾 +45.6P
古本 +41.8P
という状況です。
A卓。
この最終節に来て、伊東が4連勝。その影響を受けた水町・和田の両名が大きくマイナス。
その中、2着3回、3着1回、とまとめた吉田が、若干ながらもポイントをキープ。
B卓。
前節まで5位につけていた鶴が今節も、1着2回、2着1回、3着1回、と安定した実力を発揮、見事卓内トップ。前節終了時点で昇級ライン上であった佐藤・宮崎の両名も、1着1回ずつながら確実にポイントを重ねた。
また、C卓では、前節終了時点で9位であった古本が怒涛の追い上げを見せて、見事卓内トップであった。
最終結果は、
伊東 +323.4P
鶴 +145.8P
佐藤 +102.0P
吉田 +99.1P
宮崎 +96.5P
古本 +88.7P
————-
和田 +80.4P
水町 +65.6P
となりました。
各卓で明暗を分けるカタチとなりましたが、この経験を糧として、来る来期に向けて、各人更に励んでいただきたいと思います。
最後に、私事ではございますが…。
今から5年前の第8期(後期)九州リーグ。
BリーグからAリーグへの昇級は1名だけであった当時、Bリーグに所属していた私は、最終節・最終半荘・最終局の親番の時点で、トータルで2位に20,000点差の1位。
あと1局で12,000点以上の直撃さえなければ、ノーテン流局でそのまま昇級。
「ツモ!4,000・8,000!」
そう発声した2位だったプロが、Aリーグ昇級、翌期、その勢いのままAリーグを制覇。
最後の最後で大逆転を許した私は、翌期そのままCリーグに降級、それ以降、一度も昇級する事なく現在に至る…。
私も並々ならぬ決意の元、来期に挑みます。
以上、第20期生・伊東宏倫でした、ありがとうございました。
Cリーグ
順位 |
名前 |
プロ/アマ |
1節
|
2節
|
3節
|
4節
|
5節
|
合計
|
1
|
伊東 宏倫 |
プロ |
68.5 |
44.9 |
82.4 |
15.5 |
112.1 |
323.4 |
2
|
鶴 浩昭 |
プロ |
48.1 |
▲ 3.9 |
33.7 |
15.0 |
52.9 |
145.8 |
3
|
佐藤 健治 |
プロ |
113.9 |
▲ 21.8 |
▲ 12.9 |
6.2 |
16.6 |
102.0 |
4
|
吉田 雄紀 |
アマ |
21.9 |
▲ 19.7 |
▲ 5.4 |
101.2 |
1.1 |
99.1 |
5
|
宮崎 皓之介 |
アマ |
▲ 42.9 |
71.6 |
18.4 |
35.5 |
13.9 |
96.5 |
6
|
古本 和宏 |
アマ |
21.9 |
35.7 |
▲ 2.4 |
▲ 13.4 |
46.9 |
88.7 |
7
|
和田 久 |
アマ |
45.5 |
53.8 |
48.4 |
▲ 27.2 |
▲ 40.1 |
80.4 |
8
|
水町 慎一 |
プロ |
23.4 |
44.8 |
37.7 |
17.2 |
▲ 74.1 |
49.0 |
9
|
進 栄二 |
アマ |
66.4 |
▲ 38.4 |
11.0 |
0.3 |
9.6 |
48.9 |
10
|
原 宙史 |
アマ |
▲ 14.3 |
30.5 |
1.9 |
15.3 |
▲ 19.8 |
13.6 |
11
|
山本 江利香 |
プロ |
▲ 41.3 |
46.8 |
▲ 37.5 |
▲ 0.5 |
38.9 |
6.4 |
12
|
田中 哲也 |
アマ |
▲ 31.0 |
▲ 48.0 |
27.0 |
18.7 |
16.8 |
▲ 16.5 |
13
|
山本 光男 |
アマ |
▲ 24.1 |
34.7 |
▲ 12.1 |
▲ 6.6 |
▲ 17.7 |
▲ 25.8 |
14
|
陣野 良貴 |
アマ |
▲ 12.7 |
▲ 5.8 |
▲ 46.2 |
▲ 18.2 |
51.4 |
▲ 31.5 |
15
|
北島 勇輝 |
プロ |
▲ 70.3 |
27.5 |
2.0 |
▲ 0.4 |
3.9 |
▲ 37.3 |
16
|
松尾 樹宏 |
プロ |
21.6 |
▲ 18.3 |
29.8 |
12.5 |
▲ 83.4 |
▲ 37.8 |
17
|
松本 路也 |
アマ |
47.4 |
▲ 22.8 |
▲ 24.5 |
18.9 |
▲ 66.7 |
▲ 47.7 |
18
|
山本 秋桜里 |
アマ |
10.3 |
▲ 38.7 |
▲ 25.9 |
▲ 35.9 |
27.4 |
▲ 62.8 |
19
|
西川 舞 |
プロ |
▲ 28.6 |
▲ 32.2 |
▲ 18.8 |
23.1 |
▲ 9.0 |
▲ 65.5 |
20
|
麻生 征吾 |
プロ |
3.2 |
10.3 |
▲ 12.6 |
▲ 31.9 |
▲ 39.0 |
▲ 70.0 |
21
|
下山 哲也 |
プロ |
▲ 42.8 |
▲ 3.7 |
▲ 100.0 |
35.5 |
22.0 |
▲ 89.0 |
22
|
河野 みのり |
プロ |
25.9 |
▲ 10.5 |
▲ 37.9 |
▲ 56.6 |
▲ 26.3 |
▲ 105.4 |
23
|
公文 寛明 |
アマ |
▲ 47.7 |
34.9 |
▲ 31.6 |
▲ 40.8 |
▲ 23.0 |
▲ 108.2 |
24
|
河野 晃大 |
アマ |
▲ 64.0 |
▲ 61.3 |
▲ 35.7 |
▲ 10.7 |
45.0 |
▲ 126.7 |
25
|
濱田 貴幸 |
アマ |
▲ 71.7 |
17.3 |
▲ 7.8 |
▲ 50.0 |
▲ 55.1 |
▲ 167.3 |
26
|
友保 美香里 |
アマ |
▲ 41.4 |
▲ 91.1 |
▲ 22.0 |
▲ 64.3 |
▲ 39.3 |
▲ 258.1 |
皇帝位戦進出ライン、昇降級ライン:順位枠内に表示